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○
●プロローグ
○ 永遠と須臾の姫が企画した肝試しから数日後の事
☆
○
●プロローグ
○ 永遠と須臾の姫が企画した肝試しから数日後の事
☆
『博麗神社』
ここは幻想郷と現実世界の入り口を兼ねている神社である
その神社の主である巫女は神社の中を掃除していた。
ここは幻想郷と現実世界の入り口を兼ねている神社である
その神社の主である巫女は神社の中を掃除していた。
「ふー…これで良し。」
巫女『博麗 霊夢』は持っていた箒を床に置くと中を見渡した。
さきほどまで薄汚かった神社は少し輝きを取り戻した様に見える。
巫女『博麗 霊夢』は持っていた箒を床に置くと中を見渡した。
さきほどまで薄汚かった神社は少し輝きを取り戻した様に見える。
試しに近くの壁を指でなぞってみると指にはホコリ一つ付いていなかった。
霊夢がいつも食事を取ったり寝たりしている小屋の方はこまめに掃除しているが神社の掃除をするのは久しぶりだった。
ちなみに事の発端は昨日神社で昼寝をしていたら丁度頭の上に少し大きめのホコリが落ちてきた為である。
霊夢がいつも食事を取ったり寝たりしている小屋の方はこまめに掃除しているが神社の掃除をするのは久しぶりだった。
ちなみに事の発端は昨日神社で昼寝をしていたら丁度頭の上に少し大きめのホコリが落ちてきた為である。
外を見てみるとすでに日は半分沈みかけており、人の時間から妖怪の時間になろうとしている。
掃除を始めたのは朝方だからどうやら今日一日中掃除していたらしい。
掃除を始めたのは朝方だからどうやら今日一日中掃除していたらしい。
「さてと、この前手に入れた高級茶を飲んでから軽めの夕食を作ろうっと。」
霊夢は掃除に使った道具を手に持ち入り口に置いてある靴を履いて戸棚に置いている高級お茶の味を想像しながら
小屋の方に帰ろうとすると境内の丁度真ん中に光の鏡が何の前触れもなく現れた。
霊夢は掃除に使った道具を手に持ち入り口に置いてある靴を履いて戸棚に置いている高級お茶の味を想像しながら
小屋の方に帰ろうとすると境内の丁度真ん中に光の鏡が何の前触れもなく現れた。
「ん?何かしら、これ…?」
霊夢は掃除道具をその場に置くと興味深そうに鏡を見つめた。
一瞬誰かの悪戯かと思ったが何故か『違う』と感じた。
(うーん…どこかに繋がってるわねこれ。紫と同じ能力かしら?)
その鏡からは不思議な力が放出しており
何故か『何処かへと繋がっている』と頭の中で無意識に感じていた
霊夢は掃除道具をその場に置くと興味深そうに鏡を見つめた。
一瞬誰かの悪戯かと思ったが何故か『違う』と感じた。
(うーん…どこかに繋がってるわねこれ。紫と同じ能力かしら?)
その鏡からは不思議な力が放出しており
何故か『何処かへと繋がっている』と頭の中で無意識に感じていた
(全然わからないわね…)
「こんばんわ霊夢、なんかへんな気配が神社からしたから来たわよ。」
「こんばんわ霊夢、なんかへんな気配が神社からしたから来たわよ。」
頭を捻って考えていると後ろから聞き覚えていた声が聞こえたので振り返ってみると境界を操る能力を持つ「八雲 紫」が立っていた。
いつのまに、と普通の人間なら思うが霊夢は普通の人間よりこのスキマ妖怪と何回か会っているため平気になってしまった。
いつのまに、と普通の人間なら思うが霊夢は普通の人間よりこのスキマ妖怪と何回か会っているため平気になってしまった。
紫は霊夢の隣まで歩くと光の鏡を一目見てこう言った。
「う~ん…見たこともない術で作られてるわね。それもかなり精密な…」
「う~ん…見たこともない術で作られてるわね。それもかなり精密な…」
「本当、一体これなんなのかし…」
霊夢がそう言いながら鏡に触れると突然鏡が霊夢の手を取り込みそのまま一気に体全体を吸い込むと、鏡は消えてしまった。
霊夢がそう言いながら鏡に触れると突然鏡が霊夢の手を取り込みそのまま一気に体全体を吸い込むと、鏡は消えてしまった。
その一瞬の光景を見た後、八雲紫は空を見上げてこう呟いた
「しばらく忙しくなりそうね…。」
彼女は何もない空間を指でなぞってスキマを作り、その中に入っていった。
「しばらく忙しくなりそうね…。」
彼女は何もない空間を指でなぞってスキマを作り、その中に入っていった。
☆
★ 使い魔召喚の儀式
☆ ―少女は拒否権もなく召喚され―
★ ―虚無と出会う―――――
☆
ここはハルケギニア大陸の一角にあるトリステイン王国の魔法学院
ここではある行事が行われていた。
それは「春の使い魔召喚儀式」である。
☆ ―少女は拒否権もなく召喚され―
★ ―虚無と出会う―――――
☆
ここはハルケギニア大陸の一角にあるトリステイン王国の魔法学院
ここではある行事が行われていた。
それは「春の使い魔召喚儀式」である。
――――おお!キュルケがサラマンダーを召喚したぞ
あれって火竜山脈のサラマンダーじゃないの?―――――――
あれって火竜山脈のサラマンダーじゃないの?―――――――
一年生が二年生に進級するためのテストでもあり、一生のパートナーを決める大事なものでもある。
―――――――――――――でもタバサの召喚した風竜もすごいわね
使い魔は本人の強さを示すような物だからな―――――――――――
―――――――――――――でもタバサの召喚した風竜もすごいわね
使い魔は本人の強さを示すような物だからな―――――――――――
儀式は順調に成功すすみ、遂に最後の一人となった。
桃色の髪が特徴なルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが前に出ると周りにいた生徒達が笑い始めた。
「おいおい!皆下がってろ、大爆発が起きるぞ!?」
「ゼロのルイズ、せめてネズミくらいは召喚しろよ!」
「おいおい!皆下がってろ、大爆発が起きるぞ!?」
「ゼロのルイズ、せめてネズミくらいは召喚しろよ!」
彼女、ルイズは魔法が出来ない
いや、正確には爆発しか起こせないの方が正しい。
初歩的な攻撃と補助呪文や練金はおろか、基本中の基本であるレビテーションすら爆発魔法になってしまうのである。
故に今回のサモン・サーヴァントも失敗するだろうと多くの生徒は思っていた。
いや、正確には爆発しか起こせないの方が正しい。
初歩的な攻撃と補助呪文や練金はおろか、基本中の基本であるレビテーションすら爆発魔法になってしまうのである。
故に今回のサモン・サーヴァントも失敗するだろうと多くの生徒は思っていた。
皆がはやし立てる中、ルイズはコホン、と咳払いすると杖を上に上げ、呪文を唱えた。
「五つの力を司るペンタゴン…我の運命に従いし、使い魔を召喚せよ!」
唱え終わり杖を思いっきり振ると、今までに起こした爆発など比ではない程の爆発が起こった。
「五つの力を司るペンタゴン…我の運命に従いし、使い魔を召喚せよ!」
唱え終わり杖を思いっきり振ると、今までに起こした爆発など比ではない程の爆発が起こった。
爆発で生まれた煙がしばらく辺りを覆い、全員が目を開けられない状態であった。
しばらくして煙が薄くなり、ルイズは自分が何を召喚したのか目をこらしてみた。
しばらくして煙が薄くなり、ルイズは自分が何を召喚したのか目をこらしてみた。
ルイズが召喚したのは平民?の少女であった。
紅白の服は見たことがないデザインで本来あるはずの袖が無く。
頭に大きな赤いリボンを付けている。
紅白の服は見たことがないデザインで本来あるはずの袖が無く。
頭に大きな赤いリボンを付けている。
顔立ちはハルケギニアに住む者達のものではなく、この学院でメイドをしている一人の平民と少し似ていた。
髪が黒い所もそっくりである。
そして肌は誰よりも白く、新品の石けんのようだ。
仰向けに寝そべっていて試しに杖で2、3回つついてみたが反応がない。
息をしているからおそらく気絶だろう。
イズコ
とりあえずどうしようかと悩んでいると煙は緩くて涼しい風に煽られ何処へと飛んでいった。
そして他の生徒達はルイズの召喚した平民?を見てドッと笑い始めた。
髪が黒い所もそっくりである。
そして肌は誰よりも白く、新品の石けんのようだ。
仰向けに寝そべっていて試しに杖で2、3回つついてみたが反応がない。
息をしているからおそらく気絶だろう。
イズコ
とりあえずどうしようかと悩んでいると煙は緩くて涼しい風に煽られ何処へと飛んでいった。
そして他の生徒達はルイズの召喚した平民?を見てドッと笑い始めた。
-見てみろよ?あの服袖がないぞ!
-よっぽど貧乏な平民なんだな。
-どんだけ貧乏なんだよ!
-よっぽど貧乏な平民なんだな。
-どんだけ貧乏なんだよ!
皆が堪えずに笑い、罵っていると気絶していた平民?が目を開けてガバッと起きあがった。
「あ、アアアンタ誰よ!?」
いきなり起きあがってびっくりしたルイズはどもりながらも聞いてみた。
平民はルイズの声に気づき、顔を向けた。
「…?………!あ、アンタね!私をさらったのは!」
鬼気迫る顔で叫んだ平民にルイズは驚きながらも貴族として威厳を振る舞いこう言った。
「さ…さらったとは失礼ね!私は使い魔としてあなたを召喚しただけよ。」
平民は『使い魔』という言葉を聞いて少々顔に苛立ちの色を作ると素早く立ち上がった。
「あ、アアアンタ誰よ!?」
いきなり起きあがってびっくりしたルイズはどもりながらも聞いてみた。
平民はルイズの声に気づき、顔を向けた。
「…?………!あ、アンタね!私をさらったのは!」
鬼気迫る顔で叫んだ平民にルイズは驚きながらも貴族として威厳を振る舞いこう言った。
「さ…さらったとは失礼ね!私は使い魔としてあなたを召喚しただけよ。」
平民は『使い魔』という言葉を聞いて少々顔に苛立ちの色を作ると素早く立ち上がった。
身長は丁度ルイズの頭が彼女の胸に当たるほどの大きさであった。
ルイズが平民を見上げていると平民の体がフワッと浮き、そのまま上昇して空中で停止した。
その光景を見た生徒達はオオッ!と驚愕の声を上げた。
彼らは今まで平民だと思っていた少女がメイジ(正確には能力だが)だったからである。
ルイズが平民を見上げていると平民の体がフワッと浮き、そのまま上昇して空中で停止した。
その光景を見た生徒達はオオッ!と驚愕の声を上げた。
彼らは今まで平民だと思っていた少女がメイジ(正確には能力だが)だったからである。
「め…メイジだったのあなた!?」
一番驚いているルイズは平民を指さしながら叫んだ。
平民は なによそれ? みたいな顔をした。
「いっとくけど私は魔法使いでも魔女でもないわよ。」
ルイズはその言葉に ハァ? と顔をしかめた。
「じゃあアンタ一体何なのよ?というか…」
降りてきなさい!とルイズは言おうとしたが平民は一呼吸置くとこう言った。
「私は博麗霊夢、夢と伝統を保守する巫女よ。」
一番驚いているルイズは平民を指さしながら叫んだ。
平民は なによそれ? みたいな顔をした。
「いっとくけど私は魔法使いでも魔女でもないわよ。」
ルイズはその言葉に ハァ? と顔をしかめた。
「じゃあアンタ一体何なのよ?というか…」
降りてきなさい!とルイズは言おうとしたが平民は一呼吸置くとこう言った。
「私は博麗霊夢、夢と伝統を保守する巫女よ。」
平民、霊夢はそう言うと一拍おいて喋り始めた。
「んで、ここはどこよ?結界もないし別の世界かしら…?」
「けっかい…?ナンダカヨクワカラナイケド…とりあえずここはハルケギニアのトリステイン魔法学院よ。」
「けっかい…?ナンダカヨクワカラナイケド…とりあえずここはハルケギニアのトリステイン魔法学院よ。」
霊夢は不思議そうな顔をした後俯いて「ハルケギニア…トリステイン?」と呟いて顔を私の方に向けた
「なんかいまいち良く分からない所ね…ここに溢れてる魔力もなんか変だし。」
霊夢は腕を組んでう~ん、と頭を捻った。
「なんかいまいち良く分からない所ね…ここに溢れてる魔力もなんか変だし。」
霊夢は腕を組んでう~ん、と頭を捻った。
とりあえずルイズは使い魔として霊夢を召喚したという事を彼女に軽く説明した。
「つまり私は使い魔としてここに召喚されたってわけ?」
ルイズがそれを聞いて首を縦に振った。
彼女は人を召喚した自分を不甲斐なく思いながらも一刻も早く霊夢と契約したい気持ちだった。
平民だと思った少女が実は何の独唱も無しに空を飛んだのだ、契約しても損はない。
これがもし霊夢ではなく普通の魔法使いや病弱魔女、7色の人形遣いならある程度の興味は示していたと思うが霊夢は違う。
「つまり私は使い魔としてここに召喚されたってわけ?」
ルイズがそれを聞いて首を縦に振った。
彼女は人を召喚した自分を不甲斐なく思いながらも一刻も早く霊夢と契約したい気持ちだった。
平民だと思った少女が実は何の独唱も無しに空を飛んだのだ、契約しても損はない。
これがもし霊夢ではなく普通の魔法使いや病弱魔女、7色の人形遣いならある程度の興味は示していたと思うが霊夢は違う。
彼女、博麗霊夢は幻想郷の外には迂闊に出られないのだ
その理由は、彼女が張った現実界と幻想界の出入り口を封鎖している結界が崩壊するからである。
結界が崩壊すれば現実世界から多くの人間達や幻想郷の妖怪達などが出たり入ったりすることになるのだ。
故に少女は一刻も早く帰らなければ行けない、だから…
「悪いけど、使い魔になる気は無いわ。」
あっさりと、少女は言い切る。
その理由は、彼女が張った現実界と幻想界の出入り口を封鎖している結界が崩壊するからである。
結界が崩壊すれば現実世界から多くの人間達や幻想郷の妖怪達などが出たり入ったりすることになるのだ。
故に少女は一刻も早く帰らなければ行けない、だから…
「悪いけど、使い魔になる気は無いわ。」
あっさりと、少女は言い切る。
それを聞いたルイズが「でも…!」と言うと彼女の肩に教師であるミスタ・コルベールの手が置かれ、一拍おいてコルベールが霊夢に話しかけた。
「ハクレイレイム…といったかな?この儀式は大変神聖なものでやり直すわけにもいかないのだよ。」
「ハクレイレイム…といったかな?この儀式は大変神聖なものでやり直すわけにもいかないのだよ。」
「冗談じゃない、そもそも私は人間よ?短い人生は有意義に、自由に……あれ?」
「確かに人間を召喚した前例はないが…………ん?」
霊夢がルイズを不思議そうな目でルイズを見てるのでコルベールも振り向いた瞬間
独唱を終えたルイズが霊夢目掛けて杖を思いっきり振った。
「確かに人間を召喚した前例はないが…………ん?」
霊夢がルイズを不思議そうな目でルイズを見てるのでコルベールも振り向いた瞬間
独唱を終えたルイズが霊夢目掛けて杖を思いっきり振った。
すると空中にいる霊夢の1メートル横で大爆発が起こったのだ。
「な……!?」
何もない空間で爆発が起こり驚愕した霊夢は爆発を起こしたと張本人のルイズを睨む。
(なんとか帰る方法を安全に聞き出そうと思ったけど…あっちがその気なら。)
「な……!?」
何もない空間で爆発が起こり驚愕した霊夢は爆発を起こしたと張本人のルイズを睨む。
(なんとか帰る方法を安全に聞き出そうと思ったけど…あっちがその気なら。)
実際ルイズはレビテーションを唱えて無理矢理霊夢を地面に下ろし、素早く契約をしようと考えていたのだが案の定失敗。
対して霊夢はこれを宣戦布告と受け取ったらしく、常に常備している符と針を手に取った。
「ま、待ってくれ!双方落ち着い…」
コルベールが止める暇も無く、霊夢はルイズの足下目掛けて針を投げた。
対して霊夢はこれを宣戦布告と受け取ったらしく、常に常備している符と針を手に取った。
「ま、待ってくれ!双方落ち着い…」
コルベールが止める暇も無く、霊夢はルイズの足下目掛けて針を投げた。
投げた針は丁度ルイズの足下に刺さった。
それを見た生徒達や他の使い魔達が怯え始めたのだ。
「お、おいなんだ!?あいつ針を物凄い早さで投げたぞ!」
「なんかやばいんじゃね!?」
それを見た生徒達や他の使い魔達が怯え始めたのだ。
「お、おいなんだ!?あいつ針を物凄い早さで投げたぞ!」
「なんかやばいんじゃね!?」
数秒遅れてルイズは足下の針に驚き、数歩下がった。
そして今まで空中に浮いていた霊夢はふわふわしながら地面に降りると針を構えた。
そして今まで空中に浮いていた霊夢はふわふわしながら地面に降りると針を構えた。
「単刀直入に言うわ、私を元いたところに送り返しなさい。」
これは「警告」だ…! そう感知し、危険と判断したコルベールはルイズの前に立った。
「ミス・ヴァリエールは他の生徒達と一緒に避難を、奴は私がなんとかする。」
その言葉を聞いたルイズは首を二、三回振ると顔を引き締め、杖を再び霊夢に向けて「ファイアー・ボール」の独唱をし始めた。
これは「警告」だ…! そう感知し、危険と判断したコルベールはルイズの前に立った。
「ミス・ヴァリエールは他の生徒達と一緒に避難を、奴は私がなんとかする。」
その言葉を聞いたルイズは首を二、三回振ると顔を引き締め、杖を再び霊夢に向けて「ファイアー・ボール」の独唱をし始めた。
(また独唱…なら!)
それを見た霊夢は目を瞑り手を横に広げ、比較的完成するのが早い結界を組んで来たる衝撃に備える。
「……ファイアー・ボール!!」
独唱を終えたルイズが杖を思いっきり振ると、先ほどとは比べものにならないレベルの爆発が起きた。
「ッ゙!!!?」
予想外の爆発の前に簡易に作った結界は呆気なく破壊され、爆発の衝撃が霊夢を吹き飛ばし壁に叩きつけた。
(やば……意識が………)
夕食を食べていなかった所為か、壁に叩きつけられた彼女は空腹と痛みであっさりと意識を手放してしまった。
それを見た霊夢は目を瞑り手を横に広げ、比較的完成するのが早い結界を組んで来たる衝撃に備える。
「……ファイアー・ボール!!」
独唱を終えたルイズが杖を思いっきり振ると、先ほどとは比べものにならないレベルの爆発が起きた。
「ッ゙!!!?」
予想外の爆発の前に簡易に作った結界は呆気なく破壊され、爆発の衝撃が霊夢を吹き飛ばし壁に叩きつけた。
(やば……意識が………)
夕食を食べていなかった所為か、壁に叩きつけられた彼女は空腹と痛みであっさりと意識を手放してしまった。
爆発の煙と衝撃は庭全体に広がり、周りにいた生徒達もゴホゴホと咳をしている。
「酷い爆発ね、ルイズは大丈夫かしら…ゴホゴホ!」
ルイズと同級生であるゲルマニア人のキュルケは咳をしながら必死に目を瞑って呟いた。
煙は物凄く濃く、目に入ったらそれこそしばらくは目が開けられなくなるくらいである。
「酷い爆発ね、ルイズは大丈夫かしら…ゴホゴホ!」
ルイズと同級生であるゲルマニア人のキュルケは咳をしながら必死に目を瞑って呟いた。
煙は物凄く濃く、目に入ったらそれこそしばらくは目が開けられなくなるくらいである。
やがて煙が晴れ、そこにいたのは左部分の頭髪がドリフ爆発後ヘアーになったコルベールと服がボロボロになってしまったルイズ
そして彼女が召喚した少女、ハクレイレイムはというと壁にもたれ掛かって気絶していた。
そして彼女が召喚した少女、ハクレイレイムはというと壁にもたれ掛かって気絶していた。