あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロマッド-1

盛大な爆発音と土煙が舞い上がる……

(なんか手ごたえある!!)
この日、数十回目の失敗の後。召喚に成功した事を確信したルイズは、拳を握り締めちょっと感動するのだった。

「おい、なんか居ないか?」
「まさかゼロのルイズが成功したのかよ!」

ざわめく生徒達を他所にルイズは期待に胸を膨らませながら(精神的な意味で)土煙を凝視するのだった。
しかしながら、土煙が晴れてくるのと裏腹に表情は徐々に曇るのだった。その理由は、「そこに立っていた人物が奇妙」だったからであった。
まず目に付いたのは、ルイズの背丈ほどはあろうかという大きなお面。
緑を基調としたカラフルでなおかつエキゾチックな人の顔を模したようなお面だった。そのお面をつけている人物の服装はと言えば……   
腰巻のようなものをしているが殆ど裸、しかもその体には何かの模様を刻んでいるのか塗っているのか……   
どこからどうみても平民と言うより本で読んだ未開の地に住むと言われる原住民の様ないでたちであった。
(なんで私だけドラゴンやサラマンダーとかバグベアーとか……せめてフクロウとか猫とかじゃないのよ!! 平民ならまだしもどうみても原住民だし…… 正直言葉通じるのかしら?)
ルイズは色々な事を考えると頭を抱えてその場にしゃがみ込んでしまった。
ここで普段の生徒達ならルイズをはやし立てるのだが、あまりの出来事にちょっと引いていた。
(なんか… やばくね?)
(変な踊りしてるし…)
(それより、すごく気になるんだが…… あいつの周りにいる白いの……  まさか…)
コルベールは背中にかいている汗が止まらなかった。なぜならば、自分の経験と知識から照らし合わせれば間違いなくあの白いのは『精霊』であった。
精霊を従えているとなれば先住魔法の使い手の可能性が極めて高かったからであった。
コルベールは小声で生徒達に学院に戻るように指示すると静かにルイズに近づくのだった。
「ミス・ヴァリエール、静かにこちらに来なさい」
小声で呼びかけるコルベールの下へ静かにルイズが向かうと覚悟を決めた表情をした先生からこう言われるのであった。
「ミス・ヴァリエール、私が奴に話しかけたらすぐに学園へ走りなさい」
コルベールの表情と台詞の意味に気がついたルイズは首を振り涙目になりながら訴えるのだった。
「コルベール先生、でもあいつは私が召喚したんです。原住民みたいだけどそれでもやっと呼び出せたんです」
せっかく召喚できた使い魔を殺されると考えたルイズ必死に止めようとするのだった。しかし、コルベールが声に気をつけながらルイズを説き伏せるのだった。
「ミス・ヴァリエール、なるだけなら私もあなたのサモン・サーヴァントが成功したことを祝いたかったのですが… 奴は危険すぎます」
なおも食い下がろうとするルイズに対し、コルベールは奴の周りの白い奴を指差し精霊である事をルイズに告げるのだった。
魔法はからっきしであるが為、他の生徒の誰よりも知識に関して秀でていたルイズはそれを聞いた瞬間に真っ青になり震えながらその場に座り込んでしまうのだった。
(しまった、ヴァリエールが近くに居てはうかつに攻撃することも出来ん)
コルベールは自分の配慮の浅さを呪うのだった。刺し違えても倒すつもりであったが、ルイズがちかくに居ては戦いの巻き添えにしてしまう可能性が大きかった。
ここで、コルベールはさらなるミスを犯していたのだった。それはルイズの行動を見て我が身を呪ってしまった事であった。
そのわずかな時間に奴が接近することを許してしまったのだった。コルベールが気付いた時にはすでに自分とルイズの間に奴は立っていた。
焦るコルベールを他所に奴はルイズの前で屈むと、不思議そうに首をかしげながらルイズをお面越しに覗き込んでいるのだった。
そんな奴に対して、ルイズは震えながらも貴族としてのプライドだけで気丈に問いかけるのだった。
「ああ、あんた誰よ!!」
奴はルイズの問いかけを聞くとスッと立ち上がり両手を挙げてこう答えるのだった。
「マッドマン!!」
マッドマンと名乗った奴は「ウホ!ウホ!」と叫びながらルイズの前で左右にぴょこぴょこと跳ねながら踊っているのだった。
しかし、突然叫んだかと思うと前のめりに倒れるのだった。
「危なかった…」
倒れたマッドマンの後ろから汗だくになった額をハンカチで拭いているコルベールが姿を現すのだった。
コルベールが踊っているマッドマンにそっと近づき後頭部へ当身をしたのだった。
「助かった…」
突然の出来事に身体を強張らせていたルイズだったがコルベールの機転のおかげだとわかると気が抜けてそのまま後ろに倒れそうになるのだった。
そんなルイズをコルベールは支えてコントラクト・サーヴァントを早く済ませるように促すのだった。
コルベールは契約を済ませれば使い魔として従順になり危険はなくなるだろうと判断したのだった。
コルベールの促しを聞いたルイズは表情をパッと明るくさせ急いでマッドマンの傍へと行くのだった。たしかに奇妙な人物…… 
でも初めて魔法が成功した事、精霊を操る実力者、この人物が私の使い魔になると考えるとさっきまでの恐怖心は消え去り期待に胸を膨らませるのだった(物理的に無理だが)。
ルイズはマッドマンのお面を取ると意外と美形な男だったことに赤面しながらも無事に契約を済ませるのだった。

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