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ゼロの悪魔召喚師-05

<流星>
「へくちっ!!」


さむっ、自分のくしゃみで目が覚めた
いくらなんでも、春先だからだって毛布一枚なしってのは無理がある
ベットを見るとご主人様は暖かそうに布団に包まって穏やかな寝息を立てている
この自称ご主人様は寝る前の会話でも無理やりなこと言ってたしなぁ…アイテムも持ってかれたし…
呪殺系とかメギド系のアイテム出したり銃だけじゃなくて剣もあるとか悪魔を召喚できるとか言わなくてよかった、本っっっ当に良かった
悪魔とかうかつにも口走った時は、思わず服直す振りして下向いちゃったよ、俺
ん、何か寝言を言ってるな?
「これで最後よ!ツェルプストー」
間違いなく相手を殺す時の台詞だよな…
幸せそうな顔で不穏当な寝言を言っているこの少女はDARK-CHAOS系か?
「のろいの木馬まだ余ってたよな…世界平和のためにも使っておくか…?」
馬鹿な事言ってないで寝なおそうかとも思ったが、ひとつ思いついて外に向かう

時間は夜明け前、まだ月が二つ空に輝いている
ある意味都合がいい、COMPを起動させる
月が二つあるこの世界では仲魔たちにどんな影響があるか分からない、最悪俺自身に襲い掛かってくるかもしれない
それは俺自身の死活問題に関わるし、何より生死を共にした仲魔を殺したくない
最悪すぐさま戻せばいいだけだ

……SUMMON……
……シルフ……

COMP最大の特色
悪魔召喚という不安定、不確実な事象をプログラム上の仮想空間によって召喚できるようになるシステム
悪魔召喚に必要な召喚呪文、触媒、魔法陣、儀式を必要としない
その上儀式の形式上時間の経過が必要であっても、仮想空間ゆえに時間が経過した空間を作り上げることにより瞬時に召喚を可能とする
ただし悪魔は意識体の為「こちらの世界」でその力を十分に発揮させるには、マグネタイトを触媒として肉体を構成し実体化させる必要がある
マグネタイトの消費量のことをCP(抗体ポイント)といい、これが多い悪魔ほど巨大な力を持つ
十分なマグネタイトが無いと悪魔は自身の肉体を維持できず矮小化、最悪スライム化するのだ
また仲魔は奴隷ではない、必ず代償を要求してくる
それが魔貨と呼ばれる魔界の通貨だ
彼らには分割や後払いなど通用しない、どんなに親しくしていても決して「向こうの世界」から出てこない
召喚時に支払われる魔貨、体を構成させるマグネタイト、この二つのどちらかが欠けても悪魔を使役することはできない

「お呼びでしょうか?召喚師さま」
風が集まり丁度1メートル位の大きさの美しい少女の形をとる
普通の少女と違うのは、背中に4枚の羽を生やしていることと空に浮かんでいること
そして常に彼女を中心にしてそよ風が吹いていることだろう
少なくとも見た目では異常は見当たらない
「…?どうしたのですか…?」
怪訝にこちらの顔色を伺ってくる
「調子はどうだ?ここはノモスどころか魔界ですらないんだ」
そう言うとシルフは目をつぶり思案顔になっている
自身の体のことをより深く感じているらしい
「特に私には問題はありません」
こちらを安心させるように笑顔を浮かべる
その答えを聞いて安堵の息を吐く
「ただし周囲のエーテル濃度はノモスよりかなり濃いです。また月の魔力も大きいです」
「エーテル濃度?」
「マグネタイトの元、ベクトルを持たない力です」
さっぱりわからん
「消費マグネタイトが少なくなると思えばいいです。詳しいことがお知りになりたいのでしたら、魔法などに詳しい仲魔を呼び出すことをお勧めします」
「悪魔にとってすごしやすいところと言うわけか」
これで安心だな
「とりあえずこの建物周囲の把握を頼む、それとほかの人間や生き物に見つかるなよ」
「わかりました」
愛らしい微笑を浮かべたまま、風を纏い飛んでいく
それを見送りながらひとりごちる
「あいつ、あんなに速かったかな?」

とりあえず部屋に戻り洗濯物を持ってくる
そして今度はサキュバスを呼び出す、別に大人の時間というわけじゃない
腰まである艶やかな金髪、体の線のハッキリする赤いレオタード、男にとって理想と言える体、健康的な肢体、それらに劣ることのない美しい顔
そんな悩ましげな美女が投げキスと共に登場する
「私と夜を楽しみたいのですか?」
妖艶な笑みを浮かべながら話しかけるものの、手にしてる洗濯物を見てがっかりする
「はぁ~~、洗濯なのお~~まぁ魔界にいたときはメイド兼護衛でしたけどね~~」
「そういうな、機会があれば相手してもらうさ」
ため息をつきながら拗ねているサキュバスの頭をなでながら答えてやる、いい匂いがあたりに広がる
「お前はここのエーテル濃度や月の魔力の影響は受けないのか?」
「ん~~、私は召喚師と契約してるから、そんなに強い影響は受けませんよ。もともと意識体だから~~、契約を否定することは自分を否定するのと同じだし。えっとお~~魔界でも契約してれば満月でも命令を聞くでしょ~~」
なるほどな、そう考えたことは無かったけど
そうこうしていると、シルフが戻ってきた
「この建物の周囲の確認を終えました」
「洗濯するから~~水場への案内よろしくね~~」

水場でサキュバスが洗濯をしつつ、シルフが風を飛ばして周囲に何か来ないか警戒しながら、今の状況の説明を聞いている
「そんなことがあるんですね」「信じられないわね~~」「俺も信じたくない」
俺は溜息と共に答えながら、改めて仲魔の様子を観察する
サキュバスはメイド服風の格好になっている、服もマグネタイトで構成されてるからな
仕事に応じて着替えてるのだ、流石は女性系悪魔だ
もちろん洗濯といっても手を使うわけでなく魔法で水を竜巻のようにして、そこに洗濯物を投げ込んでいる
「終わったわよ~~」「わかりました」
水竜巻から飛ばされた洗濯物は今度はシルフの作った風でグルグル回される
「どうぞ召喚師さま」
シルフの風で乾かされた洗濯物が畳まれながら手元に飛んでくる
「二人ともご苦労様、とりあえずここで使い魔しながら情報を集めようかと思うんだがお前たちはどう思う?」
「確かな情報が集まるまではそれがいいと思いますが……」
「あの娘ねぇ~~、情報を集めるなら私があの娘の中に入ったほうがいいきがするわぁ~~」
「それはまずいな、このルーンでこっちの言葉が話せるんだ。それに俺の格好はここだと目立つんだ、余計な事はしないでおこう」
「しばらくは従順に従って、帰還の手段をみつけたら即座に実行魔界に戻る。それで……」
シルフがこちらを手で制止し声を上げる
「召喚師さま、小型の竜がこちらに向かってきます」
「あら~~残念ね~~もっとおしゃべりしようとしてたのに~~」
本当に残念そうだ、ノモスと変わらない反応に安心するな
「どうなさいますか?」
二人ともこちらの指示を待つ
「二人とも戻って、召喚できる事自体知られたくは無いからな」
「はい、お気をつけて」「わかったわ~~死んじゃだめよ~~」


そんなに危険な場所だとは誰も言ってなかったんだけどな
そう思っていると竜が目の前に下りてくる
確かに竜族にしては小型だな、それともノモスのほうが巨大すぎるのかな
きゅいきゅい啼きながらあたりを見渡している、こちらに攻撃する意思はないないようだな



……TALKモード……

『風の精霊がいたと思ったけど、人間しかいないのね』
『ここには俺しかいないよ』
『何で竜の言葉が話せるのね!?』
竜が驚き、頭をこちらに向けてくる
『それはひ、み、つ、です』
笑いながら答える
『意地悪なのね!』
ばさばさと羽を動かす、魔獣たちの羽ばたきほどではないな
『君だって名前も知らない人間に秘密を教えたりしないだろう?』
『むーー』あ、むくれてる
対応の仕方が幼いな、幼生なのか?
『冗談だよ、俺の名前は流星さ』
『シルフィはシルフィードっていうのね』
『シルフィード?風の精霊と同じ名前だな』
返答が気に入ったのか全身で喜びを表現する
『そうなの!シルフィの名前お姉様がつけてくれたの!るーるーるー』
『シルフィも使い魔なのかい?』
『「も」って言うことは流星も?』
『ああ、そうだよ』
『凄いのね、人間の使い魔なんて見たことないのね』
ああ、人間だけじゃなく使い魔にまで物珍しがられるとは…
流石に泣きたくなって来たぞ
シルフィは楽しそうにこっちの様子を興味深く見ている
『おしゃべりしたらお腹減ったのねー、まだ朝ごはんまで時間が有るのにー』
『俺もだ、近くに川でもないか?あれば魚でもとるんだが』
下手したら朝飯自体がないかもしれない、俺の場合
『ある、ある!連れて行くからシルフィにもわけて、わけて』
笑いながら洗濯物をかかげ『洗濯物をご主人様の部屋においてきたらね』
シルフィは体を低くし『背中に乗ってー、飛べば直ぐなのねー』

シルフィードの背中に乗って、ルイズの部屋の窓から侵入する
洗濯物をテーブルの上に置き、また空の旅へと戻る
『流石に寒いな』
『すぐに着くのねー』
シルフィードが高度を落とす
『ここなのねー』
『寒すぎて風邪を引くから、薪になりそうな木を頼む。魚ならすぐに取っておくから』
『わかったのねー』
そういうとすばやく上空へ上がるシルフィード、こっちも魚を獲るか
マハジオストーンを取り出し、川へ投げる
電撃が川の中を流れ、大量の魚が浮かび上がる。
裸足になって川に入り魚を集めてると、後ろからドズンと重い物が高いところから落下した音がする
振り向くと枯れた古木が一本川辺に鎮座していました、その上に得意げなシルフィード
『これがシルフィの力なのねー』
『凄いな、シルフィ』
いろんな意味でおでれーた
『魚もいっぱいなのねー』
マハラギストーンで古木に火をつけ、暖を取る
その焚き火の周りには、枝で作った即席の串に魚が刺してありいい匂いを放っている
俺は魚の焼き加減を見ながら、シルフィードから「お姉様」の話を聞かされた
俺は魚を食べながら、シルフィードから「お姉様」の話を聞かされた
俺は帰りの空で、シルフィードから「お姉様」の話を聞かされた
俺は「お姉様」をちょっぴり恨んだ

そして寮の前で降ろしてもらい
『また、一緒にご飯食べておしゃべりするのねー』
『ああ、食べ物に困ったら頼むよ』
俺は笑顔で手を振りながら、「お姉様」をちょびっと恨んだ
シルフィードはそういうと空へと上がり、旋回をして見せてから消えていった
さて、ご主人様を起こしに行きますかね
ご主人様の部屋の前で赤毛の少女が立っている
「おや、貴女様はどちら様で?」
「そういう彼方は?」
「申し遅れました。私はルイズ様にお使えする使い魔の流星と申します。今後ともよろしく」
「私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ、あっはっはっは、ほんとに人間なのね」
「有名になっているようですね」
あんまり目立ちたくないんだがな
「そりゃ、ゼロのルイズだもの」
「ゼロのルイズ?」
とりあえず、ご主人が有名な人間という事と俺が目立っているという事だけはわかった
「まぁ、知りたいなら本人から聞きなさいね」
「知りたい事はほかにあるんですが、よろしいでしょうか?」
「私と付き合いたいのならお断りよ。平民の使い魔に興味はないわ」
自信ありげに笑ってるけど、サキュバスやラミアに比べたらまだまだだよ、おじょうちゃん
「そういうことではなく、何故、ご主人様の部屋の前に?」
「そ、それは……」
なんだかんだ言いつつ、ご主人を気にかけているということか……
俺は笑いながらおじょうちゃんに
「これからもご主人様をよろしくお願いします」
「私なりのやり方でよければね」
ため息をつきながら答えるおじょうちゃん
そのとき部屋の中から叫び声とドタバタという騒音が聞こえてきた
今度は俺がため息をつき、おじょうちゃんは笑いながら
「「がんばれ、使い魔生活」」
同じ言葉を放っていた

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