あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

スキスキおじいさんガンダールヴ

召喚や途中経過は省略

朝もやの中ルイズは一人の男の姿を見た。
「やあ、ルイズ今日は良い天気だね」
ギーシュである。
「ギーシュ!ずいぶんと早いじゃない」
前日、ルイズはアンリエッタ姫の密命を受け、ルイズ、ギーシュ、ルイズの使い魔、この三人でアルビオンへ向かうことになった。
「実は、興奮して夜眠ることができなかったんだよ。なにせ、姫殿下直々のご命令だからね」
「あらあら、困った坊やだこと。そんなんで大丈夫かしら?」
ルイズの後ろには長身のお婆さんがいた。彼女がルイズの使い魔である。
「任せてくれ、たとえ命を捨ててでも君たちを守るよ」
「君たちって、どうせ私はおまけなんでしょ?モンモンやケティの次は私のご主人かい?」
「いやいや、勘違いしないでくれたまえ。僕はルイズに手を出そうとはしてないよ。それに、確かに君は僕より強いが、レディを守るのは貴族男子の務めさ」
「まぁ、期待せずに待っているわ。頑張って貴族男子の勤めを果たしておくれ」
こんな、ギーシュと彼女のやり取りを見て、ルイズは笑ってしまった。しかし、こんなやり取りをする二人が、以前決闘までした事を誰が信じるだろうか。
「ルイズは最近、笑顔でいることが増えたね。やはり、涙の似合うレディもいる、怒った顔が似合うレディもいる。しかし、君には笑顔が似合っているよ」
「あら、やっぱり私のお主人を狙っているのかい?」
「今はモンモランシー一筋さ。僕は純粋にレディの笑顔が増えたことに対して、喜びを感じているだけさ。そういえば、君が来てからルイズの笑顔が増えたね」
そうである、今ルイズが笑顔でいることができるのは彼女のおかげである。

彼女を召喚し数日後の夜、ルイズは自分の使い魔に怒りをぶつけていた。魔法が使えなく『ゼロ』と呼ばれ、平民を召喚してしまったことに対する周りの生徒による苦笑。様々なイライラがたまり爆発したのだ。
しかし、そんな怒りをぶつけるルイズに対して彼女はそっとルイズを抱きしめたのであった。
「すまないねぇ、自分のことだけに気が向いてしまって。ルイズちゃんのことに気を使えなかった」
ルイズを包み込む彼女の体は、この上ない愛情に溢れていた。
「私は、貴族じゃないから、そんな重圧は分からなかったんだよ。ほんとにすまないねぇ」
ルイズの頭をなでる手にも、彼女から発せられる声にも愛情がこもっていた。彼女は貴族ルイズではなく、ルイズの本心を優しく抱きしめたのだ。少なくともルイズにはそう感じた。
ちい姉様とは少し違う。年寄りだからこそ持つある種の深みのある愛情がそこにあった。次第に、怒りが収まり頬に熱い何かが伝うのをルイズは感じた。
「なんで!!なんで、そんなに優しいのよ!!あんなに酷いこと言ったのに・・・・・・・なんでそんなに優しいのよ」
「私は、もうお婆さんだからね。若者のワガママや愚痴はある意味年寄りの生きがいなのよ。でも、私はルイズちゃんと出会ってからまだ少ししかたっていないから、ルイズちゃんのこと、まだ分からないことが沢山あるの、できれば私に教えてくれないかい?ルイズちゃんのこと」
ルイズは泣いた。そして自分の思いをひたすら彼女に語った。彼女は黙ってそれを聞いてくれた。振り返ってみるとそのことがきっかけだったのかもしれない。
その後、ギーシュとの決闘、土くれのフーケとの対決。この他にも様々なことを経験した。そして二人の絆はより深くなっていった。
かつては使い魔としておばあさんを選んだ神を恨んだ。しかし、今は違う。こんなにも心優しい使い魔をルイズ本人も愛している。ただ一つだけ悲しいことがある。彼女はもうお婆さんだ。自分より早くに死んでしまう。それだけが、心残りである。

話を戻そう。
ギーシュと彼女はまだ話している。
「君たちの仲の良さは認めるけど、僕とヴェルダンデとの仲も負けてはいないよ。出ておいで、僕の愛しいヴェルダンデ」
ギーシュが地面をトントンと叩くと、地面が盛り上がり巨大なモグラの顔が出てきた。
「あぁ、愛しのヴェルダンデ。また今日も可愛くなって、困ったもんだよ。どばどばミミズを食べたのかい?」
「おや、可愛いモグラさんだこと。こんにちは」
「ねぇ、ギーシュこのモグラを連れて行くわけ?アルビオンには連れて行くことができ無いと思うわよ」
ルイズは気がついた。ギーシュのモグラがひたすらに自分のほうを凝視している。
「おや、珍しいね。ルイズ、もしかして高価な宝石とか持っているのかい?僕の愛しのヴェルダンデは高価な宝石がすきなのだよ」
「一応、持ってるけど・・・」
ヴェルダンデはいきなりルイズに抱きついてきた。
「モグラと戯れる美少女。ある意味官能的だなぁ」
すると、いきなり強力な風が吹きヴェルダンデを吹き飛ばした。
「だ、誰だ!!!」
ギーシュは自慢の使い魔を吹き飛ばされたことに激昂して叫び、杖を掲げた。
すると、朝もやの中に一人の男が現れた。奇妙な事にその男は全身が白で統一されていた。髪も髭もマントも何もかもが白だった。
「僕は敵じゃない。姫殿下より、君たちとの同行することを命じられてね。僕は女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ。久しぶりだね愛しの僕のルイズ」
そういうと、ギーシュと彼女を無視し、ルイズに歩み寄った。
ワルド子爵はルイズの婚約者である。しかし、ルイズはもの凄く青い顔をしている。そして、ワルドは気がついてないがギーシュも真っ青だ。
「どうしたんだい?僕のルイズ。婚約者である僕の顔を忘れてしまったのかい?」
「ワルド、何その格好?」
「これかい?前回の任務の依頼主が酷い白好きでね、こんな格好なわけなのだよ。なに、大丈夫だよ、君が望むならすぐに元に戻るように努力するよ」
「まずいわよ」
「まずい?今回の任務には影響は無いと思うけが」
ルイズは思い出していた。ルイズの使い魔が一度だけ豹変したことを、そしてその原因を。
「オールド・オスマンの悲劇」今のワルドとオスマンはある共通点がある。
それが致命的だった。
ルイズはこんな時どうすればいいかを知っている。まず諦める。諦めることもまた勇気だ。そして、神にワルドの冥福を祈るしかない。

昔々、仲のよい一組のカップルがいた。永遠の愛を誓い合った仲だった。女は男と一緒にいられるだけで幸せだった。
しかし、そんな幸せを時代が許さなかった。男は戦争に行ってしまったのである。
女は待った。そして戦争は終わったが、男は帰ってこなかった。女はただひたすらに男を待った。
ただ無事でいて欲しい、そう毎日神に祈りを捧げた。そして、その祈りは通じたのである。男は女の前に再び姿を現した。
「ただいま、ぼくの『愛しの』人」
「おじいさん、心配したんだからね、もう帰ってこないかと思って夜も寝られなかったのよ」
女の目には涙が溢れ出ている。
「ごめんよ、でも帰ってくるさ。『婚約者』を残して死ぬわけ無いだろ?『大丈夫』だよ、もう何処にも言ったりしないよ」
男の声は何よりも優しかった。

「ルォオオオオオオオオオオオオオオオオ」「ジュララララララララララララララララ」
「URYYYYYYYYYYYYYYYY」「KYOOOOOOOOOOOOOOOH」
人とも動物とも取れない凶悪な声がこの森を支配している。
ワルドは一人薄暗い森の中にある湖に隠れていた。
「何故だ何故こうなった」
ワルドは必死に考えた。ルイズが「逃げて」と言った瞬間にルイズの使い魔が襲い掛かってきたのだ。
「おじいさん」と奇声を発していたが、何がなんだかサッパリ分からない。散々逃げ回り今ここにいる。グリフォンや雇った傭兵を時間稼ぎにぶつけた。
しかし、その結果は彼らの悲鳴としてすぐに知ることができた。
何度か魔法を放ったがノーダメージだった。ワルドは自分の強さに疑問を持っていた。
自分は弱い人間だと。しかし、それは違う。彼はスクウェアメイジである。
本人はあまりに必死で気がついていないが、その魔法はかつて最強と呼ばれた『烈風』のそれを遥かに凌駕しでいた。恐怖によって格段とワルドは成長を遂げた。
今の彼ならば、雷撃を放てば万の軍隊といえども一瞬のうちに蒸発するだろう。風を放てば一瞬のうちに山を裸にすることができるだろう。
現に彼は二つの森林を荒野に変えている。しかし、それでもあの化け物はノーダメージ。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ずぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
「さぁあああああああああああああああああああああああああああああああああん」
あらゆる方向から奇声が聞こえる。その声はワルドの精神を傷つけていく。
「安心しろワルド、見つかるはずが無い。ここは水の中だ。メイジでなければ、ここには来る事は出来ないはずだ」
しかしその発想は甘かった。
「そこにいたのね、お・じ・い・さ・ん」
何故だか知らないが、彼女がそういい終えると湖の水が一瞬にして蒸発した。彼女得意のラブビームである。
ルイズの使い魔が歩み寄っている。ワルドにはその足音、一つ一つに恐怖した。そして、決心した。このままでは殺される。ならば戦うしかない。ワルドは杖を抜くとルイズの使い魔に向けた。
「覚悟してもらおう、こうなれば僕も本気だ」
「うるさい!!!抱きしめろ!!!!!!強くだ!!!!!!!!!!」
ワルドはこの上無い精神力と詠唱スピードで呪文を唱える。
ワルドはウィンディ・アイシクルを放った。凍てつく氷の槍が敵に飛んでいく。
ミス、ルイズの使い魔はまったくダメージを受けない。
ワルドはライトニング・クラウドを放った。凄まじい雷撃が敵を襲う。
ルイズの使い魔は笑っている。
ワルドはエア・ハンマーを放った。巨大な空気の塊が敵を粉砕する。
ルイズの使い魔は涼しげだ。
「お・じ・い・さ・ん」
ルイズの使い魔はだんだんと歩み寄ってくる。
ワルドは偏在の魔法を唱えた。一個大隊を軽く超える無数のワルドが現れた。
「風使いが最強といわれる理由を教えてあげよう。君もこれだけの偏在からの魔法には耐えることが出来まい」
ワルドの偏在がルイズの使い魔を囲む。

幸せを取り戻したかのようだった。しかし、なぜか男は自分の方に歩み寄っては来ない。
「どうしたの?おじいさん」
「ごめん、今の僕には君の愛が信じられない」
突然のこの言葉を女は予想していなかった。かつて、永遠お会いを誓ったはず。
「なんで!!?なんでなのよ!!?おじいさん。私はこんなにも愛しているのに!!」
「僕は戦争に行っている間ずっと不安だったんだ。君の隣に新しい男が出来たのではないかと不安で夜も眠ることが出来なかった。
そして、君にあった今でもその不安は増すばかりだ。こんな綺麗な女性を黙って見ている筈が無い。だから僕は君を信じることは出来ない」
女の目には凄まじい量の涙が溢れている。
「どうやったら信じられるの?私どんなことでもするわ。だからお願い・・・私を信じて」
男は意を決した表情をした。そして、指を鳴らすと無数の男が現れた。
「どういうこと?」
「この中に一人だけ本当の僕がいる。本当の僕を探してくれ。そうしたら、また僕は君を信じることが出来る」
女にもう涙は無かった。女の顔に浮かぶの決意の表情だった。
「許してくれ、こんなことをしないと君を信じることが出来ない僕を」
「安心しておじいさん、必ず見つけ出すわ」
「その自信や根拠はいったい何処から出てくるのかな?」
「私は貴方を愛している。貴方を見つけ出すのにこれ以上の自身と根拠はないわ」

十人の偏在によるワルドはエア・ニードルを唱え敵に襲い掛かった。
ルイズの使い魔はびくともしない。
「こうなれば最後の手段」
ワルドとワルドの偏在は持てる魔力その全てをつぎ込み、魔法を唱えた。
凄まじい量の魔法が敵に襲い掛かる。
ルイズの使い魔は凄まじいラブパワーを全身から放った。
無数の偏在は放った魔法ごと一瞬にして消し飛んだ。
ワルドは腰を抜かしてしまい立つ事も出来ない。
ルイズの使い魔がだんだんとワルドに近づいていくる。
「待ってくれ、僕が悪かった。白状しよう。僕はレコン・キスタだった。だがもう奴らとは手を切ろう。一時の気の間違いだったのだ。なんなら彼らの情報も差し上げよう。そうすればアルビオンはレコン・キスタに勝利できるかもしれない」
ワルドは必死だ。そして、ルイズの使い魔見た。微笑んでる。ワルドは希望を見た。
「見つけ出したわ、おじいさん」
ワルドの希望は一瞬にして砕かれた。かわりに絶望が目の前を覆う。
「愛してるわ、おじいさん」
ワルドはもう逃げれない。ルイズの使い魔がもう目の前にいる。
「うォおじいさあああああん。KILL YOU!!!!!!!!!!!!!!!!」
その後、ワルドの姿を見るものは誰もいなかった。
ワルドがどうなったかは、成人した人間でも心に深い傷を負う可能性があるので省略します。想像してもイイですが、トラウマになっても作者は一切の責任を取りません。

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