―彼は、あらゆる武器を使いこなす、ガンダールヴだった―
アルビオンの大軍を前にしても、怯みもしない。
しかし、彼のガンダールヴは伝説と違い、両手には”何も持っていなかった。”
しかし、彼のガンダールヴは伝説と違い、両手には”何も持っていなかった。”
以前に買ってもらったインテリジェンスソードすら主たる少女の手の中。
この世界では見かけない黒い礼服に包まれた彼は強い自信に満ちた目で真っ直ぐと向かってくる大軍を見据えていた。
―主たる少女は知っていた―
彼は、紛うことなくガンダールヴであることを・・・。
彼は、紛うことなくガンダールヴであることを・・・。
そして、目の前の軍勢が100億だったとしても、彼は素手で勝利するだろう事を確信していた。
すでに布石は打ってあるのだ。
そう・・・。
この短い期間の間に彼は人脈を作り上げ、あらゆる手段を使っていた。
弱みを突き、利益をチラつかせなどのあくどい事もあったが、新たな指針を示し希望を呼び、素晴しいリーダーシップで人心を掴み。
今やこの使い魔は、魔法が使えないにも関わらず、平民はもちろん貴族からも一目置かれる大物になっていた。
弱みを突き、利益をチラつかせなどのあくどい事もあったが、新たな指針を示し希望を呼び、素晴しいリーダーシップで人心を掴み。
今やこの使い魔は、魔法が使えないにも関わらず、平民はもちろん貴族からも一目置かれる大物になっていた。
―所変わって―
伝令が走りこんでくる。
「なに?食糧の買い付けが出来ない?」
「なに?食糧の買い付けが出来ない?」
続けて別の伝令が・・・・・・。
「伝令!武器の供給がストップしました!」
続々と流れ込んでくる進軍物資の供給停止の伝令にレコン・キスタは憤りを感じていた。
しかし、物資の問題はすぐに解決するだろう。
諸国を制圧していけば良いのだ。
「伝令!武器の供給がストップしました!」
続々と流れ込んでくる進軍物資の供給停止の伝令にレコン・キスタは憤りを感じていた。
しかし、物資の問題はすぐに解決するだろう。
諸国を制圧していけば良いのだ。
そう、考えているうちに新たな伝令が走りこむ。
「伝令!周辺の全諸国より!」
なんだ?何が起きている?
憤りは焦りに変わる。
「伝令!周辺の全諸国より!」
なんだ?何が起きている?
憤りは焦りに変わる。
―再び戦場へ―
かの使い魔は、ゆっくりと立ち上がると深呼吸し、そして声を張り上げた。
かの使い魔は、ゆっくりと立ち上がると深呼吸し、そして声を張り上げた。
『 み な さ ん ! ! 』
それは、肉声だとは思えないほどの声量をで、死者の心すら振るわせた。
―彼はガンダールヴ―
―彼の武器は言葉、意志、そして人脈―
―彼の武器は言葉、意志、そして人脈―
『我々は、一致団結して立ち向かわなければならないのです!!』
演説を続ける彼に心打たれたのか、押し寄せる兵は徐々に数を減らしていた。
がっちりとした体躯に意志の強そうな四角い顔。
彼は周辺諸国に政治的な介入を行い、レコン・キスタを退かせた。
彼は周辺諸国に政治的な介入を行い、レコン・キスタを退かせた。
主たる少女は思う。
もしかすると、この戦いが終われば世界は変わるかもしれない。
平民も貴族も同じ立場になると言うのは、色々と問題があるのかもしれないが・・・・・・。
もしかすると、この戦いが終われば世界は変わるかもしれない。
平民も貴族も同じ立場になると言うのは、色々と問題があるのかもしれないが・・・・・・。
―その後、彼の使い魔は、政治屋と呼ばれ―
―王制を破壊して新たなる民主政治の礎を築き―
―やがて壊し屋の二つ名を持つことになるが・・・・・・―
―王制を破壊して新たなる民主政治の礎を築き―
―やがて壊し屋の二つ名を持つことになるが・・・・・・―
それは、また・・・別の話。
―現代日本より「小○一郎」を召喚―