あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロテリ9(前半)

「そういえば、『太陽の指輪』ってどんなものなの?名前から察するに、火に関係する指輪型のマジックアイテムのようだけど」
浮かび上がった疑問を口にするキュルケ。
「あ、それはわたしも気になる。取り返したと思ってたものが偽物だったら、笑いものにしかならないわ」
それに同調するルイズ。
「ミスタ・コルベールから聞いた話ですが、79と彫られた10個の指輪で、お伽噺の『北風と太陽』に出てくる太陽の宝物だそうです」
「『北風と太陽』って、北風が悪い太陽が懲らしめる話だったわね」
「え?悪い北風を太陽がやっつける話じゃなかったかしら?」
物語の食い違いに疑問を感じるルイズとキュルケ。
「『北風と太陽』は国や地域によって内容が異なる物語。場所によっては悪い太陽と北風を、後から来た良い太陽と北風が倒すものもある」
そして、その食い違いを説明するタバサ-読書の虫-。
「ふ~ん・・・。ま、物語も含めてあたしにはあんまり関係はないけどね」
「じゃあ何でついて来たのよ」
「指名された。ってのもあるけど、ダーリンが心配だったからよ。なんだってあの『ゼロのルイズ』が一緒なんですもの」
「どーいう意味よ。それ!!」
「あ~ら、言葉通りの意味よ」
またもケンカを始める二人。が、それを遮る声が一つ。ペルデュラボーだ。
「友好を深めるのはかまわないが、そろそろ目的の場所に着くぞ」


その後、森から少し離れた場所に5人は馬車を止め、フーケが潜伏しているとされる廃屋から少し離れた場所に移動した。
「それで、これからどうするの?」
ルイズの問いにミス・ロングビルが答える。
「まずは私とミス・ヴァリエールがあの廃屋を偵察。他の3人は外で待機ということでどうでしょう?」
「ちょ、ちょっと、なんで連れて行くのがルイズなの?この子は魔法を使っても失敗しかしないのよ?」
慌てるキュルケ。
「ですが、失敗魔法の威力は中々のものです。それに万が一のときのために残す戦力は、大きいほうがいいですから」
キュルケはルイズを説得しようとしたが諦めた。彼女の瞳がやる気で燃えていたからだ。


ルイズとミス・ロングビルは廃屋に侵入したが、中には誰もいなかった。
「なによ、誰もいないじゃない」
「そのようですね」
肩透かしを食らったルイズと、それを軽く受け流すミス・ロングビル。
「それに、『太陽の指輪』もないじゃない。逃げられちゃったのかな?」
「いえ、そんなことはありませんよ。だって指輪は、私が持っているんですもの」
驚きミス・ロングビルのほうへルイズが振り向くと同時に、フーケ"だったもの"が鈍く光る銀色のナイフを振り下ろした。


「な、なにをするんですか!?ミス・ロングビル」
すんでのところで回避できたルイズが声を張り上げる。
フーケは焦点の定まらない瞳でルイズを見つめ、不気味に笑いながら答える。
「ダメじゃない避けるなんて。おとなしくしていれば、痛いのは一瞬で済むわ・・・」
ルイズは恐怖し、ありったけの魔力でファイアーボールを唱えるが失敗し、それでもかなりの威力を誇る爆発がフーケに直撃する。
が、ルイズはさらに恐怖するはめになる。
爆煙がはれ、そこにいたのは腕や首があらぬ方向へ曲がっているのに、平然とそこに立つフーケを目の当たりにしてしまったからだ。
『ふ、ふふふ、ふふふふふふ。ダメじゃない、こんな無駄遣いをしちゃ。あなたの魔力が、あなたの血が、あなたの魂が私を蘇らせる。さぁ、大人しくなさい』
そう言いにじり寄ってくる"なにか"が、再びルイズに斬りかかろうとする。
ルイズは恐怖で目を堅く瞑り、すぐ後に来るであろう痛みに脅えた。
が、その未来は光が走る音とともに塗り替えられた。
見ると、ナイフを握っていた腕が吹き飛んでいた。ドアのほうにはペルデュラボーたちがいた。

「爆発音が聞こえて駆けつけてきたが、どうやら予想通りであったようだな」
平然と言い放つペルデュラボー。
「な、なんでミス・ロングビルがこんな風になってるの!?」
驚くキュルケ。
「・・・違う、彼女はミス・ロングビルじゃない。それどころか、人間ですらない」
『ほう、気づいていたのか』
タバサの推論に感嘆の声をあげるミス・ロングビルだった"何か"。
『そう。私はこの器の女ではない。ちょっと力をくれてやったら、簡単に壊れてしまったのでな。丁度いいから利用させてもらっているのだよ』
「あ、あんた、何者なの!?」
自分を狙った"何か"にルイズは叫ぶ。
『私か?私の名は-酷い雑音で聞こえない-。おっと、人間には発音できない名なのでな。まぁ、そんなことはどうでもいい。
その娘を私に渡せ。そうすれば、貴様らは見逃してやろう』
ルイズを指差しながら続けて唸る。
『その娘の力があれば、私はこの世に蘇る。そして、あのにっくき旧神とハスターの奴隷に復讐することができるのだよ』


「ハ、ハハハハ、ハハハハハハハハハ」
フーケの形をした"なにか"に少女達が脅えるなか、笑い声が響いた。
『どうした?恐怖で心が壊れたか?』
その場に居た全員が、笑い声の主-ペルデュラボー-に視線を向ける。
「残念ながら、貴公にはあの魔を断つ剣も、盲目の賢者も倒すことはできんよ」
『なんだと!!』
"なにか"が激昂し、大気が震える。
「貴公には倒せぬと言ったのだ。一度滅ぼされたものが勝てる道理など、この世には存在しないのだ」
漠然と言い放つペルデュラボー。大気の揺れがより激しくなる。

怒りに震える"なにか"が纏う空気が変わった気がした。
『どうやら、ずいぶんと甘く見られているようだな。大人しく従っておればいいものを。
もうよい。貴様を血祭りに上げてからその娘を手に入れても遅くはない』
その言葉と共に振動が大きくなる。
「な、なんか拙い雰囲気ね。逃げるわよ!!」
廃屋から逃げ出すルイズたち。


『悪夢よ!現世に感染せよ!』
その言葉と共に、この世界に神が再臨した。


番外
『』内のセリフはC.Vアナゴさんとなっております。

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