あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

正月特番・ゼロの正月

無限に広がる大宇宙……以下、省略……。

トリステイン魔法学院の問題児、『ゼロ』のルイズは混乱していた。
自分の目の前で起きた事が、目の前にいる男が、理解できない。
いや、理解したくない。理性が全力でそれを拒否している。

背の高いひょろっとした男で、眼の周りだけを隠す覆面をつけ、妙に顎が長い。
それはいいとして、頭につけた大きな扇子と三本の竹は何だ。
ぴちぴちの黒いシャツの上に、肩が突っ張ったチョッキのような服だけを纏った上半身は何だ。
その蛮族のよーな腰ミノと股間のロブスターは、スネ毛は、全身から漂う危険性はどうだ。

そう、彼はどう見ても、変態であった。

「遥か米国、変態の都ロサンゼルスから、君の声が聞こえたから、
 呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん……」
「あっ、あっ、あんた、なななな何者!!?」

ルイズに召喚された男は顔をあげ、きっぱりと言い放つ。
「我が名は『正月仮面』!! 明けましておめでとうございます!!」

「いっ……いやあああああああああアアア!!!」


日本の伝統ある悪の組織・木曾屋こと『電柱組』。
そこの若大将、木曾屋=チルソニアン=文左衛門ジュニアが生み出した、
九州のしいたけ産地である某県を騒がす、怪人ならぬ『改良人間』。
その一人が、この『正月仮面』であった!!(ぺきぱぽーーーい)

「小娘っ、私の使命は一年365日全てを正月休みとなし、
 誰もが年の初めのめでたい正月を、永遠に祝える世界を作る事……。
 さぁ、貴様もこの赤ペンを持ち、カレンダーの全ての日付に赤丸を付け、
 この世を真っ赤に塗り替えるのだ!!」
「何言ってんのかさっぱり分かんないわよ、このド変態!!
 一年は384日だし、年の初めの始祖降臨祭は4ヶ月も前よ!?
 誰があんたなんかと契約するかっ、とっとと帰るか死になさい!!」

「ぬわにぃ~~っ、わけのわからん事ばかりほざきおって西洋人~~っ。
 くらえい『初もうでビーム』!!(ぢぇいっ)」
「きゃあっ!?」

正月仮面の額から放たれた光線が、ルイズを包む!
「……はっ、私ったら何してるのかしら、初もうでにいかなくちゃ。
 こうしちゃいられないわ、馬を出しなさい!」
「ど、どーしたのルイズ、あんたまで変態になったの? 初もうでってナニ?」
うろたえるキュルケにも光線が放たれ、たちまち正月気分になる。
「皆さん、明けましておめでとおーーーっ! ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい」


正月仮面の得意技・『初もうでビーム』。人の心を全て正月モードに変える、恐るべき光線である!
本来は外国人には効かないのだが、修行の末に国際性を身につけたよーであった。

「わーっはーっはははははーっ、そおれ全員正月モードになあれーっ。
 おせちも雑煮もお屠蘇も持って来-い、餅つき・羽根突き・こま回し、凧揚げしてから姫初めじゃーっ」

大暴れする正月仮面! しかし、その背後から懐かしい声がかけられる。
「待てい、正月!!」
「(めきょっ)ぬぬっ、その声は……!!」

「いかにも、悪を許せぬ正義の味方、『まっする日本(にっぽん)』よ!!
 そこのギーシュってパツキンの小僧が、俺を連れてきてくれたよーだっ。
 その光線は鳥居で吸収できる! さぁ正月よ、今日こそ決着をつけよう!!」

首に数珠をかけた、モヒカンでタンクトップを着た筋骨隆々のおっさんが見得を切る。やはり、変態だ。

「おうっ、望むところよ! くらえ~っ『年始参りアタック』!『年賀状カッター』!『かがみ餅爆弾』!
 『おみくじマシンガン』!『初日の出フラッシュ』!!」
「うおおおー、まっする日本~っ!!」(どか~ん)
激闘を繰り広げる両雄! しかしそこに第三の男が!!
「くだらん争いはやめいっ!!」
「「何奴!!?」」

現れた3人目の変態は、『寿』と大書された剣道の防具で身を固めた、毛むくじゃらのデブいおっさん。
頭に烏帽子、眼鏡に加え立派な口ヒゲ、肩に漆塗りの杯をつけ、腰にフンドシ足には草履。
「この『グリコーゲンX(エックス)』、花見の季節が来たところ、どこであろうと現れる!!」


「花見だとぉ~~っ、正月の邪魔をするかっ」
「むむっ、日本の美しき風習……!」
正月仮面とまっする日本が、グリコーゲンXを睨む。

「『風邪っぴき』のマルコムXとやら、わしを呼んでくれて感謝するっ。
 この気温、この風は、確かに春四月、花見に最高っ! さぁ、酒を持てい!
 桜吹雪のもと、アイアンレバーで全ての酒を酸化し、我が美声を鳴り響かせてくれよーぞっ!!」

「花見ったって、この広場に桜はねえみたいだぞっ」
「何ぃいいっ!? わ、わしのアイデンティティがっ……!!
 ならば新奥義『花咲か光線』!!」(びいいいむ)
グリコーゲンXの放つ光線が地面や樹木に当たると、たちまち桜の花が咲き乱れる。
「どうじゃっ、わしの新技にかかれば松竹梅も桜花!! 念ずれば花開くとはこの事よ!!」

桜吹雪のなか、グリコーゲンXは背負ったカラオケセットで『黒田節』を歌い出す。
ジャイアン並みの悪声に、大地はひび割れ飛鳥は落ちる。
「♪酒~~は~~、のめ~~の~~め~~」
「やめんかっ、壮絶な音痴がーーーっ!!」

その頃、タバサは自分が召喚した謎の巨漢坊主と相対していた。
「私はタバサ。貴方の名前は?」
「うむっ、拙僧の名は酢堂玉金(すどうたまきん)! 1月1日生まれ!!
 その故に、玉子焼きと金団(きんとん)から命名された男よ!!
 ……時にお嬢ちゃん、男性の裸に興味があるかね?」

(完)


あけましておめでとうございます。
安永航一郎『県立地球防衛軍』より、正月仮面・まっする日本・グリコーゲンXの三大変態を。
ついでに同『陸軍中野予備校』より酢堂玉金和尚を召喚しました。
……誰が分かるんだ、こんなネタ。

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