あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

わかりました-01

「十分間、時間をやろう」

 昔々と言うほど昔ではなく、今と言うほど新しくない。
 日本の古典文学的に言えば、「今となってはもう昔の話」
 世界は二つに分かれ戦争をしていました。
始まりは歴史の必然なのか一人の男の狂気か、今でも議論されるその戦争中に、一つの部隊が出来上がりました。
 歴史的に見れば新興国である国の女兵士によって集められたその部隊は、その戦争を終わらすのに多大な貢献をしました。

「人生最高の十分間にしよう」

 そのお陰もあり、世界を二つに分けた戦争は終わり、また世界二つに分けた戦争が始まりました。
 ただし、前の戦争とは全く違いました
 戦車が兵士を蹂躙するわけではない
軍人が列を為して突撃するわけではない。
 英雄が現れるわけでもない
 たった一つのボタンが世界を破滅させる戦争
 世界から、冷たい戦争と呼ばれたその戦争。
 そして、これはその戦争で、誰も知らない。
いや殆どの人間が知らない愛国者の最後から始まるお話

「ボスは二人もいらない。蛇は一人で良い」
長い沈黙。そして、一発の銃弾。

西側からは「特殊部隊の母」、東側からは「ヴォエヴォーダ(戦士)」の通り名を奉られたコブラ部隊の元リーダーにして、東西にその名を轟かせる伝説の英雄。後の世界で、恥知らずの売国奴、核兵器を撃ち込んだ凶人として永久に語り継がれる女性の最後でした。



神聖なるサモン・サーヴァントの儀式。
 その日、彼女はいつものように魔法を失敗し、いつものように爆煙を生産し、 周りが諦めかけた中でも、最後の期待を込めて叫んだ。
「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
 誰かが、「何あの呪文」と言っていたが、次の瞬間に起きた爆風がその声も掻き消した。

 もう、何十回目になる爆煙の中、魔法が成功しない魔法使いはようやくその中に動くものを認め、胸を高鳴らせていました。
 「ドラゴン?翼竜?サラマンダー?モグラ?」
 ですが煙が晴れて見えたのは、彼女の思いもしなかったものでした。
 真っ白な服らしき物、召還した彼女言うには「パッツンパッツンな服」、正式にはスニーキングスーツを着た、人間でした。

「ゼロが平民を召還したぞ」
「何処かから、連れ去って来たんじゃないのか」
「しかし、何だ?あの服」
周りの人間は、いつもの言葉をかけようと思いましたが、その人間の格好を見て困惑していました。

「ミスタ・コルベール!」
使い魔を召還した女性は、中年の男に捲し立てていました
「もう一度召喚させてください!」
「それは出来ない」
「どうしてですか!?」
男が否定しても、引き下がりません
「決まりなんだ。召喚した使い魔で今後の属性を固定しそれにより専門課程に進む
 一度呼び出した使い魔は変更できない。なぜならこの儀式は神聖なものだからだ
 好むとも好まざるにもかかわらずその人間を使い魔にするしかない」
平民の使い魔か留年か、彼女には選択の余地はありませんでした。

そして、その女性は、困惑していました。
自分の記憶が正しければ、愛弟子の銃弾を受け、死んだはずなのです。
それなのに、何故生きているのか。そして、何故こんな所にいるのか
もっと記憶を辿ります。
死んだ後、世界が真っ赤になったのは覚えています。自分の死体を見たのも覚えています。自らが殺した、最愛の人間が横に付きそったのも覚えています。
 そして、そして

「ちょっと、聞いてる?顔を近づけなさい」
目の前の少女の声に、思考が中断されました。
「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて普通は一生無いんだから」
桃色の髪の、小さな少女。初めて見る髪の色です
死んだはずの女性は、どう反応したものか迷いました。
戦場に身を置き続けましたが、子供が嫌いというわけではありません
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン……」
女性は怪訝な顔で少女を見ましたが、取り敢えずは、言われたとおり顔を近づけました。
「この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
そして、いきなりキス
そして、その瞬間、「ゼロのルイズ」ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔に、
伝説の戦士、the BOSSがなった瞬間でした。


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