あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ANGEL DUST

注:ルイズを初め、主要キャラが出ません
注2:諸事情によりアニエスさんの性格が変わっとります
注3:回復法術は他人にもいける方針でおながいします
注4:ヤンボー、ルークの天気よほー
ルークお兄さん:今日のハルケギニアの天気ー
ヤンボー:血の雨ー
以上を納得の上で読んでくれるとディ・モールトベネ

神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。

神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。
あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。

神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。
あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。

そして最後にもう一人……。
記すことさえはばかれる……。

四人の僕を従えて、我はこの地にやってきた……。

                  ブリミル・ルミスタ・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ



何時だったか、その男は、その村にふらりとやってきた。
黒衣を纏ったかなりの長身の男だったが記憶を失っているらしく、何故ここに居るのか分からないとも言った。
ただ、一つ。
男が持つ本の内容と、その教えだけは覚えていた。

初めこそ警戒されていたが、まず最初に子供たちが懐いたのである。
男も子供は嫌いではないらしく、その長身に見合わぬ笑みを浮かべ相手をする様を見て警戒を解いていった。
それもあるだろうし、何より男が見せた回復法術が決定打となった。
同時期に漂着したヴィットリーアという瀕死の若い女性を治したのだ。

水の魔法ではないかとも訊かれたが、杖も持っていなかったし
『神に仕える者ならば、一切合切の区別なく行使できる』という言葉に驚いたものだ。
ここでは、平民とメイジと呼ばれている者達との間では決定的な格差が存在する。
血統によって身分が違い、魔法という決定的戦力差を感じていた平民にとって
その男の『神の名の下に、等しく平等である』という教えは乾いた砂漠に染込む水のように浸透していく。
元々『新教徒』と呼ばれる、実践教義運動が盛んであったという事もあり、一月も経つと、男の教えは、その村全体に広まっていった。

「神父様」
「ああ、ヴィットリーアですか。あれから一ヶ月。怪我の方はもう大丈夫のようですね」
昔は、新教徒の寺院だったが、今ではすっかり、男の言う『カトリック』風に改装されている建物の前で会合する二人。
いや、もう一人、ヴィットリーアの足元にちんまいのが隠れている。

実際の所、新教徒とカトリックの教えに、そう大差があったわけではない。
細かい所は違うが、大体は同じだったので、名前こそ違うが、あくまで新教徒の派生系扱いである。
「この子と、神父様が居なければどうなっていたか…ほら、アニエス。神父様にご挨拶は?」
「こんにちは、神父様」
「こんにちは、アニエス。良い天気ですね。
私はこれから少し出かけてきます。戻ってきたら、他の子供達と一緒に遊ぶことにしましょう」
「はーい!神父様」
そう言って駆け出した少女を見送る二人だが、共通しているのは、心底子供達を愛している事だろう。
「では、私もこれで。遅れると大変な事になりますから…ね」
「いってらっしゃい」
「神の御加護を」

用を済ませ、帰路に付いた男だったが、少々手間取い、時間は夕刻頃になっていた。
どう言って、アレをなだめた物かと思案しつつ、荷物を抱え、急ぎ足で道を歩いていたが、異変に気付く。
燃え盛る炎と、人が焼ける臭い。
普通の人間ならば吐き気を催すところだが…男は違った。
「く…これは、何があった…?」
軽い頭痛を感じながら村に近付き、二人の杖を持った男たちを見た時、頭の中を覆っていた霧のような部分が晴れる。
このよく『見知った』光景と臭いを感じた瞬間に、全てを思い出だしたからだ。
そして、これから何をするかも。
「…魔法!メイジ!貴族!よかろう異教の始祖(ブリミル)め!我等が神罰の味、噛締めるがいい!」
黒衣の下から、何処に仕舞っていたのか、二本の銃剣を取り出し、そうのたまう。
『教皇庁』において『ユダ』の名を持つ唯一にして最強の戦力『第十三課』の鬼札。
『聖堂騎士』『再生者』『殺し屋』『銃剣』『首切り判事』『天使の塵』
その数々の異名を持つ男の名は、神父『アレクサンド・アンデルセン』

魔法研究所実験小隊。
今、この村を焼き払っている小隊で、彼らに与えられた任務は『疫病』が発生し被害が広まる前にこの村を焼くという物だ。
だが、表向きだ。彼らにも真実は伝えられてはいない。
無論、アンデルセンにはそんな事は一切関係無い。
異教徒が異能を行使し、新たに産まれた神の子らを皆殺しにしている。
それだけが、今の彼にとっての真実であり、それだけで銃剣を振るうに足る理由として十分すぎる程だった。

村の外れに立っている二人の隊員。
疫病の拡散を防ぐ任務という事だけあって、他から人が入らないように警戒していた彼らだが、人が近付いてくるのに気付いた。
そして、その男が二人に問う。
「貴様ら、ここで何をしている?」
「近付くな。ここは疫病が……」
そう答えたが最後まで言い切ることが出来ない。
その身体には無数の銃剣が突き刺さっていたからだ。
「もう一度訊く。ここで、この地で何をしている?」
「き、貴様!」
瞬時に戦闘体勢。杖の先から火の玉が膨れ上がり火球が打ち出される。
この魔法こそが、メイジと平民にとっての決定的戦力差のはず…だった。
「シィィィィィィィィィ」
そんなもの、このジューダス・プリーストにとって避ける必要すらない。
左腕で受け止めそのまま驀地に突撃する。
対化物法技術の結晶である再生。そして聖職者としての回復法術。
この二つの相乗効果による不死身とも言える再生能力こそ、かのアーカードをして宿敵と言わしめた男の能力である。

焼けた左腕が瞬時に、何故か黒衣諸共治っていく様を見て隊員が恐慌に達したが無理もない。
「き、傷が…まさか吸血…」
「Amen!」
銃剣が振るわれると同時に、その場に頭が飛び、指令を失った身体が崩れ落ちる。
首を落とされる前に『吸血鬼』と言おうとしたようだが、ある意味間違いではない。
並の吸血鬼を遥かに凌駕する再生能力を持ち、並の吸血鬼を遥かに凌駕する戦闘能力を持つ。
人でありながら、一級品の化物(フリークス)である吸血鬼にすら化物と呼ばれ恐れられる存在。

彼らにとっての少しの幸運は、最初からアンデルセンが居なかった事。
そして、最大の不幸は、この村が『新教徒』ではなく
『カトリック』…泣く子も黙る『第十三課』の、よりにもよって鬼札が、それを布教していた事だろう。
まぁ、ハインケルや由美江でも結果は同じだろうが。

村の中心点をレンズ越しに狂気に満ちた目で見据える。
一際炎が大きい場所。ならば、本隊はあそこかと検討を付ける。
そう決めれば迷うことはない。
聖釘を突き刺し、化物と化したはずの自分が、何故か人としてこの地にいる。
理屈は分からぬが、どうやら神は地獄に行く事すら許してくれなかったらしい。
ならば、このカトリックのカの字すら無いこの地で、それを広めよと受け取った。
若干記憶を失っていながら布教をしていたというのも、彼の狂信の成せる技というものか。

世の中では、『右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ』という具合に知られているが
彼…いや、第十三課の場合は『右の頬を打たれたら、兆倍にして叩き返せ』というのが基本である。
故に、この惨状の報復的行為を神罰という形で行使する事は必然と言えた。

そして、その炎の中心点である場所に、色んな意味で生き残っている人が居る。
「コルベール隊長…この村の、どこにも疫病らしきものは」
頭髪が健在な彼こそ、後の魔法学院教師のコルベールである。
「馬鹿な…!では、我々は何のために…!」
本来の任務内容を知らされていなかっただけに、彼らにも非が無いと言えなくも無いが…犠牲者にとって、それは言い訳に過ぎない。
無論、それは、あの男にとっても同じ事だ。

「た…隊長…助け…」
建物の影から右腕を失い、這うように出てきた隊員が助けを求めてきたが、それよりも早く首が撥ねられ
場を炎が燃え盛る音だけになり、飛んだ頭がゴトリという音を立てて地に落ちる。
そして、その首と胴を断ち切った者が、その建物の壁から、血を刃先からポタリと落としながら現れた。
手に数本の銃剣を持っているが、驚くべきことに、その刃先全てに人の頭が突き刺さっている。

「クク…クカカカカカカカ…フハハハハハハハハハ!!」
その光景に魂を?がれたかのような一同をガン無視し、アンデルセンが新たな銃剣に、今飛ばしたばかりの頭を串刺しにする。
そして、銃剣の全てをコルベール達が居る方向に投げつけた。
数にして十。頭が刺っているというのに、物凄い勢いで飛んだ銃剣が音を立てて壁に突き刺さる。
「こ、これは…!き、君は彼らに何を!」
「ふん、これがメイジか。とんだ雑魚だった!まだナチのインスタントの方が楽しめたぞ」

「残ってるのは……貴様らだけだ」
眼鏡を光らせ、悪魔のような笑みを浮かべたアンデルセンに動揺したのか、数人のメイジが魔法を放つが、一切動じず全て受け止める。
火、氷、風、土。全ての属性の攻撃だ。これで倒れなければ人ではない。

土煙が晴れるが、その中から現れたのは顔を手で覆い、攻撃そのものにまるで興味が無い、とでも言いたげなアンデルセンだ。
ランチェスター大聖堂の銀十字を鋳溶かして作った、454カスール爆裂徹鋼弾頭をブチ込まれても平然としている彼にとって
生半可な攻撃は蚊に刺された程のダメージにもならない。
少しズレた眼鏡を手で上げると、周囲を一瞥する。
魔法を受けても平然としているアンデルセンに戦意を失った者が殆どだが、二人まだ健在だ。
内一人は、何が可笑しいのか笑っている。

「化物だ…そうか化物だ!ははは!いいぞ!こんな化物は初めてだ!
   俺は、そいつら雑魚とは違うぞ!貴様の燃え尽きる臭いを嗅がせて…っがぁぁぁぁぁぁぁ!」
「五月蝿い!異教徒が喚くな!!」
「副長!」
まだ殺しはしない。
銃剣を常人では見切れないような動作で投げつけ、目の光を奪っただけだ。
「私の眼前で異教徒が軍団を成し!戦列を組み!前進をし殺戮を行う!
  外道の法理を以ってそのような行いをする者を、教皇庁が!第十三課が!この私が許しておけるものか!!」 
どこに仕舞っていたのか、またしても二本の銃剣を取り出す。伊達に神から四次元ポ…ゴフン!ゲフン!を与えられてはいない。
「貴様らは震えながらではなく藁のように死ぬのだ」
そして、何時もと同じに、何時ものように銃剣を十字に重ね構える。
化物共に神罰を与えるか、調子に乗った腐れ異教徒共に神罰を与えるか、違いは異教徒か化物かというだけだ。

「疫病だと聞かされていた…と言っても納得してくれそうにないな。私の命と引き換えに残った部下を見逃してくれないだろうか」
「ハッ!貴様一人如きの血で我等が神罰が……む!」
不意に銃剣を仕舞い、ある音がした方向に耳を傾ける。
僅かだが、確かに聞こえている。
子供の泣き声だ。

瞬時に走り出すと、燃え盛る家の中へ飛び込み、小さい塊を引っつかむと窓を突き破り外に飛び出る。
三歳程の少女が、アンデルセンの両の手の中で啜り泣くように咽ている。
炎に包まれている家に飛び込んだのだが、そこは再生者。火傷などとうに治っている。

「Amen」
先程までとはまるで違う、優しい笑みを浮かべ、そう呟くと、安心したかのように少女の意識が途切れる。
アレクサンド・アンデルセンは戦闘狂とも言える狂信者だ。
化物には問答無用で容赦無いし、戦闘ともなれば、異教徒にも無論、容赦はしない。
だが、戦闘時以外は結構冷静に判断できる人である。
異教徒とは言え、丸腰の相手を掻っ攫ったりはしないし、護衛もしたりする。
まして、孤児院の神父様をやっていただけの事はあり、子供に関しては、ほぼ無条件で優しい神父様になれる。
『暴力を振るってもいい相手は、化物共と異教徒共だけです』とか言ったりもするけど。

致命の傷を負ってはいないとはいえ、これを放置して戦闘を続行するなど、出来る筈は無い。
片腕に少女を抱いたまま、聖書を開くと、辺りに光輝くページが舞う。
「な、何だ!?」
「また会おう、異教徒共…次は『皆殺し』だ」
聖書のページがアンデルセンを包んだ刹那、その姿が、その場から消え去っていた。

これが、後に『ダングルテールの虐殺』と言われた事件である。
『国家転覆を企てていた』ダングルテール地方のある一つの村を、『一体の鬼』が村人を皆殺しにし、家を焼き払い
鎮圧に向かっていた部隊の半数以上をも縊り殺した。と発表された。
部隊全員がメイジで構成されていた部隊が、ああも無残に殺されたという事もあり、当事者達以外は疑う者は皆無だった。


「急報です。是非ともリッシュモン閣下に取次ぎ願いたい」
降頻る雨の中、ある高級住宅街で門を叩く一人の剣士。
短く切った金髪を持ち、板金で保護された鎖帷子を着込んだ立派なものだったが
他の者と違うのは、本来剣士が身につける事の無い、サーコートと、首から隠すように掛けられた十字架だろう。

「急報とな?この私を叩き起こすからには、余程の事件なのだろうな」
そう言って出てきたのは、寝巻き姿のリッシュモンと呼ばれる男だ。
「女王陛下が、お消えになりました」
「かどわかされたのか?」
「調査中です。閣下には戒厳令の許可と、街道と港の封鎖許可を頂きたく存じます」
「だから申し上げたのだ!剣や銃など、杖の前では子供のおもちゃに過ぎぬと!全力をあげて陛下を探し出せ。でなければ全員縛り首だ」
皮肉が続いたが、剣士…誰であろうか二十年前の少女。アニエスが醒めきった声で口を開いた。
「閣下は、二十年前のダングルテールの虐殺に関わっておいでと仄聞しましたが」
「ああ、あの反乱鎮圧か。虐殺だと?人聞きの悪い事を言うな。
  国家を転覆させる企てを行っていた者共を鎮圧させようとしていた部隊の殆どを縊り殺されたのだぞ」
「反乱?妙ですなぁ。私は、ロマリアの異端諮問『新教徒』狩りに手を貸したと聞いたのですが」
そこまで聞いてリッシュモンが気付いた。態々二十年前の色褪せた事件を持ち出してきた理由が。
「…貴様はあの村の生き残りか!」
「ああ、そのとおりだ。異教徒の犬が。幾ら貰い我が故郷を滅ぼした?」
「金額を聞いてどうする?気が晴れるのか?教えてやりたいが、賄賂の額など一々覚えておらぬわ」
唇を吊り上げて言うリッシュモンを見ながら、最終確認の為に続ける。
「金しか信じていないという事か。浅ましいな」
「居る筈の無い神など信じて何になる。私が金を愛する事と、お前が神を」
唐突に、嘲る様にそう言い放っていたリッシュモンの言葉を遮る。
「If anyone dose not love the Lord Jesus Crist」
「な、何だ?急に何を」
「Let him be accused!O'Lord come Amen!」
言い終えると同時に、両手で二丁の銃を抜き、リッシュモンの腕に向け2発ブチ込む。
性能が悪く、距離があれば当たらない旧式の銃だが、不意を突いた至近距離からの一発だ。外し様が無い。

「うごぉおお!き、貴様!私を殺すつもりか!?高等法員長である私を殺せばどうなるか…」
「二十年…長かったぞ。各地を転々とし、吸血鬼を『狩りながら』異教徒共に仕え貴様の情報を得る為の二十年はな」
「平民が吸血鬼をだと!?馬鹿な事を言うな!」
メイジですら、手に余る相手の吸血鬼、それを平民が狩ったと言ったのだから、その反応は当然だろう。
「殺すのは私ではない。なぁ、リッシュモン。知っているだろう?
   二十年前、あの村に現れた『鬼』を。貴様がでっちあげたのだからな」
「何だと…!?」
「『聖堂騎士』『殺し屋』『銃剣』『首切り判事』『天使の塵』
   私も聞いただけだがな…そう呼ばれていたらしい。対吸血鬼戦闘の鬼札。アレクサンド・アンデルセンは!」

そこに湧き出てきた物は、本のページ。
当然ながらリッシュモンには読むことは出来ない。
「Dust to Dust 塵に過ぎない貴様は…塵に還れ!」
二十年前と何ら変わる事の無い姿の、神父アレクサンド・アンデルセンだ。
「Amen!」
この瞬間、リッシュモンは生まれて初めて、心の底から神に祈る事になったが
彼らの唯一絶対の神は、そんな都合の良い祈りなど聞いてくれはしなかった。

肩を押さえ、首をゴキリと鳴らしながら、縊り落としたばかりの首をアンデルセンが拾い、袋に詰める。
「さて…行くか。お前は、残ってもいいのだが…」
「何を今更」
呆れたようなその言葉にアンデルセンが笑う。
ああ、こいつも…あの大馬鹿野郎どもと同じだ。全く以って、大馬鹿野郎ばかりだ。
「そうか。ならば、ついて来い。これより、熱狂的再征服を開始する。あいつらのようについて来い!」
目指すべき征服地は、敵地ロマリア。ただひたすらに、たった二人で驀地に突撃する。
とりあえずは、この首を女王アンリエッタに突きつけるべく、明日は劇場へと向う。
アンデルセンが先に消えたが、鮮血が飛び散った部屋の中で残されたアニエスが呟いた。
「貴方に拾われた命だ。何処へなりとも付いていきますよ」
銃に弾を込め直し、アンデルセンから譲り受けた銃剣を取り出すと、頭を失ったリッシュモンの体に目掛け投げ付ける。
「黙示録の日まで(アポカリプス・ナウ)!」

神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。

神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。
あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。

神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。
あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。

そして最後にもう一人……
彼の者、右に短刀と毒薬を持ち、左に銀貨三十と荒縄を持つ者なり。
闇夜で短刀を振るい、夕餉に毒を盛る者なり。
使徒にして使徒にあらず。信徒にして信徒にあらず。教徒にして教徒にあらず。逆徒にして逆徒にあらず。
七百四十万五千九百二十六の地獄の悪鬼と合戦所望する。神の死徒は『イスカリオテ』。ただ伏して神の敵を打ち倒す神の刺客。
あらゆる敵をなぎ払い、導きし我をも打ち滅ぼす。
故に記すことさえはばかれる……

『教皇庁第十三課…残存兵力-二名』



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