あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

おじいさんの古時計

 ここ、トリステイン国立科学博物館の、厳重に固定化の魔法がかけられた資料室のそのまた奥に、その時計は置いてあります。
 一見木と真鍮で出来た質素な時計ですが、この時計はお金をいくら積んでも、どんな宝石を持ってこようとも絶対に買えないほどの価値があります。


 これは、そんな時計を作ったおじいさんのお話です。


 ある少女の使い魔としておじいさんは召喚されたと言います。
召喚されたその時、彼は自分の身に何が起きたのか分からなかったそうです。
「死んだと思ったら突然20才ほど若返っていた」
と、後に出版された自伝には記述されています。

 突然召喚されたにも関わらず、彼は若返らせてくれたお礼にと使い魔の仕事を快く引き受けました。
 でも、彼には使い魔の仕事は全く出来ませんでした。出来る事といえば雑用と、時々作るからくりで少女を楽しませるくらいでした。

そんな彼ですが、転機が訪れたのはある日の昼下がりでした。

 何が起きたのかは具体的には書かれていませんが、それが土のメイジと知り合うきっかけだったと自伝には記されています。協力者を得た彼は、まるで水を得た魚のようにその才能を発揮し始めました。
 手始めに彼は青銅で蒸気機関車を作りました。学園のメイジたちは石炭と水をくべるだけで動くそれを見て大層驚いたそうです。

 その後同じような趣味を持つ学園の先生もおじいさんの仲間に加わったのですが、その先生が作った機械を見て彼は新たな発明に挑戦しました。

それが、通称コルベール・エンジンと呼ばれる事になるガソリン内燃料機関です。

 彼はこのエンジンを使って、高速船「鳥巣手印」を作り上げました。この船にはどんな帆走船も追いつけなかったと記録にはあります。

 そんなある日、噂を聞きつけた当時の女王が、危機に瀕している友邦アルビオンを発明品で救って欲しいと頼みに来ました。
おじいさんは最初乗り気ではありませんでしたが、仕方なくアームストロング砲に弾倉式の連発銃、ガトリングガン、それらを作るための工作機械などなどをさっさと作り、設計図ごとアルビオンに提供しました。
その結果、敗北確定だろうと言われていた王党派は見事に息を吹き返して反撃に成功、アルビオンでの内戦勝利に大きく関わったのはあまりにも有名です。


その後彼は電球から始まって電信機に電話、無線機、魔法式の真空管にテレビ、製氷機に農耕機械、プロペラ式の装甲艦、自動車、飛行機エトセトラエトセトラ、今日の私たちの生活に必要不可欠な物、
その原型となったものを次々と発明しました。これらの品物が私たちの生活を大きく変えた事は言うまでもありません。
 メイジの地位転落を恐れる貴族によって刺客を送られそうになったことも1度や2度ではなかったそうですが、それらは協力者によって全てが阻止されたそうです。

そして彼がハルケギニアに来て最初に完成させたのがここに保管されている時計です。魔法を失敗して落ち込んだ主人に対して贈られた物と記録されており、彼は自らの主人にこう語ったと言います。


「知識は失敗より学ぶ。事を成就するには、志があり、忍耐があり、勇気があり、失敗があり、その後に、成就がある」


その言葉の通り、後年彼女は虚無の魔法に目覚めるのですが・・・詳しくお聞きになられたい方は隣接する国立魔法博物館へ行かれてはどうでしょうか、きっと新しい発見がありますよ。

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