「……あんた誰よ」
「ぼくドラえもんです」
「ぼくドラえもんです」
春の使い魔召喚の儀。この日、
ルイズはある意味で無敵となった。
ルイズはある意味で無敵となった。
「あんたの寝床はそこだから」
「ひどい! だんここうぎする! 『キャンピングカプセル』!」
「ひどい! だんここうぎする! 『キャンピングカプセル』!」
自分の寝床として用意されたのが藁束だと知ってドラえもんが憤激したこの日、
ドラえもんの寝床は魔法学院の中庭に出現したキャンピングカプセルになった。
ドラえもんの寝床は魔法学院の中庭に出現したキャンピングカプセルになった。
「そうか! きみのくやしい気持ちはよーくわかる! そうだ! いいものがある!『魔法辞典』!」
「……なによそれ?」
「ここに呪文と効果を書けば、その魔法を使えるようになるんだ! でも誰でも使えるようになるから、うっかり誰かが言ってしまわないような呪文にしてね」
「……なによそれ?」
「ここに呪文と効果を書けば、その魔法を使えるようになるんだ! でも誰でも使えるようになるから、うっかり誰かが言ってしまわないような呪文にしてね」
『ゼロ』の異名の由来を知ってドラえもんが義憤に燃えたこの日、
ルイズは万能の魔法使いになった。
ルイズは万能の魔法使いになった。
「えらい! よーし、協力しよう! 『たずねびとステッキ』!」
「何それ?」
「さがしたい相手のいる方向に、たおれるんだ。ただし、的中率は70パーセント」
「それじゃ、あてにならないわ」
「何度もたおせばいいんだよ」
「何それ?」
「さがしたい相手のいる方向に、たおれるんだ。ただし、的中率は70パーセント」
「それじゃ、あてにならないわ」
「何度もたおせばいいんだよ」
土くれのフーケから『破壊の杖』を奪還するために旅立とうとしたこの日、
ドラえもんは道具のずるい使い方を知っている事が判明した。
ドラえもんは道具のずるい使い方を知っている事が判明した。
「ミス・ロングビル! きみが土くれのフーケだったとは!」
「く、まさかこんなところでバレるとは! だが!」
「『空気砲』!」
「く、まさかこんなところでバレるとは! だが!」
「『空気砲』!」
たずねびとステッキで正体がバレたフーケが逃げようとしたこの日、
ドラえもんは意外と容赦がない事が判明した。
ドラえもんは意外と容赦がない事が判明した。
「よくやってくれたドラえもん君」
「いやー、それほどでも……?!」
「ちゅうちゅう」
「ギャー! ネズミ! ネズミ!」
「ああ、これはワシの使い魔でモートソグニルと……」
「『ちきゅうはかいばくだん』!」
「いやー、それほどでも……?!」
「ちゅうちゅう」
「ギャー! ネズミ! ネズミ!」
「ああ、これはワシの使い魔でモートソグニルと……」
「『ちきゅうはかいばくだん』!」
この日○おわり。かなしきかな。
-ゼロのドラえもん:完ー