あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

使い魔!!俺?-2

そんなこんなで教室にやってきたルイズと暁。
二人が入ると生徒達の視線が一斉に集まる。
バカにしたような目で見られ、笑い声が聞こえてくる。
ルイズはそれらを無視して席に着く。
キュルケ一人だけは暁に手を振ってくる。
暁はそれに答え、にやけ顔で手を振り返す。
それを見たルイズは無言のまま暁の足を踏みつけた。
悶絶する暁にルイズは
「アンタは座っちゃダメ」
と一言だけ告げ、すぐに前を向く。
本来なら抗議のひとつでもしたいところだがルイズがとても怖いので仕方なく教室の後ろに行く。

しばらくすると教室に優しそうな中年女性が入ってきた。
教師のミセス・シュヴルーズである。
「みなさん、春の使い魔召喚の儀式は成功のようですね。」
シュヴルーズはそう言いながら使い魔たちを見回す。
すると教室の後ろの暁に目が止まる。
「おやミス・ヴァリエール、ずいぶん変わった使い魔を呼び出したようですね」
その言葉に教室が笑い声に包まれる。
暁は自分を人気者だと勘違いしたのか、頭をかきながら笑顔でみんなに愛想を振りまく。
それを見たルイズは顔が真っ赤になるのを自覚した。

あのバカ、また調子に乗って!
昼食も抜きにしてやろうかしら。

そんな暁へのお仕置きを考えていると
「それでは授業を始めます」
シュヴルーズの声でルイズは考えるのをやめ、授業に集中した。


授業の内容は魔法の基礎知識だ。
火、水、土、風の四大要素や失われた虚無のことなど
わかりやすく説明している。

そんな授業を聞きつつ暁は寝ていた。
壁にもたれ、座り込みながら熟睡している。
最初は魔法の授業なんておもしろそうだと好奇心に満ちた暁だったが
開始5秒で夢の世界に入ってしまった。のび太君並である。
ふと自分の使い魔の方を見たルイズは慌てて起こそうとする。
「アンタなに寝てんのよ、起きなさい」
シュヴルーズに聞こえないように、なるべく小さな声で暁に呼びかけた。
が、そんなもので暁は起きるはずも無く
「長官ー!」
「誰に物を言っている」
だのよくわからない寝言をぼやいている。

「ミス・ヴァリエール!後ろを向いて何をブツブツ言っているのです!」
「す、すみません…」
シュヴルーズに注意され、教室のみんなに笑われたルイズは暁へ怒りを向ける。

絶対後でお仕置きしてやるんだから!

しかしシュヴルーズはさらに言葉を続ける。
「それではこの錬金はミス・ヴァリエール、貴方にやってもらいましょうか」
笑い声に包まれていた教室は水を打ったように静かになり、生徒たちの顔色が青くなる。
「あのー、ルイズはやめたほうがいいと思います」
一人の生徒が提案するがシュヴルーズは却下する。
「何を言っているのですか。さ、ミス・ヴァリエール、気にせずやってみましょう」
「は、はい」
力なく返事をするルイズ。
生徒たちは半ば諦めて机の下に隠れ、その使い魔も物陰に身を隠す。
居眠りをしてる暁を除いて。

女は度胸。
こうなったら一か八かよ!

ルイズは決意を固めて杖を振るう。
その瞬間ゼロのルイズの代名詞ともいえる爆発が起こった。

「なんだぁ!」
突然の爆発音に暁は目を覚ます。
周りは舞い上がった埃でよく見えない。
「一体何が…」
その後の台詞を暁は喋ることができなかった。
爆発で飛び散った破片の一つが暁の頭に直撃したのだ。
「ギャー!」
暁は叫び声を上げつつ本日二度目の居眠りに入った。

大破した教室にはルイズと暁の二人だけだった。
授業は中止になり、罰として後片付けをしている。
「何で俺まで掃除しなきゃなんないワケ?俺のせいじゃないじゃん」
痛い頭を擦りつつ暁は不満を口にして瓦礫を片付けている。
「うるさいわね、使い魔なんだから手伝いなさいよ」
ルイズは机を拭きながら暁に答える。
「魔法失敗したんだって?キュルケちゃんから聞いたよ」
どうやら暁にはバレていたようだ。
もう隠してもしょうがないだろう、ルイズは認めた。
「そうよ、おかしい?魔法も使えない貴族なんて」
暁の性格からしてからかったりするのだろう、そうルイズは予想したが
「ん?別に。誰でも失敗はするでしょ」
意外にもバカにしたような答えは返ってこなかった。
しかしルイズは落ち込んでいる。
暁は失敗をたまたまと思っているかもしれないからだ。
ルイズはすべてを話す。
「違うわ、私はいままで魔法の成功は一度も無いの。魔法の成功ゼロだから
ついたあだ名がゼロのルイズ。だからいつもみんなにバカにされて…」
自分で言っていて悲しくなってきた。

こいつも私のことを軽蔑するのかな

そんなことを考えていた。
「気にすんなって、そんなこと。いつか使えるようになるさ」
暁はルイズをバカにしたりはしなかった。
女の子が落ち込んでいたら必ず励ます。そんなの暁にとっては基本だ。
しかし今のルイズにそんな言葉は効果が無い。
「いつかっていつよ!気休めはやめて!私だっていつかは使えると思ってた。
勉強もいっぱいしたし、魔法だっていっぱい唱えたわ。でも出来ないのよ!
魔法が使えない貴族なんて何の意味があるの?お姉さまたちもクラスメイトもみんな使えるのにどうして私だけ。
それにアンタみたいなただの平民を…」
自分に対する苛立ち、不満を一気に吐き出したルイズは肩で息をするほど興奮している。
そんなルイズの傍に暁は寄る。
そして同じ目線まで腰を落とし語りかける。
「だからさ、焦ることないって。今まで頑張ってきたんだろ。もうちょっとのんびりいこうよ。」
「のんびりなんて出来ないわ」
ルイズはまだ沈んだままだ。
バカにされたくないのもあるが貴族としての自分のプライドもある。
暁はうーんと唸って、ルイズに提案した。

「じゃあさ、こう考えない?明日は使えるかもしれないって」
「明日?」
「そ。それなら毎日が楽しみになるじゃん。一度しかない人生なんだからさ、気楽にいこうよ。ふんわかふんわか、ね」
「何よ、ふんわかって」
聞き慣れない変な言葉にルイズは少し表情が緩む。
その瞬間を見逃さず暁は続ける。
「それとさ、魔法使えるようになったら俺に一番に見せてよ」
「アンタに?」
「うん、俺使い魔なんだから当然の権利でしょ。でもルイズの初めての魔法ってどんなのかな。
石をバナナパフェに変えるとかだったらいいよなー」
「そんな変な魔法あるわけないでしょ!」
暁にすかさずツッコミを入れるルイズにはちょっとだけ笑顔が浮かんでいた。

やっぱ女の子には笑顔が一番だな

その後、ルイズと暁は初めての魔法をあーでもないこーでもないと言い合いながら掃除を済ませ
昼食に向かうのだった

「そういえばアキラ、朝食のときドコに行ってたのよ?」
「あ…あー、まあそれはいいじゃないの。ね」

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