あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの女帝 前章


明日はトリステイン魔法学校生徒全員によるサ-ヴァント召喚の儀式があるという日。
虚無の日である今日、生徒達はある者はくつろぎ、ある者は予習と準備を行い、そして・・・
ある者は魔法の基礎を記した書物を図書館にて読んでいました。





そんな彼女にかけられたひとつの声。
「よろしいですか、ミス・ヴァリエール」
「コルベ-ル先生・・・」
陰気な表情で教本に穴を開けんばかりに読み込んでいた学園始まって以来の劣等生と
称されるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは
気分を変えたかったのでしょう、教本を閉じて恩師に向かい合う。
「ひとりで唸っていてもどうにもなりません。明日に備えてここはひとつ、補習といきませんか?」
「先生がみてくださるのですか?」
「はい。あなたの魔法の性質や個性を見極めねばなりません。
 正直貴方自身が自分でそれを見極めねば、と思い今日まで見守るに留めて来たのですが
 流石に明日という日を迎えてそうも言ってられません。
 ミス・ヴァリエ-ル。
 貴方が宜しければ、ですが」
「嫌も応もありません!是非にお願いします!」
その鬼気迫る表情にかなり引きながらも温厚だけがとりえと陰口を叩かれる教師は
柔らかな笑顔で頷いた。





「失礼とは思いますが、流石に私の研究室でするわけにもいきませんので」
庭に置かれた机と椅子。
そしてコルベ-ルの教卓。
ただそれだけ、という補習場に、ルイズは自らの立場と評価を思い知らされる。





「失敗を正す最善の方法は、失敗の原因を理解する事です。
 そしてミス・ヴァリエ-ル。あなたの系統を把握しなければ。
 まずは『レビテ-ションを唱えてみてください』  ドン
「次は・・・『フライ』を」            ドドン
「ケホン、それでは『錬金』を」          ドカン
「ケ、ケホ・・・じゃあ・・・           ドドン





「次はより魔力を、気合を込めた『フライ』を」
「魔力ですか?それに何の意味が」
「貴方の爆発が『ただの失敗』なのか『なにか別の要素で爆発してしまう』のかを見るためです」





どっかん
どっかぁん
どんどんどどん
ちゅど-ん





「・・・次は系統別に唱えてみましょう。まずは風を。
 大抵の術の呪文は暗記されてますね」
当然だ。何時の日か、自由自在に魔法を使えるようになった時の為に大抵の呪文は
頭の中にある。
「『エア・ハンマ-』を」             ちゅどん
「・・・・・・『エア・ニ-ドル』」        どっかん






真っ黒焦げになりながら、手元の紙に色々と書き込むコルベ-ル。
「ここまでにしましょうか」
「せ、せんせえ!何かわかりましたか!」
愉快な髪型になりながら必死の形相で、掴みかからんばかりにコルベ-ルに詰め寄るルイズ。
しかし、残念そうな表情で首を左右に振る教師。
「・・・・・・・・」





絶望の極み、といった表情で肩を落とし、とぼとぼ、という擬音が聞こえてきそうな
雰囲気で自室へと戻っていくルイズ。 
後片付けをしながら、彼女を見送るコルベ-ルは、しかし内心で彼女に喉も枯れ果てよ、と言わんばかりに謝罪をしていた。
(ミス・ルイズの魔法は・・・『火』でも『水』でも『風』でもない。
 もちろん『土』でもない。
 ならばおそらく・・・)





許して欲しい、ミス・ルイズ。
私は教師失格だ。
貴方の能力適正を把握しながら、貴方をより良く導こうとはしない。
貴方はわたしを恨むだろう
憎み、呪い、無能教師と蔑むだろう
しかし・・・貴方の能力は他の誰でもない、貴方自身にとって危険なのだ
わたしは貴方を、その特性から遠ざけ、歪め、貶めるように貴方を指導していくつもりだ
戦乱の世ならまだしも、平和な世において貴方の術は、多分貴方をよくない道へと誘うだろう
ならば無能メイジとして・・・王宮で官僚あたりになって生きていくのがおそらく最も平穏なのだろう





許して欲しい、などとは言わない
理解してくれ、などと贅沢は請わない






ただ・・・





       いつか・・・


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