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ソーサリー・ゼロ第二部-10

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二〇九

 君たちの乗る貨客船『ウィップアーウィル』号は、無事に反乱軍の支配下にあるスカボロー港に到着する。
 再び傭兵どもと顔を合わせるのを避けるため、急いで下船して港町に入った君たちは、そこで衝撃的なものを目にする。
 広場の中心に大きな絞首台が設けられ、そこに五つの死体が吊り下げられているのだ。
 死体はいずれも腐りかかっており、鴉にでもついばまれたのだろうか、空ろな眼窩でこちらを見つめている。
「なんてひどい事を……」と、
ルイズが両手で口を押さえ、消え入るような声で言う。
 ギーシュは死体をじっと見つめ、憤懣やるかたない口調で小さく漏らす。
「きっと、反乱軍の奴らの仕業だ。あれは王党派の兵士だろう」と。
 これは、アルビオンに足を踏み入れた者たちに対する反乱軍の警告だ、と君は考える。
 王党派はこれらのさらし者たちのように、死をもって処されるとの警告だ!
 よく眼をこらすと、どの死体も首からなにか文字の書かれた看板を提げている。
 ルイズは絞首台を正視しようとしないため、君は、ギーシュに看板の文字を読んでくれるよう頼む。
「ええと、『私は、腐敗したテューダー家の手先として愛国者を虐殺し、国民から不当な搾取を行ったことを懺悔します。ブランシュ子爵』
……叛徒どもめ、貴族になんてことを!」
 読み終えたギーシュが怒りの叫びをあげようとするので、君は慌てて彼の口を塞ぐ。
 ここは反乱軍が支配する街であり、周囲を兵士が巡回しているのだから、もしも不用意な発言を聞きつけられでもしたら、 今度は君たちが、
あの絞首台に吊り下げられることにもなりかねない。
 君は、ルイズとギーシュを追い立てるようにして、街外れへと向かう。
 初めて人間の残虐さを目の当たりにしたのであろうか、ルイズは動揺を隠せず、
「どうして、どうしてあんな事をするの? 殺すだけでもひどいのに、あんな風にさらし者にするなんて……」と、
うわごとのようにつぶやく。
「反乱軍は貴族の心を失った、無頼の徒だ!」
 ギーシュは吐き捨てる。
「互いに名誉を重んじ、捕虜にした貴族は丁重に扱うのが戦争というものなのに、盗人のように縛り首にするとは! 父上があれを見たら、
アルビオンは堕落したと、さぞかし嘆かれることだろう」
 彼が父親たちから聞かされてきた戦争は、ずっとのどかなものらしい!
 君の居た≪旧世界≫では、四年ごとに王から王へと回された≪諸王の冠≫の謎めいた力のおかげで、大きな戦争は起こらぬようになって久しいが、
それでも、国境地帯での小競り合いや、ゴブリンやオークの集団による襲撃は日常茶飯事であり、兵士ではない君でも、 戦争がどのようなものかは知っている。
 炎と死、略奪と強姦がすべてであり、そこでは名誉や栄光などとるに足らぬものなのだ。
 ルイズとギーシュは、いまだあの衝撃から立ち直っていないように見える。
 君はふたりの同行者のほうに向きなおり、言葉をかけることにする。
 なんと言う?

 怖くなったのならラ・ロシェールに引き返すか?・一六へ
 心配するな、ふたりとも自分が守ってやろう・一二七へ


一六

「ば、ば、ばかにしないでよ! 誰が怖がってるんですって!?」
 ルイズは表情を一変させ、顔を真っ赤にして怒鳴る。
「わたしはあのとき、あんたの力になってあげるって言ったのよ。貴族に二言はないわ! それに、あんたはわたしの使い魔! あんたひとりで、
勝手に動いちゃ駄目なんだからね!」
 続いて、ギーシュが
「ぼくも、卑劣な反乱軍どもなど怖くもなんともない! 貴族の高貴な精神を踏みにじる奴らが、許せないだけだ!」と言う。
 ふたりとも空元気を出しているだけのようだが、萎縮したままでいるよりはよほどましだろう。
 君は笑って、それなら心配ないようだなと言い、街外れへと進む。二一七へ。


二一七

 君たちは街を出て、リビングストン男爵領――街道沿いに、徒歩で北西へ三日ほど歩いたところに存在する――を目指す。
 途中の木陰に物乞いが座り込んでいて、君たちの存在に気づくと施しを求めてくる。
 物乞いは、ぼろきれに身を包んだ痩せ細った男であり、両目を包帯で隠しているところを見ると、戦傷者なのかもしれない。
 ルイズは君とギーシュに、
「かわいそうに…金貨一枚だけ、いいでしょ?」と小声で言うが、
ギーシュは
「構わないほうがいい、先を急ごう。……反乱軍の密偵ということもありうる」と言う。
 物乞いに金貨を一枚、与えてやるか(一五二へ)?
 それとも、施しなど偽善にすぎぬと無視して進むか(三一九へ)?


一五二

 ルイズは金貨を一枚、物乞いに施すという。
 貴族である彼女のことだから、距離をおいて投げ与えるのだろうと思ったが(貴族ではない君でもそうするところだ)、ルイズは
物乞いのほうに歩み寄るとしゃがみこみ、金貨を手渡しにする。
「お、おありがとうござい、お嬢様」
 このような対応に慣れておらぬ物乞いは当惑した調子で礼を言い、金貨を指で撫でると
「すげえ、エキュー金貨だ!」と興奮する。
「俺みてえな眼の見えねえ哀れな物乞いに、こんなに気前よくしてくれるなんて! なにか礼はできねえか?」と言う。
 君は物乞いに質問してよい。
 リビングストン男爵について知っていることはないかと尋ねるか(二九五へ)?
 空を飛ぶ大蛇について聞いたことはないかと尋ねるか(三一五へ)?
 それとも、なぜ物乞いになったのかと質問するか(二八五へ)?


二九五

「あんたたち、男爵様のお知り合いかね?」と物乞いが尋ね返してくるので、
君は、自分たちはリビングストン男爵の親戚筋にあたるトリステイン貴族の一行であり、内乱で音信不通になった男爵の安否を求めて、
このアルビオンまでやって来たのだ、と作り話をする。
「男爵様はお屋敷にはいねえよ、王党派についちまったんでな。俺は、以前は男爵様の屋敷で庭師として働いていたんだ」
 物乞いは大きく溜息をつきつつ語る。
「男爵様は『新しい魔法を創り出す』なんて夢みてえなことの研究に夢中で、政治だの戦争だのにはなんの興味もお持ちじゃなかったんだ。
この忌々しい内乱が始まっても、しばらくは中立を保っていたんだが、ある日、反乱軍からの使いが押しかけてきて、≪レコン・キスタ≫支持を
表明しねえと不幸なことになるだろう、とかぬかしやがったそうだ。その使いの者は、男爵様の研究も、時間と金の無駄だとののしりやがったらしい。
男爵様は脅しをかけられ、研究をばかにされたことを、たいそうお怒りになったみてえでな。その日のうちに、自分は王党派につくと宣言しなすったんだ」
「男爵様は、誇り高いお人なのね」
 ルイズが口を挟むと、物乞いは包帯に覆われた眼を、両手で押さえる。
「その結果がこれよ。お屋敷は三日もしねえうちに反乱軍の焼き討ちにあい、庭師だった俺は、両目を焼かれて物乞いに落ちぶれちまった。
男爵様はなんとか落ち延びたらしいが、どこにおられるかまではわからねえ。他の王党派と合流なさったんじゃねえかな」
 有益な情報を得て、君は男に礼を言う。
 リビングストン男爵と会うには、両軍のせめぎあう前線を突破して、王党派が保持している地域まで行かねばならないようだ。
 続いて、空飛ぶ大蛇について知らぬかと尋ねるか(三一五へ)、それとも別れを告げて先へ進むか(九七へ)?



三一五

「そんな化け物は、見たことも聞いたこともねえなあ。もっとも、もう見ることはできねえんだが」
 物乞いは笑って首を振る。
「いまのアルビオンでいちばん恐ろしい化け物は、≪レコン・キスタ≫の頭領、クロムウェルさ。奴はこの国を人殺しの傭兵どもで溢れかえらせ、
王党派を狩り出しては片っ端から処刑しているんだ。以前はそうでもなかったんだが、ここ一ヶ月ほどで急にやり口があくどくなりやがった!
あの生臭坊主には、悪魔でもとり憑いたんだろうよ!」
 反乱軍とクロムウェルに対する罵詈雑言を言い散らす物乞いに礼を述べ、君たちは先を急ぐ。九七へ。


九七

 別れぎわに、物乞いは君たちの無事を祈ってくれる。
 強運点一を加えてよい。

 どの方向へ向かう?
 リビングストン男爵領のある北西か(三一〇へ)、それとも王党派と反乱軍が交戦しているであろう東か(一一八へ)?


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