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ルイズと剣狼伝説-7

朝、目が覚めたキュルケは着替えを終えると鏡の前に座り、化粧を始める
今日は虚無の日、休日である
確実に誘惑するにはどんなメイクをしようかと、考えながら鼻唄をする
化粧を終え、自分の部屋を出て、ルイズの部屋のドアを開けたが空っぽであった
「相変わらず色気の無い部屋ね。それにしてもダーリンは何処へ行ったの?」
すると外からヒヒーンっという声が聞こえてきた
窓から覗くと二頭の馬とそれを引っ張る二人、ロムとルイズだ
「おっと!頬を舐めるのは止めてくれないか?そうだ、ははっ可愛いな」
「あんた馬に乗った事あるの?」
「いやないな。俺の世界には動物に変形できる者もいるが」
「なんでもありねあんたの世界は・・・・、さあ行くわよ」
二人は馬に股がり走って学院を後にした
「あの二人・・・・、街へ行くのね!こうしちゃいられないわ!」
キュルケはそう言って部屋を後にした。


タバサは虚無の日が好きだ、読書によって自分の世界が形成できる日、彼女にとってはそれ以外は他人と戯れるありふれた世界である
この日も自分の回りに音を消す魔法、『サイレント』をかけて何時もの世界と自分を遮断して自分の世界に入り浸る
そんな自分を元の世界に引き戻す者が表れる
キュルケだった

彼女は自分の部屋の鍵を禁止されているはずの『アンロック』で解除して入ってきた
慌てた様子で彼女は大袈裟に声を出すモーションをとっている
本来なら自分の読書を邪魔する者は『ウインド・ブレイク』で吹き飛ばすのだが、相手は数少ない友人のキュルケである
しかたなく、タバサは本を閉じて魔法を解除した
「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度して頂戴!」
「虚無の曜日」
「わかっている、貴方にとって虚無の曜日がどんな日だか痛い程知っている
でも今はそんなけと言ってられないの。恋なのよ恋!」
会話からどれだけこの二人が対照的なのかがよくわかる
キュルケは感情で動き、タバサは理屈で動く
それぞれを例えるなら火と水のようなものだが何故か仲がよかった
「そうね。あなたは説明しないと動かないよね。
あたしね、恋をしているのよ!あの人に!でもあの人はにっくいヴァリエールと出掛けたの!あたしはそれを追いかけたいのよ!」
それを聞いたタバサはやっとで動きだした
「ありがとう!じゃあ動いてくれるのね!」
少し涙目のキュルケにタバサは頷いた、そして窓を開けて口笛を吹きシルフィードを呼んだ
実の所タバサがキュルケの願いを受け入れたのは2つの理由がある
1つはキュルケが親友であること
いつも一緒にいる友人のだから共に助け合うのが筋なのだろうか
もう1つは彼女の追跡対象があのルイズの使い魔であることである
ギーシュとの決闘で彼はとんでもない物を見せてくれた
平民でありながら風の塔の上に立ち、名乗り、飛び降りる
そしてゴーレムを自らの拳と脚で砕く、魔法を使わずしてそんな平民見た事がない
あの時タバサは本で読むようなリアリティを生で感じる事によって彼に興味を持ったのだ
今日も何か面白い物を見せてくれるかもしれない
理由はそれで十分であった


二人を背に乗せてドラゴンはばっさばっさと力強く羽ばたき、宙を浮いた
「いつ見てもあなたのシルフィードには惚れ惚れするわ」
キュルケが赤い髪を靡かせ感嘆の声をあげる
「どっち?」
タバサが尋ねる
「わかんない・・・・慌ててたから」
そしてタバサが命じる
「馬二頭、食べちゃだめ」
シルフィードは小さく鳴いて、蒼い鱗を輝かせ、空を泳ぐように翔んだ



一方学院の宝物庫の前に一人の女性、ミス・ロングビルが立っていた
鉄でできた巨大な扉を見上げ手を当て、慎重に辺りを見回した後ポケットから杖を取り出すと呪文を呟きそれを振る
しかしバチッと電撃の様なものが走る
「どうやらアンロックは効かないようね・・・・この調子だと『錬金』も効かないようですし、さて、どうしましょ」
扉を見つめていると足音が聞こえてきた
一週間前より激務で禿げてしまったコルベールであった
「おやミス・ロングビルこんな所でなにを」
「あらミスタ・コルベール、実は・・・・宝物庫の目録を作っておりまして」
いや、それは大変ですなぁと禿げがテカるコルベールが笑う
そしてロングビルは少しくだけた感じで話し、尋ねた
「ねえ、ミスタ・コルベール」
「はっはい、なんでしょうか」
ハゲコルベールが少し惑った感じで聞く
「宝物庫の中に入った事はありまして?」
「ありますとも」
「では、・・・・をご存知で」
「いやぁ、それが見た事があると言えばあるのですが何やら他のガラクタ、もとい宝と比べると厳重に保管されてましてな」
「それで・・・・?」
「恐ろしくてちゃんと見た事がないのですよ」
ロングビルはふむ・・・・と呟く

「わかりました、とても参考になりました。ではまた昼食の時間に」
「あ、はいそれでは」
(やはり強攻突破しかないようね、タイミングは今夜。ウフフ、一体どんなお宝なのかしら?)
(それにしても綺麗だった、昼食も楽しみですな)
それにしてもこの禿げのオッサン、迂濶である



所変わってそこはトリステインの城下町
ロムはルイズと人が賑わう道を歩いていた
貴族らしい格好が見当たらないので殆んどが平民の様である
老若男女が歩き、走り、喋り、それぞれ店を持ち、果物や肉や、篭を売る人たちで賑わう
「売っている物は違えどどの世界でも街は賑わうものなのだな」
「そんなの当たり前でしょ、じゃあ早速武器屋に行くわよ」
どんどん進んでいくと回りに看板が増えていく
×印の看板だったり薬瓶の看板だったり様々だ
「商売人は立派ね、あんな物まで売るなんて
あっあれよ!」
ルイズが目の前の剣の形の看板を下げた店に指をさす
「あ~あ暇だねぇ、こんなに天気がいい日に金貨をドーンと置いて行く気前のいい客は」
「客よ、ちょっといいかしら」
(本当に来やがった!)「い、いらっしゃいまし貴族様!この店になんの様で・・・・」

「剣を買いに来たに決まっているじゃない。あいつに合った剣を探してほしいんだけど」
ロムは店の中にある剣を真剣な目付きで眺めている
そんな様子を見て店主はニヤリと笑う
「お連れの騎士様は?」
「剣が欲しくて欲しくて堪らないから私が買ってあげる事にしたのよ」
「これは何という慈悲深い貴族様!いや~そんな貴女にはきっと民衆は尊敬するでしょう!」
ルイズが少しにやける、満更でもないようだ
(こりゃ、鴨がネギしょってやってきたわい。せいぜい高く売り付けようか)
「店長!少し聞きたい事がある!」
突然のロムの大声に驚く主人
「な、なんでしょうか」
少しおどけた感じで聞く
「この店には狼の印が入った剣はあるか」
「狼の印ですかい?いや~そんな物はないですねい」
「そうか・・・・、すまん邪魔したな」
ロムは店から出ようとするがルイズに引き留められる
「ちょっと!折角人が買ってあげるって言っているのにそれは無いでしょ!」
「しかし目的の物がなければ仕方ない・・・・」
「か・い・な・さ・い!嫌ならまたドカンよ!」
ロムはギクッとした顔を見せた後
「見ていこう」
あっさり落ちた



「も~ダーリンったら何処へ行ったの!?」
後を追って街に着いたキュルケとタバサ
「このままじゃルイズに先を越されるじゃないの~」
っとキュルケが喚いているとタバサが顔の前に杖を出す
「・・・・あれ」
「あれ・・・・ってダーリンとルイズ!?」
武器屋からルイズとロムが出てきた、ロムは腰に鞘を付けて手に持った剣を眺めていた
「ゼロのルイズったら~!私にダーリンとられたくないからってプレゼントで気を引くつもりね!
こうしちゃいられないわ!タバサ、ここでちょっと待っててね!!」
キュルケは武器屋に向かって走っていき、タバサふう、と息を吐いて再び本を読み始めた

「あんた本当にそんなボロい剣でよかったの?」
ロムに向かって少し呆れたような声を出すルイズ、すると
「ボロいボロいうるせえな娘っ子!こちとら伊達に長生きしてねぇんだぞ!」
なんとロムの持つ錆びた剣から声が出てきたではないか
「なんですってー!このボロ剣!」
「二人とも落ち着け、とにかくこれから宜しく頼むなデルフリンガー」
「おうよ相棒!へへっやっぱり強い奴が主人だと気分がいいな!」

この喋るボロ剣、デルフリンガーのこと魔剣インテリジェンスソードを買ったのはこのような経緯があった


店の主人はルイズが貴族である事を良い事に大剣を市場相場では有り得ない値段で売りさばこうとしていた。
それでルイズが主人に交渉している時、突然声が聞こえた
「おい、そんなん買わねえ方がいいぞ。そこの親父はがめついからてめえらからぼったくるつもりなんだよ」
ルイズとロムは思わず声の出所に振り向いたが、誰もいなかったので不思議に思っていると主人が突然怒鳴った
「やい!デル公!お客様に失礼な事を言うんじゃねぇ!
貴族に頼んでドロドロに溶かしてやるぞ!」
「やってみやがれ!どうせこの世にゃ飽きた所だ!」
「それってインテリジェンスソード?」
ルイズが当惑しながら尋ねる
「そうでさ若奥様。意思を持つ魔剣インテリジェンスソードでさ。
でも口が悪くて悪くてこいつのせいで何人も客が逃げたことか・・・・」
主人が愚痴を溢していると
「面白そうだな」
っとロムが興味を持ち、喋る剣を手に取った
「おいこらに俺にさわんじゃねぇ・・・・てあれ?」
さっきまでの大声が急に小さくなった
「おでれーた。てめー『使い手』か」
「『使い手』だと?」
「それにかなりの修羅場を越えてやがるな・・・・」
「それはあっている」
「面白ぇ、てめ、俺を買え」
「・・・・わかった、買う、マスターこいつで頼む」

するとルイズが嫌そうな顔になる
「え~~そんなのにするの?もっと綺麗でしゃべらないのにしなさいよ」
「しゃべる剣なんて面白いじゃないか。俺の世界には人を操る剣はあったがしゃべる剣は無かったぞ」
今さらりとトンでもない事を言った気がしたが・・・・取り敢えず他に録な剣が無いので買うことにした
「あれ、おいくら?」
「百で結構ですわ、あとこれはあいつの鞘、これを付けていれば黙りますぜ」
「じゃあはい、これで」
「毎度」
こうしてルイズとロムは店を後にした
この後すぐにキュルケが入店し、彼女のお色気攻撃によって主人は店一番の業物を超格安の値段で泣く泣く手放す事になる
「・・・・所でデルフリンガー」
「なんでい相棒」
「お前は狼の印が付いた剣を知っているか?」
「知らねえな」
「そうか・・・・」






おまけ
食堂にて
シエスタ「おかしいわね、ロムさん昼頃になっても会えない・・・・。一体どうしたんだろ」
「昨日は酷い目にあったよ・・・・まさか彼女に燃やされるなんて」
「ああまさかキュルケがあの平民と付き合っているなんて」
シエスタ(ピクッ)
「あの平民許さないよ、きっと彼女はアイツに誘惑されたんだ」
シエスタ(ピクッピクッ)
「でも彼女は強い人が好きだなんて言っていたからな・・・・」
「いるわけがいないよなぁ、風の塔から飛び降りる平民なんて」
シエスタ(!!!!)
「僕も『フリッグの舞踏会』で風の塔から飛び降りたら彼女は振り向いてくれるかなぁ」
「それじゃ足が折れて踊れないだろ」
「問題はそれじゃない、あそこから落ちたら死んじゃうから!」
「ハハハハハハハ」
シエスタ(・・・・・・・・・・・・)
続く?

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