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ゼロの斬鉄剣-03


ゼロの斬鉄剣 第3話 ―決闘・ヴェストリの広場―

ルイズが教室を吹き飛ばした日の昼食時間
何とか全力で掃除を終えることに成功したのだ。
「マルトー殿、昼食を頂に来た。」
「オウ、来たかゴエモン!またあの貴族がやらかしたみたいだな!」
「・・・・いかにも、しかし生意気だけだと思ったが、あの姿をみるとほおって置けなくてな。」
「ゴエモンも律儀な奴だ、あんな態度の貴族に義理立てすることは無いのにな。」
「これも修行の内、今は使い魔としてルイズを支えてやれなくては。」
「まあまあ、出来たぜ!」
五ェ門の前に出されたのはまた賄い食とは思えないほど立派な物だった
「(欲を言えば焼き魚に白い飯に味噌汁が・・・まあここでは無理というものか。)」
そう思いつつもマルトーの料理に舌鼓をうっていた。
「これほどの食事を毎日頂くのに何もしないのは申し訳がない、何か拙者に出来る事は無いだろうか?」

マルトーはますますこの五ェ門という男を気に入った
「立派な心がけだな、別に構わんのだがそれでは気がすまないという目をしているな。」
笑いながら五ェ門を一瞥するマルトー。
「そうだな、じゃあデザートを運ぶシエスタを手伝ってくれよ。」
「承知。」
そういってシエスタの元へ向かう五ェ門
それをニヤニヤしながら見送るマルトー
「(シエスタにもようやく春、か)」
クックと噛み殺した笑いをする厨房の料理人達

「シエスタ、助太刀に来たぞ。」
たすきがけの姿となりシエスタに声をかける五ェ門
「あ、ゴエモンさん!」
マルトーから承った仕事をするとシエスタ伝える
五ェ門は言われたとおりデザートを皿に盛り、貴族たちに配っていく
「(な、なんであいつがケーキなんて配ってるのよ!・・・それに何メイドなんかとなかよくっ!)」
ルイズのほうから只ならぬ殺気を感じたのか五ェ門は振り返り、ふっとにやける
「(ルイズも可愛い所もあるものだ、よほどデザートが待ち遠しいようだ。)」
そう勘違いしルイズのデザートは五ェ門が特に大きいイチゴが乗せてあるものを差し出した
「な、なにやってるのよう・・・」

ルイズはケーキを差し出された時声をかけた
「うむ、拙者は食事を頂く代わりこうして雑用などを請け負うようになったのだ。」
「(あ、なーんだ。ちょっと安心・・・ってなんで安心してるのわたしは!)」
ふいに五ェ門がルイズに耳打ちして
「お主のケーキはイチゴが一番大きいのをえらんだぞ。」
こうされてしまっては怒りも萎えてしまう
「ふ、ふん!なかなか気が利くようね!」
精一杯の虚勢に五ェ門は顔を緩ませる
「では拙者はまだ仕事があるのでな。」
そういうときびすを返しケーキを配り始めるのであった

配っていくうちにやたらきらびやかな貴族を見かけた。
「ギーシュ!お前だれとつきあってるんだよ?」
「誰が恋人なんだ、ん?」
きらびやかだが品のない香水をつけている男だと、五ェ門は思った。
五ェ門は香水の匂いはそれほど好きではない、その上少々きついのでなるべく早く仕事を済まそうとおもうのだった。
「つきあう?僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるためにあるのだよ?」
なんとも歯の浮く台詞である、五ェ門はこのような類の男は嫌いである
「(貴様には薔薇より木瓜がにあっておるよ。)」
こころにそう思いつつもケーキを配りだす。
そのとき、ギーシュのポケットからポロリと小壜が落ちた
「(ほう、小僧が持つにしてはなんとも立派な細工だな)」
どうやら液体が入っているようだ、ヒョイと拾い上げてギーシュに差し出す五ェ門
「お主、これを落としたぞ。」
うっという顔をするギーシュ
「こ、これは僕の物じゃないよ。」
その小壜に目をやる取り巻きの少年たちが騒ぎ出す
「お、その壜の香水はモンモランシーの物じゃないのか?」
「そうだ、その壜と鮮やかな色の香水、モンモランシーが自分のためだけに調合している奴と同じだ!」
「お前、やっぱりモンモランシーと付き合ってるんじゃないか!」
わいわい騒ぎ出す
ガタリ、と後ろの席で音をたてる
「ギーシュ様・・・やはり・・・」
涙を流しながら栗色の髪の少女は呟く
「ケ、ケティ、彼らは誤解をしているんだ、僕の心には君しかすんでいないのだ・・・」
言いかけたところでパァン!といい音が響く
「さよなら、ギーシュ様!」
泣きながら食堂を飛び出すケティ
たたかれた頬をさするギーシュ
離れた席から少女が近づいてくる
「も、モンモランシー、誤解なんだ!」
いっそう険しくなるモンモランシーの表情
「やっぱりあの一年生に手を出していたのね。」
ギーシュは言い訳の弁を述べる間もなく
バチーン!
こんどは逆の頬を一発
「最ッ低!」
モンモランシーも食堂を出て行く
沈黙が食堂を包む

しばらくのち、ギーシュはハンカチで顔を拭い一言
「あのレディたちは、薔薇の存在を理解していないようだ。」
やれやれと、その場を立ち去る五ェ門、そのとき
「待ちたまえ!」
振り返る五ェ門
ギーシュは椅子を回転させ足を組む、なんとも無駄な動きだと思う五ェ門
「君は軽率に香水の壜を拾い上げたおかげで二人のレディの名誉をきずつけた、どうしてくれるんだね?」
五ェ門は一言
「不義を重ねたお主が悪い。」

ギーシュの取り巻きがどっと笑いに包まれる
「ギーシュ、お前がわるいな!」
「くっ、君はたしか・・・ゼロのルイズの使い魔だったね?平民に機転を期待した僕がわるかったね。」
ふん、と五ェ門
「お主にはあのような純情な少女達は似合わん。」
ギーシュの目に炎が宿った
「君!今の言葉は聞き捨てならないな!貴族に向かってなんだねその言葉は。」
ふぅと、ため息をつく五ェ門
「生憎だが、拙者は貴族だろうと何だろうと媚を売ることはしないのでな。」
ギーシュはついに立ち上がった
「よかろう平民!ゼロのルイズは躾も出来ないようだから僕が君に貴族の礼を教えてやる!」
ほう、と五ェ門。そういえばこの世界に来てまだ修行もしていない、ちょうどいい運動だと思った。
何より男子としてこの小僧の振る舞いは捨てて置けないと考える
「よかろう、ここでやるのか?」
五ェ門から今まで感じ取ることの出来なかった殺気が辺りを包む
一瞬ギーシュは怯んだが
「ふん、貴族の食卓を血で穢すわけにもいかないからな、ヴェストリの広場に来い!」
ギーシュはそう言い放ち食堂を去る
とたんに食堂が沸く
「決闘だ!」
「平民と貴族の決闘だ!」

なるほど、こいつらは決闘の恐ろしさも知らないのかと、つくづく思う五ェ門
そこにシエスタが寄り添う。
「ゴエモンさん、決闘なんてやめてください!」
既に涙を浮かべている。
「心配ない、あのような軟弱物に遅れは取らない。」
「でも、貴族を本気で怒らせたら・・・」
やれやれという顔でシエスタを見つめる五ェ門
周りは何故そんなに落ち着いてられるのかとかえって訝しげな目で五ェ門を見る。
そこへ一部始終を見ていたルイズが五ェ門に近寄る。
「あ、あんたなんてことを!平民が貴族と決闘するなんて!」
「うム、ルイズ。お主もう食べ終わったのか?」
のんきな台詞である

「ちょ、あんたねぇ・・・」
「お主も拙者が負けると思っているのか?」
「っ・・当たり前でしょ、平民が貴族にかてるとでも・・・」
そう言い切る前に五ェ門が一言
「ヴェストリの広場とやらに案内してくれ」
あきれた顔でルイズは
「もう!あんたなんか怪我してもしらないんだから!」
といいつつ内心五ェ門殺されるのではないかと心配になるルイズ
そうやって案内されいざ、決闘の地ヴェストリの広場へ



――
若干時を先にオスマンの部屋
――
「たっ、大変ですオールド・オスマン!」
バタン!と扉をあけるコルベール
「何じゃ騒々しい・・。」
ロングビルの尻の感触を楽しもうとしてたのにと、残念そうな顔をする
「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒たちがいるようです!大変な騒ぎで近づくことも出来ません!」
やれやれという顔のオスマン
「捨て置け、暇をもてあました貴族の遊びほどタチの悪いものは無いのう。して誰だね?」
コルベールは一呼吸置いて
「一人はギーシュ・ド・グラモン」
「ほう、あのグラモンの馬鹿息子か。親子そろって色ボケしておるのう、大方女の子の取り合いといったところかのう。」

おまえも色ボケの一人だよ、という顔をするロングビル
「して、もう一方は?」
「は、それが・・・ミス・ヴァリエールの使い魔・・・平民です。」
ほっほっほと笑い出すオスマン
「笑い事ではございません、早速眠りの鐘の使用許可を!」
ふーむと、ヒゲを触りだすオスマン
「捨て置けといったはずじゃ、たかだか子供の喧嘩、秘宝を使うまでも無いわい。」
ふうと、ため息
「ミス・ロングビル、せっかくだから君もヴェストリ広場に行って様子を見てきなさい。」
かしこまりました、とそそくさと退場するロングビル
「オールド・オスマン・・・。」
「分かっておる。」
ひょいと杖をふると大きな鏡が現れる
映し出されたのは今まさに始まらんとしている決闘の現場だ。
――
時は戻りヴェストリの広場
――
ヴェストリの広場は風と火の塔の真ん中にある広場である
ここで五ェ門も召還されたのだ。
噂を聞きつけた生徒たちが大勢集まりだしている。
「諸君!決闘だ!」
ギーシュが開口一番で大声をあげる
「ギーシュが決闘をするぞ、相手はルイズの使い魔の平民だ!」
ワー!と沸き立つ観衆
「よく、逃げないで来たね?褒めてあげるよ。」
五ェ門はあくまで落ち着いている

「決闘を挑まれたのだ、武士として背を見せるわけにはいかんのでな。」
ほう、とギーシュ
「ふん、平民の癖に貴族みたいなことを!」
辺り一帯に殺気が立ち込める
「では、はじめようか」
「勝敗の条件は?」
ふん、とギーシュが
「どちらかが降参したとき、または杖をおとすか再起不能にするか」
「いいだろう」

おもむろにギーシュが持っている薔薇の花びらを振る
花びらが一枚落ちた瞬間、五ェ門の前に鎧を纏った女騎士の人形が現れた
「(ほう、少しは手ごたえがありそうだな)」
身の丈は人と同じ、が硬い金属のようなもので出来ているようだ、これくらいならばと五ェ門。
「卑怯だとは思わないことだね?僕はメイジだ、魔法でカタをつけさせてもらおう。」
「能書きはいい、さっさとかかってくることだな。」
五ェ門の態度にますます頭に血が上るギーシュ
「ふん、では僕の二つ名は青銅、従い青銅のゴーレムで相手をしてやろう、行け”ワルキューレ”!」
とたんにゴーレムが五ェ門に突進するが
ヒョイと五ェ門がゴーレムの攻撃を翻す
身軽な五ェ門が見せた跳躍は観衆を沸かせた

「すごい平民じゃないか、ギーシュ!本気でやれ!」
野次がとぶ
「ふん、逃げるばかりじゃないか、早くかかってきなよ!」
五ェ門は逃げていたわけではなかった
ゴーレムの間合いを見ていたのだ、初めて戦う相手なのだから間合いを見極めるのは当然の事
先に手を出したギーシュが一撃を外した、この時点で五ェ門は見切っていたのだ
「ならばこちらから!」
ギーシュがワルキューレに命じ突進させる
刹那―
キィン!
金属がぶつかる音が広場に響いた
何が起こったのか分からない観衆、そしてギーシュ
五ェ門の手元にはいつの間にか刀が握られており、再び鞘に収めたのだ、
カチャリ、と収めた瞬間
ガラガラガラ、と美しいゴーレムは無残にもバラバラになっていく
その光景に湧き上がる観衆!
「いいぞ平民!なにをしたんだ!」
「ギーシュ、平民に負けるんじゃねーぞ!?」
やいのやいのはやし立てる観衆

「う、うそ・・・」
ギーシュより驚いているのはルイズであった
「ゴエモン、やるじゃない!」
キュルケが声援をだす
傍にいた青髪の少女が顔をだす
「あら、タバサ・・あなた図書室にいたんじゃないの?」
「・・・・」
無言で五ェ門を見つめるタバサ
「・・・・ギーシュの負け」
えっ?とキュルケは聞き返したがタバサは視線を五ェ門にむけていた。

ギーシュは混乱していた、目の前で自慢のゴーレムをバラバラにされ、それも理由が分からないとあれば尤もな話である。
「どうした小僧、手品はこれで終わりか?」
と、五ェ門はギーシュに一言
「ち、調子に乗るな平民が!行けヴァルキューレ!」
ギーシュは持っている薔薇を振りかざしゴーレムを召還する
「(ほう、数もだせるのか)」
「ゆけ、殺せ!」
総勢6体のゴーレムがならび、一斉に五ェ門に突進してくる
なんと芸の無い、と五ェ門は呟き刀を抜く
「セイヤ!」
そして一気にゴーレムとゴーレムの間を駆け抜ける
 ・・・
沈黙があたりを包む、そして
ガラガラガラガラガラ・・・
召還されたばかりのゴーレムは一体残らずバラバラにされていく、このとき五ェ門は左手に異常
があることに気がついた
「(妙な・・・ルーンとやらが光っている、それに妙な力がわいてくる。)」
普段よりずっと太刀筋がよくなっていたが今は決闘中なのでひとまずおいておく
その姿を見たギーシュはなかば恐慌状態におちいっていた

五ェ門が一歩一歩ゆっくりギーシュに近寄る
それにあわせギーシュが腰を抜かすもはいずりながら引き下がる、だがそれも限界がきた
壁際に追い詰められるギーシュ
だが容赦ないといった態度で五ェ門が寄ってくる
「ひいいいいいいいいいいいいいいい!」
薔薇を必死に振るも既に花びらは散っていた
それすらも分からないほどギーシュは混乱しているのだ
そして五ェ門がギーシュの前で刀に手を添える
「ひぃいい!ま、まひ!まひ!」
もはや言葉にならないので参ったといえないギーシュ、そして
キィン!キィン!キィン!
目にも留まらぬ速さで刀をさばく五ェ門
そして鞘に収め一言
「また、つまらぬ物を切ってしまった。」

瞬間ギーシュの服は散り、寄りかかっていた壁が崩れる
ギーシュは失禁しながら気絶した
もはや誰も声を上げることができない
五ェ門はルイズの傍までくると
「さて、そろそろ部屋にもどらぬか?」
「あんた・・・一体・・・」
「拙者はただの侍、それ以上のそれ以下でもござらん。」
そう言うとルイズを促し一緒に部屋に戻っていく。
その場にいた観衆はただ呆然と後姿をみまもり、姿が見えなくなると自然と散っていった
「・・・・素敵・・・」
キュルケはトロンとした目で
「・・・・」
タバサは五ェ門の太刀筋の異様さに関心をもち、ギーシュにを一瞥し一言
「無様・・・」

後に残されたのは魔法がとけバラバラに刻まれた薔薇の花と
パンツすら残さず散らされ、だらしなく失禁をしたギーシュのみであった。


――
再びオスマンの部屋
――
「平民が・・・勝ちましたね」
「うむ・・・圧倒的というか・・壁が・・・」
そっちか、とコルベールは思ったがよくよく考えれば剣で石壁に穴をあける様に背筋が
凍る思いをする。
「やはり、あの男は・・ガンダールヴなのでしょうか・・・?」
「コルベール君、まだ決め付けるのは早いのう。」
えっという顔をするコルベール
「しかし、現実にメイジに平民が勝ったのですぞ!」
「落ち着きたまえコルベール君・・・ふぅむ、彼は本当にただの平民だったのか?」
と質問を投げかけるオスマン
「はい、ディテクト・マジックで魔力の有無を確かめましたが、正真正銘ただの平民です。」
ふうむ、とヒゲをいじるオスマン
「して、ヴァリエールは有能なメイジじゃったかのう?」
「いいえ、どちらかといえば無能です」
目を瞑るオスマン

「これが問題じゃな、平民が何故ガンダールヴのルーンをもっているのか、そして何故その主が
無能とまで言われているメイジなのか。」
考え込むオスマン
「ガンダールヴとはあらゆる武器を使いこなし、偉大なる始祖ブリミルの盾となったということじゃが・・」
ふう、とため息をつく
「とにかく、情報がたりん、事を荒立ててはいかんのう、当分は我々だけの秘密じゃな。」
オスマンのいわんとするところを察したコルベールは
「は、分かりました」
一言告げ、部屋を辞するコルベール
誰もいなくなった部屋でぽつりと
「やれやれ、とんでもないことになったものじゃな・・。」
そんな主人を見かねたのか老人の使い間たるネズミは頬ずりをして慰めるのであった。



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