あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ルイズのおとーさん-1

ここは、トリステイン魔法学院の第一演習場。穏やかかな春の気候ででしたが、そろそろ夕暮れに差し掛かり少々肌寒くなってきました。
生徒たちは、羽織っていたマントを体に巻きつける様にしながら無言で待っていたのでした。
話は少しさかのぼるりますが、今日の午後から二年に進級した生徒たちによる「サモン・サーヴァント」が行われていました。
今後の魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない重要な儀式なのでした。
生徒たちの殆どが成功を収め「コントラクト・サーヴァント」
も済ませることが出来ていました。一人の例外を除いて・・・・



一人の例外とは桃色の髪をした少女の事でしたが、この少女」同じ事を何十回となく繰り返しているのです。
  詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗→詠唱→爆発→失敗・・・・
「目の前繰り広げられるある少女の行動にそろそろ飽きてきていた。」
これは、一人の例外を除いた生徒・教師全員の心理とも言うべきものでした。最初の頃は嘲笑や冷やかし等を送っていましたが回を重ねるごとに流石に黙ってしまったのでした
頭が涼しげな中年の教師らしき男性が少女に声をかけます
「ミス・ヴァリエール、そろそろ日も暮れてきました。サモン・サーヴァントは明日やり直す事として、今日の所は魔法学
院に戻りましょう」
「コルベール先生、後一回だけ・・・どうか後一回だけ挑戦させてください」
顔も服装も泥や煤だらけとなった少女は、やや涙目になりながら嘆願したのでした。
教師らしき男性は少し考えた後
「わかりました。ミス・ヴァリエール、落ち着いてからゆっくり集中してやってみなさい」
ルイズは教師に礼を述べるとゆっくり深呼吸し今までで一番の集中を始めるのでした
「諦めの悪さは私でも負けるかもね~」
褐色で豊満な胸を持ち赤毛の生徒が、先ほど自ら召喚したらしいサラマンダーを撫でながら呟いた
「タバサはどう思う?」
「興味ない」
自分の背丈より長い杖を持つ幼く青い髪の少女はそっけなく答えるのでした
「全宇宙のどこかにいる私の僕となる者よ! 比類なき力を持つ使い魔よ! わたしは心より求め、訴える!! 我が導きに答えよ!!」
力が入ったためか少々変わった詠唱の後、轟音とともに盛大に広がる爆発。先ほどと殆ど同じ光景、違うのはその爆発の大きさと幽かに見える何かの影・・・・


「おい、何か居るぞ」
「ゼロのルイズが召喚に成功したのか!?」
「そんなまさか・・・・信じられん・・・」
遠巻きに見守る生徒達の声など耳に入らない少女は(やったわ!  あたしはやったのよ!!  ついに召喚に成功し
たんだわ!!!)
徐々に煙が晴れてはっきりとその姿が見えてきます。そこには奇妙なゴーレムと思しき白い何かが存在していました。
コルベールが唸りながら呟きます
「ゴーレムの様ですが・・・浮いている上に・・・持っているあれはほうき???」
確かに、白いゴーレムらしき者は宙に浮いていました。それだけでも珍しいのだがなぜかほうきの様な物を持っていた。さながら掃除をしているかの様なその姿。
「掃除するゴーレムを召喚するなんて珍しいや」
「流石はゼロのルイズ!!一味違うぜ」
召喚したものを見ながら、嘲笑する生徒たち。しかし、ルイズの耳には届かないのでした。
(宙に浮いてるゴーレムなんて結構レアかも。ほうきなんてこの際どうでも良いわ!はやくコントラクト・サーヴァントを済ませて使い魔にしなきゃ)
ルイズはサモン・サーヴァントが成功したこと。宙に浮くゴーレムを召喚できたことの喜びでいっぱいだった。大急ぎでゴーレムまで駆けつけると更に驚くべき出来事が待っていました。
「わたくし、庭を掃いていました。しかし、どこまで庭かわかりません。わたくし・・・」
「あんた喋れるの???」
白いゴーレムの呟きを聞いたルイズは驚いて声をかけました
(よくわからない事言ってるけど言葉も喋れるゴーレム・・・かなりいいわ!!)
さらに喜びを増したルイズはささやかな胸を張り貴族の威厳をかもし出しながら質問をするのでした
「あんた誰?名前は?」
「おとーさんです」
「へ?」
さらに、白いゴーレムはこう続けたのでした
「クイズ。私は誰でしょう?」
「へ?」
「ヒント。サンタさんではありません」
ルイズは少し考えた後、
「お、おとーさん?」
「当たり」
白いゴーレムはどこから出したのか右手でベルをカランカランと嬉しそうに鳴らしていました。
ルイズは白いゴーレムの左手からほうきを奪い取ると
「あああ、あんた!!あ、あたしの事バカにしてるでしょ~~~~!!!」
と顔を真っ赤にしながら叫び白いゴーレムをペシペシ叩きながら追い回すのでした・・・

新着情報

取得中です。