あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロと聖石-05


完全に魔力を消耗していた私達にはゴーレムを止める術など無かった。
三人とも地面に座り込んでその光景を眺めるだけだった。
『破壊の三魔銃、確かに頂戴しました フーケ』

そして、所変わって学院長室。
不毛な責任の擦り合いの現場。
キュルケとタバサとシエスタ、私の四人は当事者として呼び出されていた。

当番は誰だったのか。
管理体制に問題は無かったのか。
そもそもそこの平民が壁を破壊するからと、言い争いが醜い。

その言い争い自体はオールド・オスマンの鶴の一声で解決した。
さて、肝心のフーケ討伐で杖を掲げたのは私達三人、それとシエスタ。
先生はというと壊滅状態。
貴族の誇りというか名を挙げるでもいいから杖掲げないかこの野郎ども。
おっと、淑女と思えない心象風景でした。反省反省。

行く面子も決まってどうやって追跡するか考えていたらミス・ロングビルがやっと到着した。
ロングビルの話によると、すぐさま情報収集に走ったところ、フーケらしき人影の目撃情報を入手したと。
位置を聞くと、ここから馬で4時間の距離。
―――ぁゃしぃ。
フーケの事件から大よそ9時間、片道4時間。
はい、もう何かあるのバレバレですな。
タバサとアイコンタクト、それだけでタバサは理解してくれた。
そのタバサはキュルケとアイコンタクト、キュルケもうなずいた。
さらにキュルケがシエスタにアイコンタクト、一瞬きょとんとしていたがすぐにうなずいてくれた。
最後にシエスタが私にアイコン…って、最初にアイコンタクトで話し振ったのは私ですから。


学院から出発し、とりあえず表面上は穏やかに進んでる馬車です。
裏側では如何にしてフーケと関係あるミス・ロングビルをどうやって捕縛するかの会議だった。
と、関係は無いが気になっていたことを解決しよう。

「シエスタ、あなたこんな感じの石持ってたでしょ? アレは一体?」

自身の聖石を見せながら、シエスタに話を振る。

「アレはお爺ちゃんの形見で、サジタリウスって言っていました。誰も信じないんですけど、聖石だそうです」

さいですか。

「じゃあ、あの剣技と剣は?」
「あの、初めて聖石を持ったときにこの技の知識が流れ込んできて、教えてくれたんです。剣聖に至る道だと。
 剣の方は、家に置いてあった剣なんです。ほらデルフ、皆に挨拶して?」

「めんどくせぇな、シエスタの剣でデルフリンガーって名前だ。よろしく頼むぜ娘っ子ども」

って、インテリジェンスソードだったんかい。
だとしたらアルテマをかき消したのにも納得がいく。

剣で魔法を無効化して、魔法並みの距離と威力を秘めた技で攻撃する。
ある意味でメイジの天敵ね、この子。

そんなこんなであっという間に目的地に到着。
誰が偵察に行くかで協議しあった結果、シエスタとデルフが突入することになった。

「いい、フーケが居たら星天爆撃打で合図しなさい。そしたらすぐさま離れること。アルテマで消し飛ばすから」

ミス・ロングビルが表情を引きつらせています。
そんなことは気にせずにシエスタ突入。
しばらく経って、シエスタから誰もいないという意味の強甲破点突きが壁を破壊する。

「安全は確認されたみたいね。いきましょう」

ミス・ロングビルの顔がだんだん泣き顔っぽくなってきたのはきっと気のせいだろう。


ミス・ロングビルが外で見張りをすると言ったので、私達だけで中に入る。
中ではシエスタが破壊の三魔銃を抱えて待っていた。

「これが三魔銃、普通の銃に見えますけど…?」
「いや、アルテマの知識に有ったわ。グレイシャルガンにブレイズガンにブラストガン。
 魔力を込めることで使用可能になる特殊な銃ね」

そう言ってグレイシャルガンをキュルケに、ブレイズガンをタバサに渡す。

「さて、盗賊退治としゃれ込みますか!」

そう宣言した瞬間にフーケのゴーレムが姿を現す。
Mp、Hpは???表記、ついでにCTも???、ルカヴィ扱いかこのゴーレム。
最近多いなこの思考パターン。

真っ先にタバサがブレイズガンに魔力を込めて撃ち込む。
ゴーレムの頭上に巨大な氷塊が現れてゴーレムに襲い掛かる。
続いてキュルケが射撃、天から降り注ぐ巨大な炎がゴーレムを焼く。
さらに駄目押しでルイズが撃ち出した雷が表面を焦がす。
そしてとどめにデルフリンガーを大上段に構えたシエスタが叫ぶ。

「地獄の鬼の首折る刃の空に舞う、無間地獄の百万由旬…冥界恐叫打!」

巨大な刃が地面からせり上がり、ゴーレムを両断する。
やはりSpが低い敵は相手にならない。
とか考えてたらゴーレムが再生を始める。

「めんどくさいから一撃やっちゃっていいよね?」

全員が一斉に頷く。
腰のポーチから金色の針を取り出し、

「金の針、暗黒回帰!」

投げた。再生中のゴーレムに刺さる。
その瞬間にゴーレムの再生が止まり、逆に崩壊していく。

「これって、土系メイジにとって天敵のアイテムよね…」

全員でその光景を眺めていたら、三体ほど規模を小さくしたゴーレムが出てきた。
こうなったら徹底的にだ。

全員で目線を見合わせて散る。
その間に、術者を探すのとゴーレムを一箇所に集める作業を平行して行う。

「大地を統べる無限の躍動を以て、圧殺せん!」

いつも以上に遅い詠唱を続け、ゴーレムが密集するのを待つ。
全員の誘導が一瞬重なり、ゴーレムたちがお見合い状態になる。

「全員跳んで! タイタン!!」

それは、私達の常識から見ると、精霊を呼び出す魔法。
実際は幻獣界から幻獣を呼び出して行使する召喚魔法なのだが。

巨人が大地を揺るがし、その振動に巻き込まれたゴーレムたちが全員大地へと還っていった。
一息ついて座り込む。
これで後はミス・ロングビルが出てくれば完璧なのだが。

「皆さん、大丈夫でしたか!?」

森の向こうからこちらに向かって走ってくるミス・ロングビル。
ここで起こったことの顛末を話し、全員で戦闘の疲れを癒そうとした瞬間、ミス・ロングビルの声が響く。

「全員動くな。杖と魔銃を捨てろ!」

ほらね、やっぱりフーケでした。
しかも私の使っていたブラストガンを構えて立っている。
しかし、選択ミスだ。

「いや、撃っても多分発動しないだろうし」
「じゃあ、あんたで試してやるよ!」

フーケの指が引き金を引く。
稲妻は発生せずに乾いた金属音が響くだけ。

「あれ? 死にな!」

ふーけはぶらすとがんをつかった!
しかしなにもおこらなかった。

「フーケ、あなたの敗因はただ一つ。拾ったのがその銃だった事よ。少しは系統の相性を考えなさい」

要はフーケの系統が風の力である雷を発生させることが出来なかったというわけだ。

フーケに対して初めて見せる手札、テレポで一気に接近してブラストガンを取り戻す。
ついでに詠唱しつつテレポで逃げる。

「時よ、足を休め、選ばれし者にのみ恩恵を与えよ! スロウ!」

スロウが発動し、杖を取り出そうとしたフーケの動作がひどく鈍いものになる。

「はい、捕縛急いで!」

シエスタがロープで一気に拘束、そのロープを固定化の魔法をタバサとキュルケが掛ける。
こうして、フーケは捕まったのだった。

「なんかあんた等の強さって理不尽な域に達してるような気がするねぇ」
「シエスタなんか特にね」
「いや、あんたが一番ずるいと思うわ」

そんな会話があったとか無かったとか。

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