あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

超魔王(?)使い魔-6

結局あのあとルイズとかいう小娘についていくことになった。
有無を言わさぬ口調で「ついてきなさい」と言われたからだ。
何度か説明を求めたのだがほとんど無視された。
ときたま反応していたのだがその反応がものすごい目つきで睨んでくるというのだからたまらない。
正直バールよりも恐かった。
それでもしばらく聞いているとあまりのしつこさに折れたのか説明を始めた。
理解できたところを掻い摘んで説明するとこうだ。
  • ここは魔法学校
  • 魔法学校には貴族が通っている。
  • 私は今すごく眠い
  • 魔法使いではなくメイジである
  • あんたは使い魔で私がご主人さま
  • 私は今ものすごく眠い
  • 使い魔はご主人さまの命令には従わなくてはならない
  • 私は今とてつもなく眠い
  • 眠いから寝る。おやすみ
  • “これ”洗っといて
  • 私の睡眠を邪魔したらコロス
とのことだ。

「何で俺様がお前なんぞの言うことに従わなくてはならんのだ!というかほとんど分からないままではないか!」
と叫びたい。叫びたいが叫んだらいろいろと終わる気がする。
主に自分の命とかが。
あの眼は本気だった。というわけで諦める。
…投げ付けられた“これ”はどうしよう。
ぱんてぃー。お子さまぱんつ。そんなの洗えと言われましても。
プリニーにでも任せればいいのになぜわざわざ俺にやらせようというのか。
貴族の集まるところならば下働きのプリニーがいるだろうに。
とりあえずまわりはどうなっているかを確認しようと窓から外を見ると
「……は?」
思わず間抜けな声が出てしまったが仕方ないと思う。だって
「な、な、な、」
月が二つあったんだから。
「なんだあれはーーーー!!!……はっ!」
思わず叫んでしまった。叫んでから気付いた。
なにやらベッドの方からものすごく濃い闘気が出ている。
「…私…言ったわよね…?」
マズい。これはマズい。
「ま、ま、ま、待て。別に邪魔しようとして叫んだワケでは…」
「私の睡眠を邪魔したら…コ ロ スって言ったわよねぇ?聞こえてなかったのかしら?」
ああ、眼がイっている。何を言っても無駄な気がしないでもないがとりあえずいっておく。
「月が二つあるのだぞ!?驚いて当然だろうが!!」
「…意味分かんないこと言ってんじゃないわよー!!死ねぇーーー!!!」
ボディブローからワンツーパンチ。
「ちょっと待っ…うげっ」
さらにラッシュラッシュラッシュ。
「ぐおっ!ちょ…マジで死…」
フィニッシュにアッパー。流れる様なコンビネーションだった。ゴングの音が聞こえてきそうだ。

「運動したら目が覚めちゃったじゃない…このバカ!」
人をボコボコにしといてその言い草はないと思う。
「お前が勝手に暴れたんだろうが!」
「…まだ殴られ足りないの?」
うぐ…この俺様を脅すとは…
「…まあよい。それよりなぜ月が二つもあるのだ」
目が覚めたのなら質問にも答えるだろう
「はあ?何当たり前のこと言ってんのよ。最初から二つあるわよ」
…人間界の月は一つだったはずだ。ということは、
「ここは…魔界なのか?」「魔界…って、アンタ何言ってんの?いつまでもそんなファンタジーなこと言ってるとまともな大人になれないわよ?」
…いちいち腹の立つ言い方をする奴だ。
しかし魔界そのものを知らないのか?どういうことだろう
「ていうかアンタいつまで人の下着握り締めてんのよ。さっさと洗ってきなさい」
「うおわぁっ!?べ、別に握り締めていたワケではない!
だいたい何で俺様が洗わねばならんのだ!プリニーにでもやらせればよいだろうが!」
「ぷりにー?何よそれ?」
プリニーを…知らないのか?
少なくとも天界か魔界の住人ならばプリニーのことは間違いなく知っている。
となるとここはどこなのだろう?
人間界ではない。人間界の月は一つしかない。
見知らぬ世界。レベル1の自分。これは実はかなりピンチなのではないか?

「おいお前。俺を今すぐに元の場所に帰…」
いや待て。
Q.今この状況で魔界に戻ったらどうなる?
A.家来どもにバカにされる。下手したら殺されて魔王の座を奪われる。エトナならやりかねない。
「いや、やっぱりいい」
ある程度のレベルに上がるまではこの世界で我慢するしかない。クソッ!
「どのみちアンタは帰れないわよ」
「何ぃ!?どういうことだ!」
「一度召喚したらやりなおしはできないの。だからアンタを送り返す方法がないのよ」
な、なんて不便な魔法なんだ。もう少し呼ばれる側のことを考えろよ…
…時空ゲートがあれば帰れるのだが、
「おい、時空ゲートを知っているか?」
「知らない。何よそれ」
やはり知らなかった。…期待はしていなかったがさすがに少しへこむ
「ま、諦めておとなしく私の使い魔として働きなさい。衣食住くらいは面倒みてあげるわ」
腹が立つが衣食住が確保できるのはありがたい。
別に適当な民家なりを襲って確保してもよかったが今のレベルではそれができるか怪しい。
「ふん、よかろう。レベルが上がるまでは使い魔になってやる。それで?使い魔とは何をするのだ?」

「そうね、大きく分けて三つあるわ。一つめは主人の目となり耳となること」
「どういうことだ?」
「簡単に言えば感覚の共有ね。…でもこれは無理みたい。何も見えないもの」
「二つめは?」
「魔法に使える秘薬を探してくること。コケや硫黄なんかがそうね」
「却下だ。めんどくさい。第一そんなもの知らんのだから探しようがない」
「…期待はしてなかったわ。最後、三つめ。これが一番重要よ。
ご主人さまを守ること。でもこれもアンタじゃ無理ね。弱そうだもの」
「弱そうとは何だ!!弱そうとは!」
「レベル1だとか言ってたじゃない。意味はよく分かんないけど弱いんじゃないの?」
「ぐ…誰のせいでそうなったと思ってるんだ!!それに俺様は悪魔だぞ!レベル1でも人間程度には負けはせんわ!」
「さっきから悪魔だの魔界だの…そこまで言うなら証拠を見せなさい」
「証拠?よかろう、何をすればいい」
ここまできてルイズがニヤニヤと笑っているのにやっと気付く。
ひょっとしてはめられた?「それは明日教えてあげる。とりあえず今日はもう遅いし寝るわ。
…今度こそ邪魔しないでよ?もし邪魔したら…この世に生まれてきたことを後悔することになるわよ?」
…こえー。はっ!そういえば大切なことを聞くのを忘れていた
「ち、ちょっと待て!俺様はどこで寝ればよいのだ!?まさか床とは言うまいな!?」
「あら、分かってるじゃない。毛布くらいはあげるわよ。私も鬼じゃないもの」…鬼ではないけど悪魔だな。口には出さないが。
明日いったい何をさせられるんだろう?そんな疑問を抱きながら仕方なく眠りについた。

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