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零と永遠

 わたしと彼女が初めて出合ったのは、春の使い魔召喚の儀式の日だった。
他の級友たちがフクロウやジャイアントモール、サラマンダーや風龍を召喚し、契約に成功していく中でわたしだけがずっと失敗していた。
もちろん何度失敗しても杖を振り続けたわ。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる、ってやつね。失敗回数が3桁になりかけた頃になってようやく彼女が現れた。

「いった~い。なんなのよ、もう」
 爆煙の向こうには、黒髪のロングストレートで見たことのない服(彼女が言うにはキモノというらしい)を着た女性がしりもちをついていた。
その時のわたしはかなり落ち込んだ。だって自分の呼び出したのが人間だったんですもの。
そんな状態のわたしに、彼女は近寄ってくるなり文句を言い始めた。
なんでも散歩の途中に呼び出されてしまったんだとか。
 そんな状況を見かねて、ミスタ・コルベールが助け舟を出すかのように彼女に状況を説明した。
彼女はトリステイン魔法学院の生徒で、使い魔召喚の儀式で君が召喚されてしまった、と。
すると、彼女は合点がいったかのような表情になると、わたしから距離を取った。
「つまり、あなたは私が欲しいってわけね?」
 ミスタ・コルベールからは受けた説明をそんな風に解釈すると、彼女は杖もないのに宙に浮かび上がった。
「そういえば、まだ自己紹介をしていなかったわね。私の名前は蓬莱山輝夜。
私が欲しい人間には、昔から5つの難題を解いてもらっているの。あなたはいったい、いくつの難題が解けるのかしら?」
その言葉が難題の始まりだったらしく、先住魔法の光の奔流が広場に走った。


 わたしが目を覚ましたのは学院の保健室で、ベットの脇には輝夜が座っていた。
「まったく。人がせっかく手加減してあげたのに一つ目の難題に挑戦すらできないってどういうことなの?」
なんでも、一つ目の難題の前に放った軽いあいさつ程度の先住魔法(弾幕というらしい)で、わたしは気を失ってしまったらしい。
契約に失敗したという事実にわたしは泣きたくなったが、その直前の輝夜の一言に一縷の希望が見えた。
 なんでも、5つの難題には何度でも挑戦することができ、彼女の従者が迎えにくるまでだったらいつでも挑戦しにきてもいいんだとか。

 学院長のオールド・オスマンは使い魔の召喚が出来たから進級を認めてくれている。
だけど、このまま輝夜に負けっぱなしなのは気に食わない。
彼女の従者がいつ迎えに来るかは分からないけど、絶対に彼女の5つの難題を解いてみせる。
 こうして、わたしの輝夜への挑戦が始まった。



辰刻:子の刻
Lank: Lunatic

-あら、また来たのね
当然。契約できるまで何度でも来てやるわ
-これで何回目の挑戦かしら?永遠と須臾を操る私ですら忘れてしまったわ
何回目だっていいわ。今度こそ5つの難題すべてを解いてみせるんだから
-そのセリフも何回目かしら?
さぁ?数えてないんだから分かるわけないでしょ
-あはは。それもそうね
前置きはもういいわ。とっとと始めましょう
-もう、せっかちなのね

今夜も二つの月が、虚無と永遠が戯れるのを見守るのであった。

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