あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

伝説を呼ぶ使い魔-02


ズズズと砂糖を多く入れたミルクティーをすする音がルイズの部屋に響き渡る。
「うーん、今日もお茶がおいしいですねぇ。フォフォフォ。」
「ジジくさいわね…。っていうかそれ私が自分で飲むために作ってたお茶じゃない!!
もう茶葉ないし砂糖こんなに使って!あーもうこのバカ使い魔!!」
カンカンになったルイズに怒られているこの小さな少年の名は、『野原しんのすけ』5歳。
彼はつい先ほどこのルイズに召喚されてしまっていたのだった。
「で?アンタはそのカスカベっていう町から来たわけ?」
「そうそう。」
「カスカベなんて聞いたこと無いわよ。どんだけ田舎から来てるのよアンタ。」
「うーん。オラもハルマキヤなんてとこ聞いたことないゾ。カスカベにはお月様も
一つしかないよ。二つもあるなんてまるでタマタマみたいだぞ。」
「なっ!アンタ図々しくてワケわからない上に、なんて下品なの!!
あとハルマキヤじゃなくてハルケギニア!!」
ルイズは顔を真っ赤して叫ぶ。だがしんのすけはそんなことおかまいなしに
周りを見回す。
「ところで、オラそろそろ帰らないと母ちゃんに怒られるから帰っていいかな?」
「ダメよ。アンタの故郷がどんなのか知らないけど、少なくともカスカベなんて町はこの近くには無いから。
きっとうんと遠いところから来てしまっているんでしょうしね。送り返す呪文もないし、
何より使い魔になった以上もうアンタを返すわけにはいかないわ。」
「ええ!?今夜は返さないですって!?」
「いちいちそういう方向に受け取るな!!」
軽いジョークだゾ。と言ってルイズのツッコミを流しながらルイズの部屋にあった地図を見る。
その地図にはよくお姉さん目当てで見る天気予報に出てる日本列島はなく、ルイズは大陸のトリステイン王国を
現在地として指差していた。
(さっきみんなが魔法でお空を飛んでいたけど、もしかしてオラごほんの世界に来ちゃったのかな…。)
つまり異世界に。そしてルイズは送り返す魔法はないと言っている。
しんのすけは手を横にやって言う。
「フゥ。やれやれ、また帰れなくなっちゃったゾ。」

ルイズが思い出したように言う。
「とにかく私の使い魔になったんだからそれなりには役に立ってもらうわよ。
まずはアンタの名前を聞いておかなくっちゃね。」
「おお、オラは野原しんのすけ。5歳!好きなふりかけはアクション仮面ふりかけのり玉味!!
どうぞよろしくだゾ。」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。」
「おおおお…。長すぎて覚えきれないぞ。そんな名前で自己紹介のとき疲れないの?
えっと、ルイズちゃんでいい?」
「口の利き方には気をつけなさいよ。ご主人さまと呼びなさい!!」
しかししんのすけはご存知の通りマイペースな幼稚園児である。
まるで気にしないように話を続けるのがこの野原しんのすけという少年なのだ。
「ルイズちゃん、使い魔ってなにする人?」
「アンタ人の話を聞かないわね!!使い魔とはメイジ(魔法使い)と一心同体の頼れるパートナーよ。
アンタは運がいいわ。このヴァリエール家の三女である私の使い魔に選んでもらったんだから。」
「ええ~。オラそれならもうちょっと大人なお姉さんに呼ばれたかったゾ。ルイズちゃんまだ女子高生じゃない
みたいだしおムネなんかオラの母ちゃんより無いゾ。」
そのときしんのすけはルイズの一番気にしていたコンプレックスを突いてしまった。
「な、な、な、な、なんですってぇ~~~!!!!」

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!!!!

ルイズの回転する拳がしんのすけの頭をえぐるように攻める。
「お、おお、母ちゃんくらいうまいゾ…。」
「ハァ、ハァ、ゼェ、ゼェ…。」
「でもオラやっぱりもっと大人の綺麗なお姉さんに呼ばれたかったゾ。おムネも大きいのがいいな。」
ルイズはそう聞いて頭にまた血が上ると同時に隣の部屋を見る。自分より大人で胸の大きいメイジに心当たり
があり、またその人物はすぐとなりの部屋にいるのだ。
(いけないいけない。ツェルプストーの行動には気をつけなくっちゃ…。)
ルイズは仕切りなおすように使い魔の話題に戻した。
「まずは使い魔は主人の目となり耳となる能力が与えられるの。」
「目となり耳となる…?」

しんのすけの脳内には今自分が耳や眼球となってルイズにセットされるところを想像していた。

「お・おお・・おおおおお・・・・・。」
「でもあんたには無理みたいね、私何にも見えないもん!…どうしたの?何震えてるの?」
「え?あ、なんだそっちか。」
しんのすけはほっと胸をなぜおろし、話を続ける。
「で、他は?」
「そうね、他に、使い魔は主人の望む物を持ってくるのよ。たとえば秘薬とか。」
「ほい!!」
しんのすけが何かをルイズに渡した。それは何かのお守りのようだ。
しかしルイズには日本の文字が読めないのでしんのすけに聞いてみる。
「えっと、何コレ?」
「父ちゃんがひまを生む前に母ちゃんに買ってあげた『安産祈願』のお守りだゾ!
おなかの赤ちゃんがすこやかに育つようにってね。」
「そっかー。私のおなかの子もこのお守りにこめられた願いが届いて元気に生まれてきますようにって
私は身ごもってないしそもそも『利益(りやく)』じゃなくて『秘薬(ひやく)』!!」
「ほうほう、そうとも言うー。」

マイペースなしんのすけに翻弄されっぱなしのルイズはがっくり来ていた。
――なんでこんなのが私の使い魔なのよ。
「そして、これが一番なんだけど・・、使い魔は主人を守る存在であるのよ。
 その力で主人を敵から守る、でもあんたじゃ無理っぽそうね」
そう聞いた瞬間しんのすけがピクリと態度を変えて言った。
「それってオラがルイズちゃんを守るってこと?」
「そうだけど。」
「おお!よーし!オラ、ルイズちゃんをお守りするぞ!!」
急にしんのすけがはりきりはじめたので、ルイズも驚く。
「ちょっと!どうしたのよ急に張り切ったりして!」
「正義の味方はカワイイ女の子をお守りするもんだと父ちゃんは言ってたぞ!
オラいつかアクション仮面のようなスーパーヒーローになりたいんだぞ!ワッハッハッハッハッハ!!!!」
そんな無邪気なしんのすけを見ていて、さっきまで変な使い魔を呼んでガックリ来ていたルイズの心は
いつしか安らいでいたのに気がついて照れ隠しするように言った。
「とっ、とにかくあんたにはできそうなことやってもらうから。洗濯、掃除、その他雑用ね。」
「えー。オラめんどくさーい。」
「やりなさい。絶対よ。」



寝る時間になり、ルイズが服を脱いで下着姿になる。ここで某平賀才人及び他作品の主人公の
方々ならこの時点でうろたえるものだが5歳児のしんのすけは特に動揺していない。
――まあ、ルイズの体系が子供っぽいのが根本の原因なんだが。
今一瞬こちらをルイズが冷たい目で睨んだような気がするが気にしない。脱いだキャミソールとパンティ
をしんのすけに投げつけた。
「おお、すけすけおパンツ!!それも母ちゃんのより派手だゾ!」
「それ、明日に洗濯してね。」
そう言うとしんのすけは面倒くさがって言う。
「えー。オラお洗濯なんかやった事ないゾ。」
大きなネグリジェを頭から被ろうとしているルイズがツリ目ぎみの目をさらに吊り上げて言う。
「あんたね!これからは私がアンタを養うんだからそれくらいの礼儀は持ち合わせたらどうなの!?」
「ほーい…。」
ルイズがネグリジェを着終わってふと思い出したようにしんのすけに振り返って言う。
「あ、そうそう。あと明日私より早く起きて私を起こしてね…。」



「プップスー!プップスー!私の名前はケツ顔マンだ!プップスー!」
描いておいてなんだがこのイベントがある以上絶対やると思ってた。
しんのすけはルイズのパンティを目までかぶって頬をふくらませているのだ。
ルイズがこめかみをピクピクさせて言う。
「シンノスケ…。ア・ン・タ私の下着で何やってるのかしら…?」
「わたしはしんのすけではない!ケツ顔マンだ!!
気をつけたまえ胸なしガリガリマン!!プップスー!!」
「なんですってぇ!!このエロ犬~~~~!!」

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!!!!!!!!!!!

回数を重ねるごとにルイズのぐりぐりはうまくなっていくのだった。
「もう寝る!!おやすみ!!」
「おやすみなさい……。」
しんのすけも疲れたのかそのまま眠ってしまった。

朝日が差し、ルイズの顔を照らす。しんのすけの使い魔ライフの2日目が始まる。
「んん…。いいお天気じゃない。」
さて、少し思い出していただきたいことがある。某平賀才人及び他作品の主人公の
方々なら寝る前に寝床の場所を聞き、『アンタは床。』とルイズが返すシーンがあったはずだ。
しかし、ルイズはそれを今回言わなかったが、それならしんのすけはどこで寝ていたのか。
「あーあ。今日もがんばらなくちゃ…あ?」
目の前に何かがあるのに気がついた。
ぼうず頭に太い眉毛、餅のようにやわらかい頬に今まさに自分に『う~~。』と
キスされてしまいそうな唇…唇!?
「んぅ~~~~~~~~~~~~。」
目の前には今まさにルイズに口付けしそうなしんのすけの顔があった!


「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

その朝はルイズの鉄拳制裁から幕を開けた。

じゃ そういうことでー。


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