あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ときめきゼロの使い魔

――召還されたのは、平民だった。
何の変哲もない、何処にでもいるような、極めて平凡な青年。
たとえ本人が異世界から来たと言い張っても、ゼロのルイズにとっては喜ばしくない。
「あ、あんたなんかと一緒に歩いて噂されたら嫌じゃない! あっち行ってよ!」
時に気紛れを起こして剣を買い与えてやる事はあっても、そんな風に使い魔を遠ざけるのであった。

――が。

その遠ざけられた使い魔が毎日何をしているのか、それを彼女は知らなかった。

まずは朝から昼は、ここが学園であるのを良いことに勉学に励む。
続いて昼食から夕食までは肉体鍛練に勤しみ、コルベール先生に手合わせを頼み込む。
そして夕食後は、召還直後のゴタゴタで親しくなったギーシュにこの世界のファッションを教授して貰う。

「……これで今日の日課も終了、と。もうそろそろ良いかな。
 それでデルフ。どんな感じだ?」
「ああ、女の子の相棒に対する好感度は
 ルイズ☆ シェスタ☆☆☆☆ キュルケ☆☆☆ タバサ☆☆ ロングビル☆☆☆
 こんな感じだな」
「まあデートもしてないからなあ、ルイズとは。……爆弾ついてないだけマシか」
 なにやら考え込む相棒を見やり、デルフリンガーは溜息を吐いた。
 本人は気付いていないようだが、こいつはガンダールヴだ。
 つまり武器を握れば一騎当千。技術こそ未熟だが、鍛練を積んだ今ならば……。
 そして今のまま知識を習得し続けて武勲の一つでも立てれば、確実に騎士くらいになるだろう。
 だというのに、この男は――。
「なぁんで女の子にモテる事しか考えてねぇのかねぇ……」
「それこそ男子の本懐だろうッ」
「…………」

かくしてその後、彼が為したことといえば――

「あ、ルイズ。今度の休みは暇?」
「……予定は無いけど。何よ、だからどうしたっていうの?」
「良かったら街に遊びに行かないか?」
「……………………別に、良いけど」

「こいつはオデレータ! あのルイズの嬢ちゃんがデートしてくれるってよ!」
「……良いか、デルフ。確かにルイズの要求は厳しい。
 キュルケは容姿、タバサは勉強、ロングビルは体力、シェスタは全部が少しずつ高ければ良いけど、
 ルイズだけは、その全部が高くないと見向きもしてくれない。けど――」

そして彼は、何処か遠くを見やる。思い起こされるのは故郷の幼馴染だ。
隣の家に住んでいて、学園でも同じクラスだった、あの少女。
その存在をしみじみと噛み締めながら、青年は呟いた。

「詩織に比べれば楽なんだよなぁ……」

新着情報

取得中です。