あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-03

投げ飛ばされ倒れたルイズとに集まるものと、倒れたコルベールに集まるもの。バラバラになった観衆は、二つのグループに分かれた。
キュルケとタバサは前者に入り、ルイズを抱え起こす係になっていた。
「ルイズ、ルイズ、しっかりしなさい!」
「痛たたたた…あいっつ、とんでもない馬鹿力よ。レディに手加減しないなんて最低の使い魔ね」
「…なんだ、元気じゃない。これなら助けは必要ないわね」
額に怒りマークを浮かべるルイズを放り出すと、キュルケの思考はそのルイズを叩き伏せた「頭像」に移った。コルベールが解放された今、奴の本体は頭像に戻った。
触手は出ていない。もう乗り移る気はないということだろうか。なら次の行動は?キュルケは予想する。予想する。だが、予想すればする程それは混線し、予想を困難にした。
目線を頭像にやる。それは静謐を保ったまま動かない。
(何が狙いだってのよ、あんたは)
頭像の口が、歪んでこちらをあざけっているように一瞬見えた。

コルベールが覚醒して最初に見たのは、沢山の生徒の心配する顔だった。コルベールはゆっくりと顔を上げると、自分の体に異常がないことを確かめた。
「アレ」に乗っ取られていた時、彼の意識はなかったが、「アレ」の感情は、記憶としてしっかりコルベールに刻まれていた。
(…理解した)
悲劇。怒り。彼の中にはそれだけしかなかった。普通の感情はすみっこに押し込められ、彼の無意識は前世の記憶に囚われている。あれでは使い魔をするのは、酷な仕事かもしれない。
だがこの学園に続く伝統を破るわけにはいかない。あれに「ゼロ」の使い魔をやらせるべきかやらせざるべきか、かれは正直な所迷っていた。
体を上げる。両腕を動かし、両手を動かす。全く体に異常はなかった。「アレ」に、コルベールを殺すつもりは本当になかったようだ。
周囲を見渡すと、生徒はルイズに集まったり、石像に集まったりして、無秩序になっている。
私がいないと、すぐこれだ。だが、異常な雰囲気よりはとてもマシだ。コルベールは久しぶりに、この喧噪がいいものに思えた-----

視界の隅で、何か光った。

コルベールはすぐに視界を固定、光の方向を見据える。空の中に輝くひとつの点は見る見るうちに大きくなり、光がこちらに飛来していることをコルベールに教えた。そしてそれは見る間に分裂し、その正体をコルベールに教えた。
高速でこちらに飛来する、炎の尾を従える弾丸。数、16。

コルベールは詠唱を開始。紡ぎ出される異能の言葉を聞いた生徒達は、ふたたびコルベールに注視した。
「下がりなさい!」
自然にコルベールの声は大きくなった。詠唱は完成し、その場に巨大な障壁を展開した。生徒を包み込むように守りの陣は展開され、弾丸を待ち受ける。やがて生徒らも弾丸に気付き、コルベールの行動の意図を理解した。

着弾。轟音。盾は一撃の下に砕けた。コルベールは驚愕した。自身の軽く本気で張った防壁が、一撃の下に破壊される。それは想定していない事態であった。
このような芸当は、自分以上に高度な魔法使いでなければ不可能。
あるいは、人でないものが、自分の敵だとでもいうのか?コルベールは弾丸の飛来した先を見つめて、思考を巡らせる。第二波は、来ない。
危機は去ったのか。さらに思考は巡る。敵は?なにが、起ころうとしているのか?

衝撃波。空中から吹いた強風が、急にその場にいた全員を襲った。目を開けていることすら出来ない。この世界ではあり得ないが、まるで空中から突如ヘリが飛来したかのような衝撃。
叩き付けられるような強風に、生徒の半数は正常な姿勢を保てなかった。
敵。
コルベールはそんな予感がした。この風を吹かせている誰かが、あの弾丸の使い手で、そして我々に危害を加えようとしている。もはや直感というレベルではなく、それは確信としてコルベールの心の中に存在した。

そして案の定、直感は当たった。

風が止む。

「よぉ、魔術師。おったまげたぜ」

うしろ。

コルベールは振り向けなかった。人間ではない。敵は。だがエルフでも亜人でもない。
機械的な声が、コルベールに語りかけていた。
「俺のハンマーを防ぐなんて、やるじゃねぇか、人間にしてはさ」
「…我々に何か、用事ですか」
「簡単なことさ。ここに俺の『ご同類』がいらっしゃる。同類と呼ぶのもためらわれる劣化複製のモドキだがな。そいつを、見かけなかったか?」
コルベールは冷静に対応する。こんなとき生徒を引っ張っていく教師が、冷静でなくてどうするのか、その一念で震える心と体を支える。
「それは、あなたの姿を見なければわかりませんね」
「おおっとぉ、そうだったな。じゃ、後ろ向いてくれねーか」
コルベールはゆっくりと後ろを向きながら後ずさりし、その姿を眼に入れた。真紅の躯体は細く、鋭角。だが両の腰に据え付けられた巨大な鉄のかたまりとその手に携える鉄槌が、あたかもその体にボリュームがあるかのように見せていた。
「…ゴーレム」
「あんな低俗なもんと一緒にしてくれるなよ魔術師。とにかく、俺みたいに『この時代じゃあり得ない』ようなカッコしてる奴だ。ここに来てるはずなんだがな」

「…知りませんね」
コルベールは素直に答える。
「うそはいかんぜ、魔術師。こっちじゃ、反応だけなら既に捕捉してんだ」
「知りませんね。本当に知りません」
「ケッ、そうかい」
赤い躯体は、地面を滑るように移動した。そしてバラバラになった観衆を一瞥すると、声を上げて観衆に問いかけた。
「お前らは知らないか?」
観衆は皆一様に首を振る。赤い機体はやれやれ、とでもいうかのような仕草を見せた。
「こっちのセンサーがいかれてるってのか?」
「ここにいるぞ、探し物は」
予期しない方向から、声が聞こえた。赤い機体はそちらへと振り向き、観衆とコルベールも自然とそちらに顔を向けた。
そこに立つのは漆黒の機体。
「いよぉ、『オニクス』。否、ゼウスと呼んだ方がいいかね?」

ルイズはその機体を凝視した。あれはこんな所にはいなかった。ならば、テレポートでもしたというのか。アレの仲間か?ルイズの思考はこんがらがり、彼女はすぐに考えられなくなった。
(なんなのよ…召還の儀式で終わるはずだったのに…)
「その必要はない『ヘファイストス』」
「しっかし本当に『アレス』と瓜二つだな」
「私が先に作られた。当然のことだ」
「そうかいそうかい。可愛げのねぇ野郎だな」
「…それより、貴様もこの地に現界したのか」
「俺は『ズル技』でな、むしろ『せざるを得なかった』」
彼らの会話の意味を、理解出来るものはあまりいなかった。だがルイズらは理解した。
黒い機体の名は「オニクス」。
中々に厳つい名前だ。彼らの会話は続く。
「どういうことだ?」
「『呼ばれた』んだよ」
「魔術師にか。お前も使い魔になれ、と言われたのか?」
「まぁそんなところかもな。だがこんな若ぇ魔術師なんかに、俺は呼べねぇよ」
依然として彼らの会話は掴めない。彼らは同族であり、訳あってこの地に降り立った。そんなところだろうか、とルイズは頭の中でまとめる。
だがここで彼女はあることに気付いた。
オニクスの喋り方、誰かに似ている。
ルイズは答えを導くのに少々かかった。
「では高位の魔術師が?」
「ノンノン。魔術師って考えを先ず捨ててもらわねぇとな」
「?」
「もっと高貴で、そんじょそこらの魔術師とは比べ物にならないほどの強大な奴に、呼ばれた」
ぶっきらぼうで、トーンが低くて、常に物事を他所から見ているかのような喋りかた。誰だ、誰だ?
ふと、頭の中のピースがあるべき場所に嵌り、ルイズは答えに到達した。
頭像だ。
自らが召還したあの頭像と、話し方も声もそっくり同じだ。それはつまり、あの「オニクス」が、あの頭像であることを意味していた。


「それは何者だ?」
「今は言えないなぁ」
「…そうか、それより俺に何の用だ」
「そうだな、本題に入ろう」
「ヘファイストス」と呼ばれた赤い躯体は、「オニクス」と呼ばれた漆黒の躯体に、前ぶれなくその手に持った鉄槌を突きつけた。
「死ね」

(力を貸してくれ!)
判断は一瞬。相手とほぼ同時だった。敵のボルカノ・ハンマーのハッチが開くのとほとんど同時に、自らの肉体に宿る、ヘルメス…玄武神三号の力を呼び出す。
幸いなことにすぐにヘルメスの応答があり、一瞬で盾…亀甲盾を左腕に召還出来た。直後にハンマーからはミサイルが射出され、盾はフィールド・エフェクトを展開した。
直撃弾。
エフェクトは弾丸を全てブロックし、こちらにダメージは無し。すぐにバックステップで距離を取り、更なる武器を召還した。背中のスラスターより、金色の羽を展開する。
バード・オブ・プレイ・ウイングス。
アポロンの宿る機神が装備していた金色の羽は、飛翔する力を機体に付加すると共に、強力な弾丸を放つ能力を与える。
「借りモンの武装ばかりでよくやる!」
ウルカヌスもまた距離を取り、両腰のフライト・ユニットのハッチを開き灼熱のレーザーを放った。オニクスは飛んでかわす。
「ええぃ、どいつもこいつも俺の邪魔をするッ!」
さらに空中で軌道を変え、再び飛んできたレーザーを器用にかわしつつ、ケーシングからミサイルランチャーを数発はなった。ウルカヌスは高速で前進を行い、これを見事にかわしつつ、オニクスの真下に潜り込んだ。
オニクスは下降しつつ相手を正面に捕らえ、光弾をBPWから射出。放たれた光弾は急旋回した直後のウルカヌスを急襲する。だがウルカヌスはハンマーから弾丸を放ちこれを相殺した。

「アポロンにヘルメスか…正規の武器を使う気はさらさら無さそうだな」
「今は少し調子が悪いだけさ」
「やっぱり寝起きは誰でも調子悪いよなぁ?」
「その通り」
二機は相対する。再びの静寂がその場を支配した。
「何故殺す必要がある?」
「気に喰わんからじゃないのか」
「この世界に俺の存在を知る人間がいるものか」
「いるんだよ、これが。むしろ人間じゃないかもな」
「聞けば聞く程わからんな」
「スゲェ奴だよ。いつ見ても感心させられる程に」
「…吐く気は毛頭ないようだが」
「ない!」
「なら実力を行使するまで」
二機の間の緊張が解かれ、一気に戦いへと戻ろうとした…丁度そのとき、ピンク色の何かが2機の間に割って入った。それは大声を上げて、2機に叫ぶ。
「あんたらちょっとやめなさいっ!!」

ピンク色のそれ--------ルイズは、2機に向かって呼びかけた。2機は動きに急ブレーキをかけ、再度バックステップする。ウルカヌスはあきれた顔でルイズを見つめた。
「あんだよこのょぅじょは?」
「幼女じゃないわよ!ゴーレムのくせに!」
「ったく、何だよこいつはよ?」
ウルカヌスはオニクスに聞いた。
「俺を呼んだ張本人だ」
「ほっほう。ニセモノとはいえ、神様を呼びやがったのかコイツは。そりゃ相当な大魔術師様なんだろうなァ?」
「偽物と言うな!今すぐ殺してやろうか貴様」
「けっ上等だ。返り討ちにしてやるよ 贋 作 !」
「いいだろう、勝負の続きだ」
「だぁーっ!私を無視して話進めないでよっ!」
ルイズがまた怒りマークを一個増やしながら怒鳴りつける。
「うるっせぇガキだな…大魔術師なんだろ、静かにしろよ、風格がねぇ」
「ぐううっ…」
途端にルイズは黙り込んでしまった。ウルカヌスが言葉を続ける。
「おお、なんで黙るんだよ『大魔術師様』」
「う…うるさいっ」
「そこの聴衆に聞いてみれば良かろう?」
オニクスがいつの間にか固まって移動していた観衆の方を指差し、ウルカヌスに言った。納得したウルカヌスは聴衆の方に呼びかける。
「そりゃいいな。おい、なんでコイツは黙ってるんだよ?大魔術師なんだろ、神様呼び出すぐらいなんだからさぁ!?」
だが観衆は続く緊急事態などのお陰ですっかり緊張してしまっており、ほとんど答えられるものはいない。ウルカヌスがもう一度聞いた。
「おいおい、緊張しないでいいから答えてくんな?」
すると、赤い髪の美しい長身の女性…キュルケが進み出てウルカヌスに返した。
「ウルカヌスさん?」
「おうよ」
「そいつ、大魔術師なんかじゃないわよ?むしろ、大魔術師から遠っくかけ離れた存在、かもね」
「き…キュルケーっ!!」
途端に固まっていたルイズがキュルケに向かって怒鳴る。だがそれを見たウルカヌスは、そこに隠れた事情があると、悟ってしまった。そしてウルカヌスは続いてキュルケに問いた。
「美人さん、じゃこいつはただのボンクラ魔術師ってことかぁ?」
「いやいや、そんなもんですらないわよ」
「ハ?」
「キュルケっ…その先続けたら…承知しないわよおっ!!」
「なんかこのクソガキが言ってるけどいいのかよ」
「いいのいいの、慣れてるし。そいつはね、貴族のくせに魔法が『使えない』のよ」
「魔法が使えないならどうやってこいつを呼んだ?」
ウルカヌスはオニクスを指差し、キュルケに質問を続ける。
「さぁ、神様が哀れんで、奇跡でも起こしてくれたんじゃない?」
キュルケの言葉に、ウルカヌスの中の何かのフタが外れたのか、ウルカヌスは急に笑い出した。腹を抱えて笑うその姿は、ただ「浮遊している」という点をのぞけば、人間と大差はない。

「っはははははははは!!オニクス、てめぇ奇跡なんかで呼ばれたのか!やすい奇跡だな」
「奇跡ではない。むしろ、悪魔の気まぐれかもしれんぞ」
オニクスは冷静に返す。
「そりゃそうかもしれねぇなオニクスよぉ。だってお前こんな魔法も使えないクソチビの使い魔になって一生惨めに暮らすんだぜ!?
使い魔になればこいつからは離れられねぇ、つまりはてめぇの魔力尽きるまでこのおばかさんにお仕えしなきゃなんねぇわけだ!」
「幸いなことにまだ契約はしていない。ここから逃げるつもりだったのさ、貴様の邪魔さえ入らなければな」
「むしろここで死んで楽になっちまうって手もあるがどうだい?」
「それは遠慮しよう」

このオニクスとウルカヌスの会話を、黙って聞き流せない人物が一人いた。
「ちょっとあんたら、いい加減にしなさいよっ……!!」
「…本当のことを言って何か悪いのか。お前も本当のことだけをお前に告げた。その意趣返しだ」
「うるさい!うるさい!あんたら、私だって魔法のひとつぐらい使えるわよっ!!」
「ほほう、見せてみろよおちびちゃん」
怒りに燃えるルイズを、ウルカヌスとオニクスは挑発する。ルイズの怒りは限界を振り切って、もはや成層圏まで到達しているに違いない。
だがウルカヌスはその限界を読めなかった。ルイズは杖を構えると、オニクスにびしっと先端を向けて、詠唱を開始した。二人は興味深い眼でそれを見つめており、この後に起こる恐怖を、予想すらしていない。
「おもいしりなさい、アタシの実力っ!!」
「はっ!鳩を出すのがせいぜいだろ」
ウルカヌスが挑発の言葉を放ち、それが引き金だったのか、ルイズは詠唱の最後の言葉を言い終えた。途端、魔術は発動する。いや、正しくは発動しなかった。少なくとも、詠唱の通りにはならず、また鳩も出なかった。

爆音。

「ぐああっ!?」
ウルカヌスが後方に吹き飛んだ。
「!?」
オニクスは驚愕する。ウルカヌス・の装甲は薄いとはいえ、現代の兵器が意味をなさない程度の装甲は持ち合わせている。まぁ、この世界ではそれがどれだけの基準になるのかは見当もつかないが。少なくともコルベールの先ほどの防壁よりは硬いだろう。
楽に例えるならば、AEUへリオンとティエレンぐらいの差。
だがルイズはその防護をいとも簡単に破り、ウルカヌスにダメージを与えた。先ほどの言葉が嘘だったのか。
「…なんでアイツにあたんのよっ!!」
もっとも、当の本人は不満な様子だが。一方のウルカヌスはやんわりと浮き上がると、ルイズを見据えた。
「てめえ…っ!」
「ど、どうよ人形細工!アタシだって魔法を」
ルイズはその言葉を言い終えることは出来なかった。

「フザけんなっ!」
ウルカヌスは高速接近の後に、ルイズをボルカノハンマーで殴りつけた。観衆とは逆の方向に吹き飛ぶルイズ。さらに墜落したルイズにウルカヌスはハンマーを展開し、攻撃を加える。最も、射撃はさすがに意図して外したが。
「人間風情が俺にダメージを与えるだと!?」
ウルカヌスは怒り狂っていた。いきなりの計算外の出来事に、プライドを傷付けられたのだろう、その怒りは外にまで伝わってくる。
「あによ突然…っ」
「もういい…民間人に死傷は出さないつもりだったが、お前だけは殺してやる!」
「え!?」
ウルカヌスはルイズの首を掴んで持ち上げる。そしてギリギリと首を絞め始めた。
「ぎっ…!!」
「死ね、死ね、死ねっ!!」
それを傍目から見ていたオニクスは、ふと現在の状況を思い出した。先ほどのお笑いじみた雰囲気のせいで、気が緩んでいたのだ。そしてウルカヌスの背中に声をかける。
「なぁ、そいつを殺したらお前俺を殺すのか」
「決まってるだろうがよ、二人まとめて地獄に送ってやる」
「なら、死ね」

開いた右手に合う武器を作り出す。手にした武器は長銃、かつてゼウスの妻と呼ばれたヘラが駆っていたものだ。
それをおもむろにウルカヌスに向けると、オニクスはそれを連射した。背中に直撃弾を受け、ウルカヌスはルイズを離して前のめりに倒れた。オニクスは銃を捨てると、次なる武器を作り出す。
杖状の武器が生成され、杖と盾を持ち、背中に羽をはやすその姿は神話の神を思い起こさせる。
「蛇槌か…!」
「そうだとも」
「卑怯者め…!ぶっ殺してやる!」
「気が変わるのが早い奴だなお前は!」
こうして戦いは、再開された。

ウルカヌスに絞める手を離され、ルイズはウルカヌスの少し前に倒れた。なぜ助かったのかと視線を上げれば、そこにあったのは、銃を持ったオニクスの姿であった。
(助けた…!?)
首を絞められていた時、オニクスにまで意識が廻らず彼女はオニクスとウルカヌスのやり取りを聞いていない。
つまりルイズは、この射撃を、オニクスの善意の攻撃と思い込んだのだ。
オニクスは新たな武器を召還し、ウルカヌスもそれに応じるかのようにハンマーを構える。ルイズには、一瞬そのオニクスの姿が頼もしいものに思えた。そしてルイズの目の前で、死闘が始まった。





次 回 予 告

赤い機神と黒い機神。
錬鉄の神と偽りの全能神。
砲撃手と剣士は武器を交え、
やがて決着は緩やかに。

次回「重複」 機械をまとった神々の戦いが、始まる。

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