あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロテリ6

「今日はせっかくの虚無の曜日だから、街の案内をしてあげるわ」
その一言で彼女達の休日の過ごし方が決まった。

◇◆◇虚無の曜日◇◆◇

「タバサ。今から出かけるわよ!早くしたくをしてちょうだい!」
昨夜、黒犬に襲われてボロボロになったキュルケが部屋に入ってくるなり大声で言った。
「・・・黒犬から逃げるの?」
「まさか、そんなの二の次よ。あの程度の障害で恋を諦めたらツェルプストーの名が廃るわ。
って、そんなことよりダーリンがルイズと一緒に出かけたの。だから今すぐそれを追いかけるの」
(ダーリン?だれのこと?)
表情にもそれが出ていたらしく、キュルケが説明を始める。
「あぁ、そっか。あなたにはちゃんと説明しないとダメね。あたしは恋をしたの。ルイズが喚び出したペルデュラボーに」
「・・・それで、なんで私に頼むの?」
「二人とも馬で行っちゃったのよ。それで、あなたの使い魔じゃないと追いつかないのよ。助けて!」
そう言ってキュルケはタバサに泣き付いた。
なるほど、そういうことか。
そうタバサは納得すると、窓を開け口笛を吹いた。
「ありがとう。手伝ってくれるのね!」
友人が助けを求めている以上、面倒だけど受けるまでである。

そして、彼女たちも街へ向かった。


「やはり、いささか狭いな」
半日かけて街を回ったペルデュラボーの感想がこれだ。
「狭いって、ここはトリステイン一の都市よ?いったいどんなところから来たのよ、あなた」
世界的に見ても、かなりの規模の都市を『狭い』と言われてしまっては気になるのも当然だ。
「アーカムシティという、どのループでも昼夜問わずに活気と怪奇に満ち溢れた妖夢都市だ」
「それって、前に言ってた別の世界のこと?どうも信じられないのよねぇ」
ペルデュラボーが凄い魔法使いだってのは理解できるが、別の世界となると話が胡散臭すぎてイマイチ信じられない。
「別に信じなくてもよいのだがな。・・・それで、今度はどこへ行くのだ?」
ルイズにとっては、これから行く場所が今日の本題だった。
「武器屋よ。あなたが素手でも強いってのは知ってるけど、使い魔とは言え貴族に仕えてるんだから剣の一本でも持ってないと格好がつかないでしょ?」


「なんだおめぇ、俺になんか用か?」
ルイズが武器屋の主人と会話をしていると、ペルデュラボーの視線の先にある錆びた剣から声が聞こえた。
「あれってインテリジェンスソード?」
「そうでさ。意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードのデルフリンガーでさ。いったい、どこの魔術師が剣を喋らせようなんて思ったんでしょうさね」
やかましい上にまったく売れない剣を少し呆れたように武器屋の主人は説明した。
「おっでれーた。おめぇ、『使い手』か。他の剣なんて買わないで俺を買え、俺を」
(『使い手』?なんなんだろ、それ)
そうルイズが思っていると、ペルデュラボーはその剣を手に取った。
「ふむ、そうだな」
「え~、もしかしてそんなのにするの?もっと綺麗で静かなヤツのほうがいいんじゃないの?」
「あぁ。この剣がこの店で一番魔力を持っているからな」
「おれでーた。おめぇ、そんなことまで分かるのか」
どうも気に入ってしまったらしい。
「ねぇ、あの剣っておいくら?」
「あれなら100で結構でさ」
「あら、安いじゃない」
「こっちとしては厄介払いみたいなもんでさ。来る客全員にケンカを吹っかけるような剣ですから。どうしてもウルサイようだったら鞘にでも入れておけば静かになりまさあ」


「本当にそんな汚いのでよかったの?ペルデュラボー」
「見た目が気になるのか?」
「そりゃーね。あんまりにもみっともないと笑い者にしかならないわよ」
「そうか」
そう呟くと、時計をキリリと巻き戻す。そして、それに合わせるかのようにデルフリンガーの錆が巻き戻されて、消えていく。
そして錆びた剣が新品同様に巻き戻される。

「おっでれーた。こんなことまで出来んのか、『使い手』」
「へ~、けっこー綺麗な剣だったのね、これ」
錆びてボロボロになっていた剣が、武器屋で一番高かった剣よりも立派な姿に化けたらこういう感想しか出ないだろう、きっと。


番外
本日一番得したヤツ:最高の『使い手』に買われた上に新品同様の形に戻ることのできたデルフ

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