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ルイズと忍たま-5

彼女はしんべえがひたすら食べ続けるのを眺めていた。しんべえがこうやって食事にありついているのも彼女のおかげだ。
時間を少し遡り
食堂に入ったしんべえはまずあいている椅子に座った。今にもよだれが出そうだ。しかしいざ食べようと手を伸ばした瞬間声を掛けられた。
「こら、ここは僕の席だぞ。それに君は平民じゃないか。平民は他所で食べたまえ」
見ると数人のグループがしんべえを囲むようにして立っていた。金色の巻き髪が目立つ少年がいた。さっきしんべえに声をかけたのはこいつだろう。なんかキザな奴だ。
雰囲気から察するにここで食べてはいけないらしい。いますぐ食べたかったがしぶしぶ席を離れた。別のところで食べるしかない。
とは言うものの空いている席は見つからず、あちこちうろうろしていた。もう我慢できない、ツマミ食いしようと思った時、誰かの視線を感じた。
気のせいかと思い、周りを見渡すと一人の子と目があった。遠くからなのでよく見えなかったが手招きしているようだ。こっちに来いという合図だろうか。


近づいていくと輪郭がはっきりしてきた。青い髪が特徴的で眼鏡をかけている。表情を全く変えずにこちらを見つめて続けている。どうやら女の子のようだ。彼女の目の前までやって来たしんべえが口を開く前に隣の席を指さして一言
「空いてる」
つまり、これは座ってもいいという事なんだろうか。
「いいの?」
彼女は小さく頷いた。しんべえは嬉しくなった。これでご飯を食べられる。お腹いっぱい食べられる。しんべえは椅子に座るやいなやばくばく食べ始めた。


「僕そろそろ行かなくちゃ。本当にありがとう」
一頻り食べた後、しんべえがお礼を言うと彼女はまた小さく頷いた。
小走りで去って行くしんべえを見送り、読書を開始しようとしたとき、後ろから抱きつかれた。
「タバサ、さっきの子ってルイズの使い魔じゃない?」
声の主は燃えるような赤い髪の女の子だ。随分魅力的な女の子だ。いろんな意味で。
「珍しいわね、あんたが他人の世話するなんて」
「お腹すかせてた」
タバサと呼ばれた少女はそれだけ言うと黙々と読書を開始した。

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