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ゼロの悪魔召喚師-06

ゼロの悪魔召喚師  第六話
<ルイズ>

   「に、逃げたわねっ!!あの馬鹿使い魔!!」


朝起きたらあの使い魔がいなかった。
あれだけ従順だったのは、この時の為か!
こうしてはいられない、すぐに探し出して捕まえなければ。
このままだと、キュルケに何を言われるか…いや、それどころか学院を退学させられるかも…
マズイ、実にマズイ…
実家に帰ったときにどうなるか……母と姉の顔が思い浮かぶ……
「必ず捕まえる!命が危ない!」
こぶしを振り上げて決意を掲げる…ってこんなことしてる場合じゃない。
私はネグリジェをベットへ脱ぎ捨てると、テーブルの上にあった制服にこれ以上ないという速さで着替えていく。
アイツはこの場所に来て二日目…どこへ行こうというのかしら?
「流星は甘わね…町の場所もわからないのにこの私から逃げられるわけがない!!」
その時枕元に置いておいた乗馬鞭が目に入る。
「うふふふ~~折檻タイムよ!流星、必ず捕まえるからね~~。」
笑いがこみ上げてくる。
それにしてもどこに行ったのかしら?普通なら町だろうけど…?
……しまったぁ!!アイツ土地勘がないからどこに行ったのか予測もできない。

聞いて回るしかないの!?やっぱ捜査は足なの!?でも、急げば誰にも知られないで済むかもしれない。
あ~~~!!なんでこんなことになってんのよっ!!
「おはようございます。ご主人様」
ドアが開いて流星が顔を出した、あろうことかキュルケと一緒に。
「えっ?な、なんで?」
わけがわからない、頭に浮かんだ言葉をそのまま声に出す。
「私は朝の散歩の帰りです。キュルケ様とは部屋の前で一緒になりました。」
流星が相変わらず笑顔で答えてくる。
「おはよう、ミス・ヴァリエール。あなたも貴族なんだから、朝から騒ぐのはよした方がいいわよ。」
キュルケまで笑いながら声をかけてくる。
「こ、これには深い理由があるのよっ!」
恥ずかしさで自分でも顔に血が上ってくるのがわかる。
「どういう理由なのかしら?もしかして使い魔に逃げられたと思ったとか?うふふふふ」
「そ、そんなわけないじゃない。いやあねぇ、下世話で。おほほほほ」
キュルケと乾いた声で笑いあう…やっぱコイツは敵だ。
「仲よきことは美しきかなと、そろそろ朝食の時間なのでは?」
この馬鹿は目が腐ってるわね。
「そうね、流星、ついてきなさい。食堂に行くわ。ミス・ツェルプストー鍵をかけるから出て行ってくださる?」
「わかったわよ、あと部屋は片付けたほうがいいわよ。脱ぎ散らかしててだらしないわ。」
「流星!!」
怒鳴り声を上げながら振り返ると傍でネグリジェなどを手早く畳んでいた。
片付けさせようとして呼びつけたのに…
「さて行きましょうかご主人様」
「え、ええ。そうね」
命令する前に仕事は終わらすし、物を取り上げても怒らないし、常に命令には従順なのにイラつくのはどういうことかしらね……
流星に部屋の鍵をかけさせていると
「そぉいえば、私も昨日使い魔を召喚したのよ。おいで、フレイム~」
キュルケが自慢げに呼び出した使い魔を見せつけた。
「ふ、ふ~ん。サラマンダーね、よかったわね」
「これがサラマンダー?少し触ってもいいでしょうか?キュルケ様」
コ、コイツ私が不機嫌なことはどうでもいいのかっ!ってかキュルケに様付けっ!?
「ん~、別にかまわないわよ」
「では、失礼して」
流星はそういうと丹念にサラマンダーを調べ始めた。
キュルケと一緒になってそんな流星を見ながらなんとなく
「サラマンダーを見るのがはじめて?」
「いえいえ、ノモスと大分違うので…」
そういえばノモスってどんなところなのだろう?
マジックアイテムとかの勉強に留学してたらしいけど。
フレイムの足の裏や口の中を覗き込んでいる流星に質問をつづける。
「どんな風に違うの?」
「そうですね、まず浮いてます。それから魔法を使います。」
「「えっ!?」」
驚きの声を上げてキュルケと顔を見合わせる。
「さすがに炎を吐くことは無いですけどね」
サラマンダーは普通火を吐いて、魔法は使えないものでしょ!?
「ちょ、何よそれ?」
思わず聞き返す。
「からかわれてるんでしょ。ホントだとしたらアナタは火トカゲに劣ってることになるわよ。馬鹿な事言ってないで、早く行かないとご飯食べ損ねるわよ。」
キュルケがため息をつきながら急かしてくる。
「りゅうせ~~~い」
「本当なんですけどねぇ。信じられませんか?」
「信じられるわけ無いでしょ!!早く食堂に行くわよ!!」
まったく、コイツは……

それでアルヴィーズの食堂に着いたわけなのだけど…
「どうしました?お座りにならないので?」
「す、座るわよ」
平民の見たことのないぐらいの豪華絢爛なこの食堂で平然としてるのだ!
テーブルの上には立派な食事が並んでいるのに!
すこしは驚くとか凄いですねとかコメントするとか!
何にもなくてふつーに椅子を引いて待ってるのだ…気が利いてるところがなおのこと癪に障る
「ねぇ、アンタこの食堂見て何か言う事ないの?」
「え?無駄に豪華ですね」
辺りを見回して答えてくる。
「アンタね…、日本だっけ?アンタの故郷にこういうところある?」
「一応似たようなものとして純金の茶室ってありますよ。壁も部屋も道具も全部純金で作られてますけど…それがどうかしましたか?」
不思議そうな顔でこっちみんなっ!
「じゃあ、料理はっ?」
「これではカロリー過多、栄養の偏り、ご主人様は成長期なのでもっと野菜を取ったほうがよいと思います。ついでに言えば朝からアルコールの摂取は体の成長の邪魔をするような気もします。」
そーゆーことじゃない!!そーゆーことじゃないのよーーっ!!
「ちょっと、ミス・ヴァリエール。もう食事前の祈りの時間なんだから静かにしなさいよ。」
「だってコイツがっ!」
キュルケに怒られるなんて!全部コイツが悪いっ!!
「では、私は端のほうに控えておりますので」
流星は私とキュルケに一礼すると壁際の方に向かっていった。
体よく逃げられたーーっ!!
「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よっ!今朝もささやかな糧をわれに与えたもうたことを感謝いたしますっ!」
「…アナタねぇ」
隣に座ったキュルケがため息とともにあきれた声を出してくる。
「始祖と女王に喧嘩でも売ってるの?」
「うっさいわね」
答えつつ受け皿に肉料理を盛り付け、がつがつとウップンを晴らすように食べる。というか、やけ食いをしているのだけど。
「よく胸焼けしないわね…それより何でそんなにイラついてるのよ。」
あきれた声を出してくるキュルケに答えず黙って流星を見る。
「使い魔?人を使い魔なんて聞いたこと無いけど見てる限りじゃ礼儀も知ってるし、気も利く、命令は守る。何が不満なのよ?」
キュルケはサラダをパクつきながら聞いてくる。
肉をワインで胃に押し込みながら「わかんないけどそれがムカつく」とは言えず
「床」
「床?」
キュルケが床を見て
「なにこれ?」
「皿」
「なんか貧しいものが入ってるわね?」
「使い魔の餌」
「…………」
キュルケの目が点になり無言になる。
「しつけって必要でしょ」
「…………」
「しつけって必要でしょ」
「…………」
「しつけって必要でしょ」
「…………」
「しつけって必要でしょ」
「……彼のどこに躾が必要なのよ……。イラついてるのってアナタの言う躾ができなかったから?」
思考が飛んでいたキュルケが帰ってきた。
「私がそう思うからしつけは必要なの。イラついてんかいないわ。」
「はいはい、わかったわよ。でもこれじゃ平民以下の食事よ。使い魔に倒れられたら、ゼロ以下になるわよ。」
「むぅ…」
流星にこっちに来る様に指で合図する。
「何でしょうか?」
「アンタの食事、厨房の方に行って食べなさい。そこのアナタ。こいつを厨房に連れてって食事を与えてくれる?」
そばを通りかかったメイドに流星を連れて行くように頼む。
「わかりました。こちらにどうぞ。」
流星はメイドに連れられて厨房の方へと消えて行った。
「それにしてもアンタずいぶんやさしいのね。流星に惚れたの?」
キュルケの方を振り向くとあきれた顔で
「異邦人っていいけど、ただの平民じゃねぇ。」
「あら、ただの平民じゃないわよ。」
昨日の夜巻き上げ…もとい上納させた魔力の篭っている石を見せる。
「石?」
怪訝そうな顔で石を覗き込む。
「マジックアイテムなんだって、あと銃も持ってるらしいわよ」
「よくマジックイアテム譲ってくれたわね。そんな人間にあんな扱いしてるわけ…」
キュルケはそう言いながらも目が石から離れない「真贋を見極めてあげるわ」とか言いながらディテクトマジックをかける。
これが偽物だったらどうしてくれよう。また馬鹿にされるんだ。でもいまさら引っ込みがつかないし。
そんな葛藤をよそに魔法をかけられた石が輝く。
「どうやら本物みたいね。」
「どう、凄いでしょ。」
胸を張ってキュルケを見やる。
「確かに凄いわね。で、銃のほうはどうなの?」
「じ、銃なんかに興味があるの?」
「当たり前でしょ、見たことの無いマジックアイテムなんだから。どんなものを持っているか好奇心を刺激するわね。」
うぅ、私銃に興味ないから見てないし…って何で私キュルケの興味を煽ってるのよ。
「あら、知らないの?」
「知らないわけ無いじゃない!ただ持ってないから説明できないし」
「本当かしらね」
目を細めながら笑顔を浮かべる。
「失礼します。流星様には厨房の方で賄い食を食べて頂いていますが、よろしいでしょうか?」
さっきのメイドが声をかけてくる。
「かまわないわ、丁度良いから流星呼んできてくれない?」
「えっ?流星様をお連れするんですか?」
「急いでね。」
「わ、わかりました。」
メイドが急いで厨房の方へ走っていく。
「これでいいわね、本人に聞けば問題ないでしょ。」
「間違ってはいないけど、間違ってるわ。」
キュルケが首を振りながらため息をついている。
ん、何を言ってるのだろう。色ボケが頭にまで回ったのだろうか?
「お呼びでしょうか?」
「ちょっと、銃の説明をしてほしいんだけど」
「銃についてですか?」
すこし固まったわね
「そうよ」
「食堂で、食事中に?」
「私は終わったもの。黙って従いなさい。」
「わかりました」
腰の後ろに手をやり、銃をテーブルの上に置く。
「ゲルマニアのものとは違うのね、トリスティンのものとも違うし」
キュルケが銃を手にとってしげしげと眺める
「銃の違いなんてわかるの?」
「ゲルマニアは技術の国でもあるのよ」
あきれた顔でこっちを見てくる。
「って何勝手に人のもの持ってるのよ!」
「別に良いではないですか。減るものではありませんし。フレイムのこともあります。これくらいで騒いでいては器量が狭いと思われますよ。」
「気が利くわねぇ。いい使い魔じゃない。」
私を差し置いて和やかに会話進めるなぁ!
「でも重いわね…」
「そうなの?」
キュルケから渡され持ってみる。
「本当に重いわね、これで撃てるの?」
「安全装置がかかっていますから今は撃てません。」
「威力はどれくらいなのかしら?」
「拳銃の中では最高峰の威力ですよ。」
「それじゃわからないわよ。鎧とか撃ち抜ける?」
「鋼鉄製で厚みがあれば撃ち抜けないでしょう」
「ちょ、ちょっとそんな威力のある銃聞いたこと無いわよっ」
キュルケが慌てている。うわ~~いい気分ね~~。
上機嫌で質問を続ける。
「どこから弾を込めるの?」
「ここです。グリップの中に弾を込めます」
「どうやって?」
流星は銃を持つと説明を始めた。
「ここがグリップ、これがマガジンボタン、これを押すか弾切れになるとマガジンが落ちます。それで次のマガジンを入れます。」
グリップからまがじん?が落ちて流星が手馴れた手つきで次のマガジンを入れる。
「それで?」
「終わりです。」
「ちょっと、そんな弾込めの仕方聞いたこと無いわよ」
キュルケが更に慌てている。
うふふふ~~勝った、キュルケに勝った。生きてて良かった~~~。
こんなにうれしいことは無いわ。コイツ召喚して本当に良かった。
「どうやって撃つの?」
「ここが安全装置、これを外してフロントサイト、リアサイトこれで狙いをつけ引き金を引く。これで撃てます。」
「私もその銃撃ってみたいんだけど?」
「銃の反動で的に当たらないと思います。その上強力な反動でご主人様の体格だと肩か手首の骨が外れるかもしれません。」
「なによそれ!?あんたは撃てるわけ?」
そんな銃使えないじゃない。
「ええ、もちろん。この銃デザートイーグルは威力の分扱いにくいんですよ。」
「私に撃てる銃はないの?」
「無いことも無いですが…」
笑顔で右手を出す。流星が持っている銃よりすこし小さい銃を手の上に乗せる。
「それで?」
「名前はベレッタ92F、装弾数は15発。使い方は安全装置がこっちに移動してるだけです。」
今度は左手を出す。
ため息とともにまがじんを2つ手の上に乗せる。
笑顔で鞄にべれったとまがじんをしまう。
「流星、教室に行くわよ。」
「ま、待ちなさい!あなた教室に持って行くの?それ!!」
キュルケがこれ以上無いくらいに慌てている。
「部屋に戻るの面倒でしょ?じゃあ、私は先に行くわね~」
キュルケに告げると流星に鞄を持たせ教室に向かう、今までに無く足どりが軽いわね。
「ま、待ちなさいって!」
キュルケが叫んでいるけど気にしない~~~。

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