あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

レプリカ・ゼロ-3

ルークが、この世界に召喚されてから初めての朝を迎えた。
 ルークは、一人学院の外で腕立て伏せ等の運動を行いそれを何セットかこなすとその場に胡坐を掻いて座る。
 本来ならば、腰に差してあった剣で素振りなどを行なうのだが……その剣が無ければ素振りをする事も出来ない。
 其の為、ルークは腕立て伏せ等の基本的な運動を素振り代わりに行なっていた訳である。
 しばらく休んだ後で、ルークは立ち上がり丁度5メイルばかり離れた場所にある樹を見据え……

「魔神拳!」

 素早き動作で拳を振りぬく。その拳撃は、地を這う様に突き進み樹に当ると同時に鈍い音を立てながら樹は折れ倒れる。
 魔神拳は、剣を必要としない技の一つで、ルークはもし何かあったならコレをメインに使った方がいいかな?
 と、折れて倒れた樹を見ながらに思う。とりあえず、剣が無くても使える技を思い出し使用し確認する。
 小一時間ばかり技を試し、剣を使用しない技をきっちりと把握するルーク。
 魔神拳を筆頭に、崩襲脚、鋭招来、裂破掌と剣を必要としない技を何度か使用した後で、
 ルークは、その場に座り寝そべって視界に広がる蒼い空を見る。
 空の色は、かわらねぇんだなぁ~……と、暢気に思いながら欠伸を一つ。
 うしっと、身を起こし立ち上がるとルークは、ルイズの部屋へと戻るべく歩を進めるのだが……
 その途中で、山の様な洗濯物がのろのろ不安定に移動している姿を見て、なんだありゃ……と、ルークは眉を顰める。
 今にも崩れそうで心許無い姿に、ルークは歩を進めるのを止め、移動する洗濯物の山の方へと移動する。


近づいてみれば、移動する大量の洗濯物の山は、でかい籠に入った洗濯物の山で不安定に移動していたのは、
 そのでかい籠を一人のメイドが、運んでいた為だった。
 んしょんしょ。と、メイドの口から小さな声が漏れていてそんなメイドを見てルークは、自然と笑みを浮かべてしまう。
 そして……そのメイドにルークは、短く声をかけたのだが……それがいけなかった。
 突然声をかけられ驚いたメイドは、山の様な洗濯物を落としてしまう。
 誰が悪いのかと言われれば……多分、十人中十人がルークと答えると思われる。

「うわ! ご、ごめん!」
「こ、此方こそ申し訳ございません!」

 謝罪するや否や落ちた洗濯物を慌てて拾い集めるルークと、何故かルークに謝罪するメイド。
 二人そろって急いで洗濯物を拾い籠に入れていけば、少々汚れてしまったが再び洗濯物の山が出来上がる。

「ご、ごめんな? 声かけちまって」
「い、いえ……コレから洗う予定だったので、多少汚れても大丈夫です。草の汁も着いて無いようですし……」

 そ、そうか? 本当に、ごめんな? と、ルークは、あせりながら謝る。
 そんなルークの姿を見て、メイドはい、いえ本当に大丈夫ですから。と、何処か困った様にルークに告げた。


「えーっと……俺は、ルーク。ルーク・フォン・ファブレ。いや、マジでごめんな?」
「き、貴族の方ですか!? こ、これは失礼いたしました!! 洗濯物を拾いさせるなんて!」

 ルークの名前を聞いて、貴族……まぁ此処では貴族でもなんでもないのだが……と、思い頭を何度も下げるメイド。
 そんなメイドを見て、ルークは慌てたのか……いや! 貴族だけど貴族じゃないから! と、訳のわからない言葉を告げてしまう。
 数分間、頭を何度も下げるメイドと慌てて訳のわからない言葉を告げるルークと、変な図が出来てしまった。
 もし、ルークの親友であるガイが見たら……なにやってんだ? と、首を傾げる事に違いないだろう。
 何とか二人とも落ち着いたのか、ルークはお詫びにその洗濯物運んでやるよ。と、洗濯籠を持ち上げる。
 それに、メイドは慌てた様に何事か言うのだが……ルークは、ソレを無視し歩き始めた。
 ルークを止める事を諦めたメイドは、ルークを誘導する為にルークの右隣を歩き始めた。

「名前。なんていうんだ? まさかメイドとかお前とかなんて名前じゃないだろ?」
「え? あ、はい! シエスタ。シエスタと申します」
「シエスタか……って、そんな敬語いらねぇって……俺は、貴族だけど貴族じゃねぇんだ」
「それはどう言う事ですか?」

 説明ならガイが得意なんだけどなぁ……と、自分の親友であるガイ・セシルを思い出しルークは困った様な眉を顰める。

「俺は、此処に呼ばれたんだよ。ルイズに」

 ルイズに……の部分で、メイドはあぁ! と、思い当たる節があるのかポンっと両手を併せてルークを見る。

「ミス・ヴァリエールが召喚した平民の使い魔の方ですね!?」
「いや、平民じゃねぇんだが……まぁ此処じゃぁ平民だよな」

 ルークの物言いに、首を傾げるシエスタだったが、丁度洗濯場に着いたのか此処で良いですよ。と、ルークに告げた。
 ルークは、洗濯物を崩さぬ様に置いた後、ふぅとため息を一つ。
 シエスタは、そんなルークにありがとうございます。と、告げるとルークは、良いよこれぐらいと小さな笑みを浮かべた後
 じゃぁな。と、踵を返しその場を後にするのだった。
 丁度、ルイズの部屋の前に到着した当りで……シエスタに、此処の事色々聞けばよかったんじゃないか? と、思うと同時に
 仲間の一人であるジェイド・カーティスの笑みと「相変わらず抜けてますねぇ~ルークは」と、言う台詞が聞こえた気がして
 うるせぇよ。と、ルークは此処には居ないジェイドに心の中で悪態をつくのだった。
 まぁ、それがルークなんでしょうけどねー。と、そんな台詞も聞こえた気がしたがソレを無視し
 ルークは、部屋の扉を開け直ぐに閉じた。しばらく後で部屋の主たるルイズが、扉をゆっくりと開けて出てくる。

「見たわね?」

 にっこりと綺麗な笑みを浮かべながらルイズは、ルークにそう尋ねる。
 み、見てねぇ! と、ルークは瞬時にその場から後ろに下がり首を横に振る。
 さて、此処で見てる見て無いについてだが……ルークが、扉を開けた時。
 ルークの視界には、着替えをしているルイズの姿。つまり、ソレを見たか見て無いかである

「じゃぁ、私がベットの上で着替えていたのを見て無いのね?」
「は? ベットじゃなくてクローゼッ……はっ?!」

 ルークは、言いかけた言葉を慌てて飲み込む。
 そんなルークを見てルイズは、綺麗な笑顔を浮かべて何処からとも無く鞭を取り出し……

「よ、よくも! お、乙女の柔肌を見たわね!!! こ、この! この犬ぅううう!!!」

 容赦なく振り回される鞭。その鞭を回避するルーク。
 あたりなさいよ! なんでだよ! あたれ! いやだ! と、二人の喧騒が廊下で繰り広げられ
 それは、隣室のルイズのクラスメイトであるキュルケが止めに入るまで続いたとか……


 ルークは『ラッキースケベ』の称号をゲットした。

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