あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

SnakeTales Z 蛇の使い魔-05


「ほ、本当に勝っちゃった…」

今起こったことをありのままに話すわ!
『閃光が走って、轟音が響いたと思ったら、ギーシュが投げ飛ばされていた』
な、何を言っているのか、分からないと思うけどすべて本当の事なの!
私も何が起きたか分からなかった…。
ルーンが光ったとか、何か投げたとか、そんなちゃちなものじゃない。
もっと恐ろしいものの片鱗を感じたわ…。

「あ、あんた何をしたのよ?」
「ああ、スタングレネードだ。
 スタングレネードは閃光と轟音で人間の見当識を失わせる非殺傷兵器だ。
 炸裂すると、瞬間的に250万カンデラ以上の閃光と160デシベル以上の轟音を発生させる。」

カンデラ?デシベル?単位か何かかしら。

「つまり視覚と聴覚を麻痺させるだけだ。
 ちなみに爆発時に2700度ほどの高温も発するが、ミリセカンド単位の話だ。発火の可能性は無いと思っていいだろう。
 同じく爆発音の発生時間もミリセカンド単位の間だから、恒久的な聴覚障害の恐れは無い。」
「使うと人が気絶するようになるってことね?」
「そういうことだ。」

話が長いわよ。
それにしても驚いた。
いくら私が魔法について教えたからって、たった少しの時間でここまで作戦を立てるなんて。

「そうだ、ルイズ。」
「何?」
「情報提供感謝する。ありがとう。」

面と向かって言われたのでちょっと恥ずかしかった。


学院長の部屋
二人の男は目を丸くして驚いていた。

「ミスタ・コルベール、あの男、勝ってしまったのぅ。」
「はい。それに、あの閃光…いったいなんでしょうか?」

ふぅむ、と考え込むオスマン。
ルーンのことも気になるが、あの服や閃光と轟音…。
なにやら謎が多そうだ。

「ミスタ・コルベール、ルーンのことは黙っておきなさい。
 政府の馬鹿者にガンダールヴとその主人を渡すわけにはいかんでな。」
「はい。」
「それと、機会があったら、さっきの武器について調べてみてくれんかの?」
「かしこまりました。」

部屋を出て行くコルベール。
オスマンはもう一度鏡をのぞく。

「ふむ…あの兵装、格闘術…どこかで見たような…。
 ああ、年は取りたくないものだ。」

「まったくもう。勝手なことはこれ以上しないでよね!」
「ははは。わかった。」

笑顔で広場から出て行く二人。
だが、笑顔を張りつけたままスネークが前のめりに倒れた。
起き上がらない。

「ちょっと大丈夫!?」
「腹が…腹が…。」
「どうしたの?おなか痛いの?」

心配して顔を覗き込むルイズ。
返事の代わりに

―ぐるぅぅぅぅぅううう

腹の音が鳴り響き、真顔でスネークが答えた。

「腹が減った。」

次の瞬間スネークは地面にキスをしていた。
ルイズの足が頭の上に乗っているようだ。

「馬鹿なことを言ってないで早く帰るわよ。心配して損したわ!」
「待て!バンダナを掴むな!」

大の男が少女にひきづれていく姿はかなりシュールだったと言う。
結局スネークは部屋まで引きづられていったそうな。


次の日から周りのスネークに対する態度が変わった。
ただし、ルイズを除いて。
特に変わったのは厨房の人々だ。
スネークの戦いぶりに感化され、厨房の人々はスネークを英雄のように扱っていた。

「我らの蛇だ!『不可能を可能にする男』だ!」
「よしてくれ…。」

挙句の果てには『不可能を可能にする男』とまで呼ばれるようになっていた。
何処の世界でもこの呼ばれ方からは逃れられないようだ…。
シエスタだけはかわいく「スネークさん♪」と呼んでくれている。
俺の心のオアシスだ。
料理長には痛く気に入られたようだ。
だが、少々暑苦しい。

「お前は誰に勝ったか分かっているのか?」

始終こんな感じだ。俺が言うのもなんだが、むさくるしい。

「ただの高慢ちきな子供に勝っただけだ。」
「違う!メイジに勝ったんだぞ!?」
「たいしたことじゃない。」
「聞いたか皆!蛇は決して驕らない!」

もう英雄でも何でも言ってくれ…。
食事が出るなら何でもいい。

スネークにとってはじめての虚無の曜日。
この世界の貴族は休日をどのように過ごすか興味があったのだが、今日はルイズに連れられて城下町に出る事になった。

「ブルドンネ街よ。トリステインで一番大きな通りなの。この先にトリステインの宮殿があるわ。」
「これで一番大きいのか…。歩くだけでも大変だ。」
「仕方ないでしょ。スリに気をつけて。」

武器屋へ向けて歩きだす。
何とかスリに遭うことなく到着した。
店の中は薄暗く、ランプの灯りが灯っていた。
少し怪しいが、確かに武器屋のようだ。所狭しと剣や槍が並べられている。
店の置くから店主らしき男が出てきた。

「大きくて太い剣をお願い。」
「かしこまりました、へぇ。」

店の置くから店主が取り出したのは光り輝き、宝石が散りばめられた大剣だった。
確かに見事な剣だ。大きさは1,5メイル程。頑丈そうだ。

「店一番の業物でさぁ。そちらさんなら十分扱えると思うさ。」
「いくら?」
「エニュー金貨で二千、新金貨で三千。」

貨幣価値は分からないが、庭付きの立派な家が買えるほどらしい。たいした額だ。

「そんなものいらないんだが…。」
「どうして?確かにちょっと高いけど…。」
「その剣はたいした剣じゃない。
 そもそも、その宝石には何の戦術的優位性《タクティカル・アドバンテージ》は無い。
 実用と観賞用は違う。」

そのとき、乱雑に積み上げられた剣の中から声がした。

「おう、そこのでっかいの!知った風な口聞くんじゃねぇ!」
「…どこから声が?」
「ここだ、でっかいの!お前の目は節穴か!?」

なんと声の主は一本の剣だった。
いろいろ不思議なことはこの数日で慣れたつもりだったが、さすがに驚いた。

「これってインテリジェンス・ソード?」
「イン…なんだって?」
「インテリジェンス・ソード。意思を持った魔剣よ。」
「それはたいしたものだ。…俺はスネーク。お前名前は?」
「デルフリンガーだ。スネーク。お前見たところ『使い手』じゃねぇか。俺を買え。」
「はっはっは、面白い奴だ!店主、コイツはいくらだ?」
「コイツなら百で結構でさ。こちらとしてもいい厄介払いになりますんで。」

ルイズの顔を見るとどうやら買えない額では無いようだ。

「わかった。ルイズ、これで頼む。それと店主、小型のナイフは無いか?」
「ああ、それならいいのがある。あまり高いもんじゃないんで、お付けいたしやす。」
「すまない。」

ポーチからルイズの財布を取り出し、代金を支払う。
店主が鞘も渡してくれた。これに入れておけば静かになるらしい。
ナイフとその鞘を受け取って二人は店を出た。


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