あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

GTA:LCS-0 3

ここの貴族と言うか、メイジと言うか、股の緩いのが多いのか?思春期と言うのはどいつもこいつもこんな感じか……。いやいや、そんな
事を考えている暇なんてない。
「あれは……ゼロのルイズの……」
俺の姿を見て反応する二人。まぁ当然か。人間呼んだだけでもあの騒ぎなのだ、そんな俺が全力疾走で駆けていれば嫌でも目立つだろう。
横を見ずに駆け、突き抜けるように表に飛び出す。しかし状況に猶予はない。明らかに後ろからルイズとそれ以外の人間の声が聞こえる。
「いいから捕まえて!!」
まずい、見下していたがこうも行動が早いとは……庭に出た俺は、咄嗟に持って来た手榴弾のピンを抜いて明後日の方向に投げ、何食わぬ
顔でそのまま走り抜ける。

ドゴオオォォォォオオン……!!

「キャア!!」
「なっ何!!?」
手榴弾が炸裂。爆音に驚いた後から来たルイズ達は地響きと共に尻餅を付いている。少しばかり時間稼ぎできるか……余計に別の学生が
何人か色めきたててしまったが、ここから先は何とかなるだろう。急いで別の入り口に飛び込み、今度は逆にメイジを探す事にした。何せ
コルベールの部屋を知らない。ちんたらしていても、地の利で負ける。

手榴弾の効果は予想以上に効果的だったようだ。探すまでもなく、大勢のメイジが賑やかに(?)騒いでいる。大方手榴弾の炸裂に驚いた
メイジのガキ共だろうが、興奮しているこいつらではダメだ。一歩下がった奴に……丁度良いのが居た。
「姉ちゃん姉ちゃん、そうそうアンタだ」
金髪で前髪をオールバックにして、大きな赤いリボンをつけた後ろ髪が満遍なくロールしている姉ちゃんが一歩離れた場所で事の推移を
確かめている。そんな姉ちゃんに声をかけるとキョロキョロと見渡すが、自分以外誰も居ないと悟ると自分に指を指して『私?』という
ジャスチャ―をする。
「貴方はゼロのル……」
「すまねぇ、悠長に話している時間がねぇんだ。少しトラブルが起きて、つるむ事になったルイズが癇癪起してな、Mr.コルベールを
 呼びたいのだが生憎と部屋が分からなくてね……」
大げさにするために半分大嘘を並べて言うと、ニコニコと笑いながらこう答えた。
「有り得るわね。それは困るでしょ……いいわ、付いていらっしゃい」
「助かったぜ、恩に着る」
助かった。喧騒を背に俺はこの姉ちゃんの背に付いていき、やれやれ、何とかこの場は切り抜けることが出来たか。
「ねぇ、さっきのけたたましい音は何が起こったのかしら?」
「ああ、あのルイズが俺に魔法をかけたんだよ」
本当は俺の手榴弾だが、こう言っておけば切り抜けられるから不思議だ。ルイズには悪いがこう言っておく必要がある。
「ここよ」
「助かったぜ姉ちゃん、この借りは必ず返すぜ……姉ちゃん名前は?」
「モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ」
こりゃまた長い名前だな……。
「待ちなさい、貴方の名前は?」
「トニー・シプリアーニだ、恩に着るぜ」

――…コルベールの自室。
「……それは困りましたな……」
「あの『お嬢様』には困ったものだ」
半分嫌味にしか聞こえない言い方で言う。
「俺にはこの世界の金や財と呼べるものがない。食事とかの手配を頼みたいのだが……」
「……うーん……そうか、厨房に行って話をつけましょう。一人分の食事くらい準備できるでしょうから」
「流石教師の立場にある人だ、話がわかるぜ」

――…食堂。
「美味いな……恩に着るぜ、Mr.コルベールとえーと……」
「マルトーだ」
この世界に強制的に来させられて初めての食事だ。しかしながら空気の良さや思った以上に高級と言っても差し障りない物が出て来て
相当美味かった。
「すまないな、こんな美味い料理を用意してくれてな。ママ以上に美味い」
礼のつもりで言った言葉だが、マルトーは少々眉をぴくっとさせる。
「それはどう言う意味かい?」
ああ、なるほど。けなされたと思ってしまったのか。
「ん?……ああ、別の意味で捉えてしまったか。俺たちイタリア人はな、どんなに美味い飯を食べても最後には『ママの料理の方が美味い』
 って言っちまう人種なんだよ。習慣的なものでね……意味合い的には飛び切り美味いって言ってるんだよ」
そう補足するとマルトーは表情を崩す。てっきり馬鹿にされたと思ったのだろうよ。
「口が上手いな、気に入ったぜ。腹減ったら来ると良い、一人分の食事を用意するくらい手間じゃないぜ」
「有り難い」
「子供とは言え貴族だ……舌肥えちまって文句ばっかり出てきやがる……その点、今の言葉は嬉しかったぜ」

そこまで嬉しがられるとは思わなかったが、言われて気分が悪い物ではない。だが、食事が終わり一息ついた頃、大勢の生徒が食堂に乗り
込んできた。勿論ルイズが先頭で。
「見つけたわよ!!」
「遅ぇよ」
俺の姿を見た大勢のメイジ達は一瞬で棒切れのような物を此方に向けてくる。これが拳銃かなんかだったら、チェックメイトなんだろうがな。
「やめなさい!手を下ろしなさい!!」
そんな光景を見たコルベールは一瞬で生徒達を一喝する。大方の生徒たちはコルベールの姿を見て『なんで先生が居るんだ?』と言う顔で
思わず手を下ろす。だがルイズとキュルケ、応急処置された金髪の優男は手を下ろそうとしない。
「Mr.コルベール、その男は危険です!!」
「言うに事欠いて何を言ってるんですかミス・ヴァリエール!……それ程説教を受けたいと言うならそれも良いでしょう……ミス・ヴァリエール
 とミス・ツェルプストー、Mr.グラモン、三名とも私の自室に来なさい……」
穏やかそうな人が怒ると怖いものだ、あっという間に全員パクられた。大勢居たメイジも戦意喪失したのか、しげしげと集団が解散されていく。
「しかし何があったんだ……アンタ…そう言やアンタの名前を聞いてなかったな」
「トニー・シプリアーニ、トニーと呼んでくれて結構だ」
「トニー、どうだい?ここにワインがあるんだが飲むか?」
おお、今日の夕食には酒付きか……こりゃ有り難いな。
「それは嬉しいな、頂くよ」


今回のおまけ

mission completed!


ルイズの部屋に棍棒が届いた。

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