「おまえは・・・」
『あ?』
「お前は一体誰だ?」
『あ?』
「お前は一体誰だ?」
Zero's DEATHberry ――ゼロの死神
『関係無いだろ?そんな事。』
「なっ!!」
『そうじゃねぇか!?俺たちは決闘・・・殺し合いをしているんだ』
「なっ!!」
『そうじゃねぇか!?俺たちは決闘・・・殺し合いをしているんだ』
「殺し合い」という単語が出たときギーシュの身体が一瞬強張る
『どちらかが生き、どちらかが死ぬ。お前が生き残れば俺は消え、俺が生き残ればお前が消える。』
この戦いが終わればその問いは無意味になる
「ちょっと!!殺しちゃだめよ!!」
慌ててルイズが止めようとする
『余計な手出しはするんじゃ無えぞ!!』
ギーシュが錬金によって作った剣を作った本人の足元に投げ
『斬月』の柄布を持って勢い良く振り回し始める
『斬月』の柄布を持って勢い良く振り回し始める
『さあ、剣を取れよ!!剣、すなわち窮鼠が虎にかみつくための牙だ!!』
「取っちゃ駄目!!本当に殺されるわよ!!」
「取っちゃ駄目!!本当に殺されるわよ!!」
始めは、一護が心配だった、ギーシュにやられてしまうのではないかと。
しかし今はギーシュが、先ほどまで自分の使い魔だった『それ』に殺されてしまうのを恐れていた
しかし今はギーシュが、先ほどまで自分の使い魔だった『それ』に殺されてしまうのを恐れていた
「此処まで来たら・・・後には・・・引けない!!」
ギーシュが剣を引き抜く
それと同時に『一護』が紅い狂気を孕んだ刃を撃ち出す
ギーシュが剣を引き抜く
それと同時に『一護』が紅い狂気を孕んだ刃を撃ち出す
『これで終わりだ!!てめえはこれで』
「『 消 え る ん だ 』」
二人分の声が響いた
数刻前のトリステイン魔法学院の学院長室
ドアが壊れんがばかりの勢いで開け放たれ中にコルベールが飛び込んできた。
ドアが壊れんがばかりの勢いで開け放たれ中にコルベールが飛び込んできた。
「オールド・オスマン、大変です!」
その声に一人の老人が応える
「まったく。ノックもせずに何事だ」
この老人こそこ学院の学院長オールド・オスマンその人であった
「と、とにかく、これをご覧になって下さい!」
一護のルーンのスケッチをオスマンに手渡す
ド ド ド ド ド ド ド ド ド・・・・
「詳しく教えてくれ、ミスタ・コルベール」
ド ン!!
「詳しく教えてくれ、ミスタ・コルベール」
ド ン!!
促されて説明を始めるコベール、勢い良く、唾が飛びそうな程に
むしろオスマンに絶えず唾を振りかけながら説明を終えた
むしろオスマンに絶えず唾を振りかけながら説明を終えた
「それで始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いた、というわけじゃね?」
「はい。それから彼が死神であるという点ですが・・・」
「我々の知るそれとは全くの『別モノ』と?」
「はい。それから彼が死神であるという点ですが・・・」
「我々の知るそれとは全くの『別モノ』と?」
今度はドアが壊れんがばかりの勢いでノックされる
とっさにスケッチを隠すオスマン
とっさにスケッチを隠すオスマン
「誰じゃ?」
「ロングビルです。オールド・オスマン」
「ロングビルです。オールド・オスマン」
声の主はロングビル、オスマンの秘書である
「何の用じゃ?」
「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようで、大騒ぎになっています。
止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて、止められないようです」
「まったく、暇をもてあました貴族ほど、性質の悪い生き物はおらんわい。で、だれが暴れておるんだね?」
「一人はギーシュ・ド・グラモン」
「あのグラモンとこのバカ息子か。で、相手は誰じゃ」
「…それが、メイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔の死神のようです」
止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて、止められないようです」
「まったく、暇をもてあました貴族ほど、性質の悪い生き物はおらんわい。で、だれが暴れておるんだね?」
「一人はギーシュ・ド・グラモン」
「あのグラモンとこのバカ息子か。で、相手は誰じゃ」
「…それが、メイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔の死神のようです」
微かな振動が伝わる、悲鳴が聞こえる
それらは、ちょうど、ヴェストリの広場がある方向から伝わってきた。
それらは、ちょうど、ヴェストリの広場がある方向から伝わってきた。
嫌な予感がする
そう感じたオスマンが杖を振ると、壁にかかった大きな鏡にヴェストリ広場の様子が映し出された。
『修羅場』
今まさに、一護の凶刃が放たれる瞬間だった