一方、この物語の主人公であるはずのルイズはというと。
幾度か失敗しながらも使い魔の召喚に成功していた。
現れたのは白色の大きな2匹の蟲である。どうやらつがいらしく、お互いに寄り添っている。
しかし姿かたちは全く一緒。見分けは付かない。
現れたのは白色の大きな2匹の蟲である。どうやらつがいらしく、お互いに寄り添っている。
しかし姿かたちは全く一緒。見分けは付かない。
どっちがメスなのかしら。やっぱりキスするんだから蟲とはいってもメスの方がいいわよね。
でも全く外見は変わらないし……ひょっとしてアッー!な関係なのかしら。それとも逆アッー?
ハッ!ダメよルイズ、こんなはしたない事を考えてはいけないわ!あぁでもこんなに綺麗な蟲だもの。
擬人化したらさぞかし……はふぅ
でも全く外見は変わらないし……ひょっとしてアッー!な関係なのかしら。それとも逆アッー?
ハッ!ダメよルイズ、こんなはしたない事を考えてはいけないわ!あぁでもこんなに綺麗な蟲だもの。
擬人化したらさぞかし……はふぅ
この妄想は教師のツッコミが入るまで10分間ほど続いた。
「で、ですね。こういった場合どちらと契約すればいいんでしょう?」
「2匹召喚されたのなら、2匹と契約すればいいじゃない」
「なるほど合点。でもその口調はやめてください先生」
「2匹召喚されたのなら、2匹と契約すればいいじゃない」
「なるほど合点。でもその口調はやめてください先生」
召喚の成功、そして契約。
生まれて初めて魔法の成功を体験した私は幸福感にうち震えながら空を見上げていた。
『諦めたら、そこで試合終了だよ』安○先生、貴方は正しかった……!
生まれて初めて魔法の成功を体験した私は幸福感にうち震えながら空を見上げていた。
『諦めたら、そこで試合終了だよ』安○先生、貴方は正しかった……!
と。
『私はバグ夫だ。よろしく頼むよマスター。クハッハッハッハッ!』
『ステキよバグ夫さん!あ、私はバグ美。よろしくねマスター』
いきなり大音量で声が聞こえてきた。
驚いて辺りを見回すが私に声をかけている人物なぞ見当たらない。はてな?
OK、ウェイト。そういえばマスターとか言われた。と、言うことは。
『私はバグ夫だ。よろしく頼むよマスター。クハッハッハッハッ!』
『ステキよバグ夫さん!あ、私はバグ美。よろしくねマスター』
いきなり大音量で声が聞こえてきた。
驚いて辺りを見回すが私に声をかけている人物なぞ見当たらない。はてな?
OK、ウェイト。そういえばマスターとか言われた。と、言うことは。
『ここだ、ここ』
『ここよ、ここ』
『ここよ、ここ』
矢張り私の召喚した使い魔が喋っているようだ。
「あなた達、私の言葉がわかるの?」
蟲のクセに。
ビキビキピキーン
『む、何か侮辱されたような電波を受信した。土下座したまえマスター』
『したまえマスター!』
「あなた達、私の言葉がわかるの?」
蟲のクセに。
ビキビキピキーン
『む、何か侮辱されたような電波を受信した。土下座したまえマスター』
『したまえマスター!』
何でわかるのよ……電波って何よ電波って。
「気のせいでしょ。しっかし、やっぱりわかるのね。」
これは……割ととアリかもしれない。いくら綺麗で見たことも無いとは言え蟲を召喚した時は、それってどうなのかと思ったが。
「気のせいでしょ。しっかし、やっぱりわかるのね。」
これは……割ととアリかもしれない。いくら綺麗で見たことも無いとは言え蟲を召喚した時は、それってどうなのかと思ったが。
と、予想外の事に驚きつつも喜んでいると
「さて、最後の契約も終わったところで…教室に帰りますぞ」
帰還を促すMr.ゲーハーの声が。
「さて、最後の契約も終わったところで…教室に帰りますぞ」
帰還を促すMr.ゲーハーの声が。
更に
「ルイズ…お前は這え。俺は翔ぶ」
「のろのろ歩いてこいよ、ゼロのルイズ!」
と言ったおなじみの侮辱の声が降ってくる。こんなのはもう慣れっこ。スルーしつつ歩きだそうとした私なのだが
「ルイズ…お前は這え。俺は翔ぶ」
「のろのろ歩いてこいよ、ゼロのルイズ!」
と言ったおなじみの侮辱の声が降ってくる。こんなのはもう慣れっこ。スルーしつつ歩きだそうとした私なのだが
『マスターへの侮辱は私への侮辱と同義!よくも馬鹿にしてくれたなワカメ頭がッ マッハでヘブンナウー!』
私の使い魔は重く受け取ったようだ。上記の言葉を叫びつつ―尤も私にしかその声は聞こえないのだが―突進していってしまった。
私の使い魔は重く受け取ったようだ。上記の言葉を叫びつつ―尤も私にしかその声は聞こえないのだが―突進していってしまった。
「ちょ、待ちなさい!」
令○の元に命ずる!ってムリ!話違う!
令○の元に命ずる!ってムリ!話違う!
バグ夫の暴虐を もはや何者も 止め得ず
で、どうなったかと言うと。
「うっひょおおお!?」
という間抜けな言葉と共にギリギリの所でキザ男は身を捻ってバグ夫の突進を回避。
という間抜けな言葉と共にギリギリの所でキザ男は身を捻ってバグ夫の突進を回避。
バグ夫はその勢いのまま延長線上に居た女子生徒、確かタバサといったか、に激突。
直後にそのタバサの使い魔の魔法によって吹っ飛ばされて帰ってきた。先住魔法でしょうね。羨ましい……
直後にそのタバサの使い魔の魔法によって吹っ飛ばされて帰ってきた。先住魔法でしょうね。羨ましい……
で。
『フ、今日はこの辺で勘弁しといたるわい』
『フ、今日はこの辺で勘弁しといたるわい』
勝手な行動をした挙句無関係な人間を巻き込む人身事故を起こした私の使い魔がこんな事をほざきやがりましたので
「レビテーション」
「レビテーション」
おしおきとして爆破してあげました。
後でタバサに謝らなくちゃ……ハァ。
後でタバサに謝らなくちゃ……ハァ。
一日目 終了