「月が二つある、やはりここは地球ではないのか」
東方不敗は空を見上げて、そう結論付けた。
ここに来てから感じていた違和感の説明がついた。
地球ではないならここはどこだと思った。
東方不敗はこれまで数十年の人生で培った知識を総動員して考えた。
未来世紀において人類が宇宙に進出してずいぶんたつが火星などの
他の惑星をテラフォーミングして住んでいるという話は聞いたことがない。
仮のそうだとしてもここの文明はA.D1000年代のヨーロッパレベルである。
それに東方不敗が知っている星の位置とここの星の位置は違いすぎる。
少なくともここは太陽系ではない。
外宇宙の星系の可能性もあるが何故ネオホンコンからここに来たのか
がわからない。
地球と酷使した環境で人類が発達した惑星という可能性もある。
SFにおける多次元宇宙論、いわゆる平行世界の可能性も十分ありえた。
量子力学における多世界解釈、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説、論理的根拠たる
調弦理論までたどりつくがあくまでそれは異世界があることの証明であって、何故そこに
自分がきたのかという証明にはならないので考えるのをやめた。
最大の謎は何故自分が生きているかということだ。
魂だけがここにきたのなら何故この肉体があるのか。
だがその根拠になるような物は何もない。
(ええい、一度は死んだ身だ、じたばた考えても仕方あるまい。
重要なことは今ここで何をすべきかということだ)
豪胆な性格である東方不敗はそう思い直すことにした。
東方不敗は空を見上げて、そう結論付けた。
ここに来てから感じていた違和感の説明がついた。
地球ではないならここはどこだと思った。
東方不敗はこれまで数十年の人生で培った知識を総動員して考えた。
未来世紀において人類が宇宙に進出してずいぶんたつが火星などの
他の惑星をテラフォーミングして住んでいるという話は聞いたことがない。
仮のそうだとしてもここの文明はA.D1000年代のヨーロッパレベルである。
それに東方不敗が知っている星の位置とここの星の位置は違いすぎる。
少なくともここは太陽系ではない。
外宇宙の星系の可能性もあるが何故ネオホンコンからここに来たのか
がわからない。
地球と酷使した環境で人類が発達した惑星という可能性もある。
SFにおける多次元宇宙論、いわゆる平行世界の可能性も十分ありえた。
量子力学における多世界解釈、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説、論理的根拠たる
調弦理論までたどりつくがあくまでそれは異世界があることの証明であって、何故そこに
自分がきたのかという証明にはならないので考えるのをやめた。
最大の謎は何故自分が生きているかということだ。
魂だけがここにきたのなら何故この肉体があるのか。
だがその根拠になるような物は何もない。
(ええい、一度は死んだ身だ、じたばた考えても仕方あるまい。
重要なことは今ここで何をすべきかということだ)
豪胆な性格である東方不敗はそう思い直すことにした。
「ちょっとさっきから何ぶつぶつ言ってるのよ]
「いや、双月というものもなかなか風情があって良いと思ってな」
「変なの、月が二つ有るなんて当たり前じゃない」
「わしがいた地球には一つしかなかったのだからな」
「チキュウ?何それ」
東方不敗はルイズに自分がいた地球のことを説明した。
コロニーやガンダムファイト、自分がネオホンコン代表のガンダムファイター
であること、そして元シャッフル同盟の先代キングオブハートであることなど語った。
ルイズは話の半分も理解していなかったようだが東方不敗の言葉に。
「信じられないわ」
「だろうな、無理もない、言っているわしすらも今の状況は信じられんが事実だ。受け止めるしかあるまい」
「とにかく貴方が別世界から来た人間でも、使い魔になったのは取り消せないのよ」
「別にそれはかまわん、今更元の世界に未練はない」
死んだ東方不敗にとって今更元の世界に戻ろうという発想はなかった。
死んだ自分が突然帰ってきても迷惑なだけだろう。
ただ気がかりなのは地球のことであったがそれはドモン達若い者が自分の意思を引き継いだであろうと信じていた
ならば自分のしたことも決して無意味ではなかった。
この大いなる自然が残る星で余生を過ごすのも悪くないと思った。
「いや、双月というものもなかなか風情があって良いと思ってな」
「変なの、月が二つ有るなんて当たり前じゃない」
「わしがいた地球には一つしかなかったのだからな」
「チキュウ?何それ」
東方不敗はルイズに自分がいた地球のことを説明した。
コロニーやガンダムファイト、自分がネオホンコン代表のガンダムファイター
であること、そして元シャッフル同盟の先代キングオブハートであることなど語った。
ルイズは話の半分も理解していなかったようだが東方不敗の言葉に。
「信じられないわ」
「だろうな、無理もない、言っているわしすらも今の状況は信じられんが事実だ。受け止めるしかあるまい」
「とにかく貴方が別世界から来た人間でも、使い魔になったのは取り消せないのよ」
「別にそれはかまわん、今更元の世界に未練はない」
死んだ東方不敗にとって今更元の世界に戻ろうという発想はなかった。
死んだ自分が突然帰ってきても迷惑なだけだろう。
ただ気がかりなのは地球のことであったがそれはドモン達若い者が自分の意思を引き継いだであろうと信じていた
ならば自分のしたことも決して無意味ではなかった。
この大いなる自然が残る星で余生を過ごすのも悪くないと思った。
「それよりここの世界のことを教えてくれんか」
今度はルイズがこの世界のことを説明した。
王侯貴族はメイジと呼ばれ、魔法が使えること、使えない者は平民と呼ばれていることなど説明した。
(やはり昔のヨーロッパのように貴族制があるのか。力あるものが権力を握ってるというわけか
メイジというものはガンダムファイターみたいなものか)
東方不敗は少し勘違いをしていた。
メイジというものは東方不敗を筆頭にしたガンダムファイターのようなでたらめ人間ではない。
「なるほど、わかった、ところで使い魔という者は何をすればよいのだ」
「まずは使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるわ」
「つまりわしが見たものは聞いたものは、お主も見聞きできるということか」
東方不敗はあごをしゃくり納得したようにうなづく。
「物分りが早いわね、その通りよ、でもあんたじゃ無理みたいね、何も見えないもの」
「うむ、気の波長がうまくあってないやも知れん、できるだけ合わせるようにはするが・・
お主の気合が足りんのではないか」
「意味がわからない、何よ気って、気合でどうにかなるものじゃないのよ」
「いや、すべての物事は気合が足りんとできん、お主自身も絶対見えると思わなければ・・・」
独自の精神論を展開し始めた東方不敗をルイズはさえぎる。
「あーわかった、わかったから次いくわよ」
「お主本当にわかったのか?」
疑わしげに聞く東方不敗をルイズは無視する。
「次に使い魔は主人の望む物を見つけてくるの。たとえば秘薬とか」
「秘薬というからには特別な薬のことか」
「そう、特定の魔法を使うときに使用にする触媒よ、たとえば硫黄とかコケとか」
「ふむ、硫黄は鉱物の硫黄か、コケは種類が豊富だからな特定してもらわんと困るぞ」
「ってあんたわかるの」
「ふっ、わしを誰だと思っておる(知らないわよ)その手の知識に関してはそこらへんの学者にも負けんという
自負があるぞ」
自然原理主義者の東方不敗は自然科学の分野は得意中の得意である。
漢方なども独学で学んだので薬学に関する知識も豊富だ。
「しかしこの星の生態系は地球と違うやも知れん、調査もかねて探索が必要もあるな。
そのついでだ、欲しい物があるなら探してやろう」
この星の自然に大いに興味がある東方不敗にとって、この使い魔の役目は願ったり叶ったりであった。
「へ~、随分積極的なのね(この使い魔意外に使えるかも)」
だがルイズは忘れていた、魔法を使えない自分にとって秘薬はあまり意味の無いことを。
「最後にこれが一番なんだけど使い魔は主人を守る存在であるのよ、でも人間のあんたには
無理そうね」
「ふはははは・・・誰に向っていっておるのだ、わしは東方不敗マスターアジアぞ。
どんな奴が来ようとも負けん、むしろお主は幸運だぞ、何せわしを召喚したのだからな」
あまりにも東方不敗が自信満々に言うのでルイズはあることを思い出した。
「そういえばあんた先住魔法が使えるの」
最初会ったとき杖も使わず、呪文詠唱もせず爆発を起こしたり、空を飛んだりしていた。
「先住魔法、何だそれは?わしが使うのは流派東方不敗だ」
「リュウハトウホウフハイ、何よそれ?」
「良くぞ聞いた!!流派東方不敗とはわしがあみ出した最強の武術だ。天地自然の霊気を父母として生まれた流派であり
その源流は釈尊を守るためのインド拳法にあり・・」
ルイズに問われた東方不敗はここぞとばかりに流派東方不敗を語り始めた。
「わかった、とにかく魔法じゃないのね」
「ああその通りだ」
(もしかしてメイジって期待したのにやっぱり平民じゃない)
ルイズはがっかりしていた。
流派東方不敗なんて武術は聞いたことがない。
そもそもハルケギニアではメイジはほとんど魔法で戦っており、魔法を使えない平民は剣などの武器を
使うほうに特化していき、素手で戦う武術はほとんど発展してないのだ。
(しかも最強だなんてとんだほら吹きだわ)
ルイズは東方不敗を誇大妄想癖のある平民のジジイだと思った。
それだけ東方不敗の話にはリアリティーがないのだ。
まあ素手で巨石を叩き割り、蹴りでビルを倒せるなどまともな人間が聞いたら
頭おかしいと思われても仕方ないだろう。
(はあ、何でこんなのが私の使い魔なのよ)
ルイズはため息をつく。
「ん、貴様わしの話を信じとらんな、何度も言うようだがわしはキングオブハートで世界最強と呼ばれた
武闘家・・・」
「はいはいわかったから、他にも掃除、洗濯、その他雑用」
「何故わしがそんなことまでやらんといけんのだ?」
「貴方私の使い魔でしょう」
「他の使い魔も見たが人間はわし一人ぐらいでとても掃除、洗濯などできる使い魔がいるとは思えなんだが」
「ぐっ、誰があんたの食事や寝床の面倒を見ると思っているのよ」
痛いところをつかれたルイズは恩義を盾にしようとする。
「食事はその辺の森から調達すればよいし、寝床は野宿でもかまわん、何ならここからすぐに出て行っても良いが」
サバイバル能力が異常に高い東方不敗にとって、たとえ異世界だろうがどこでも生きていく自信はあった。
だから使い魔をやめてここから追い出されても一向に構わないのだ。
これでルイズの使い魔に対するアドバンテージがほとんどなくなった。
「ううう・・・」
ルイズは悔しそうな顔でうめく。
「まあ一度は契約したのだからそれぐらいはやってやろう、しかし使い魔の仕事が子守とはな
それから貴様口が悪いぞ、年寄りを敬おうという気はないのか、敬語を使わんか、小娘!」
完全に上から目線で言われ、小娘呼ばわりされたルイズは激怒した。
「な、ななな・・小娘ですって・・私は16よ!!使い魔の癖に何でそんなに偉そうなのよ!!
口が悪いのはあんたのほうでしょう。むしろあんたが敬語使いなさいよ!!私のことはご主人様って言いなさい」
「却下」
東方不敗はあっさり言った。
「あんたは平民で使い魔、私は貴族よ」
「関係あるか!!わしは東方不敗マスターアジアで武闘家だ!!
使い魔になるとは言ったが魂や尊厳まで売り渡す気は無い。
高々16年しか生きとらん小娘にため口で話されるほど安い人生は送っとらんわ!!」
「なんですってー!!平民のくせに」
東方不敗は自分の事を国を代表するはずのガンダムファイターといわず
武闘家といったのは地球環境破壊の原因であったガンダムファイトの
当事者たるガンダムファイターを東方不敗はむしろ嫌っているからだ。
だから自分がガンダムファイターであることをあまり誇りに思っていない。
東方不敗の価値観はルイズたち貴族とは大きく離れている。
身分や家柄や力があるか無いかを人間の価値基準とは思っていない。
熱き魂をもって、何かを成し遂げた人間こそが真に敬意に値すると思っている。
ルイズに対してはこれ以上言っても無駄だと感じた。
武闘家なら言葉よりも生き様と拳でかたれば良いと思ったからだ。
「まあその辺はおいおい直していく事にしよう。わしに敬意は払ってほしくば行動で示せ。
名前のほうだがわしのことはマスターと呼ぶがいい、わしはルイズと呼ばせてもらう」
「ってなんで使い魔に呼び捨てに・・・わかりました」
ルイズは文句を言おうとしたが、東方不敗に睨まれその威圧感に承諾するしかなかった。
貴様や小娘と呼ばれるよりはましだと感じたからだ。
ただマスターという言葉が東方不敗の世界で主を表す言葉と知ったら怒り狂っていただろう。
今度はルイズがこの世界のことを説明した。
王侯貴族はメイジと呼ばれ、魔法が使えること、使えない者は平民と呼ばれていることなど説明した。
(やはり昔のヨーロッパのように貴族制があるのか。力あるものが権力を握ってるというわけか
メイジというものはガンダムファイターみたいなものか)
東方不敗は少し勘違いをしていた。
メイジというものは東方不敗を筆頭にしたガンダムファイターのようなでたらめ人間ではない。
「なるほど、わかった、ところで使い魔という者は何をすればよいのだ」
「まずは使い魔は主人の目となり、耳となる能力が与えられるわ」
「つまりわしが見たものは聞いたものは、お主も見聞きできるということか」
東方不敗はあごをしゃくり納得したようにうなづく。
「物分りが早いわね、その通りよ、でもあんたじゃ無理みたいね、何も見えないもの」
「うむ、気の波長がうまくあってないやも知れん、できるだけ合わせるようにはするが・・
お主の気合が足りんのではないか」
「意味がわからない、何よ気って、気合でどうにかなるものじゃないのよ」
「いや、すべての物事は気合が足りんとできん、お主自身も絶対見えると思わなければ・・・」
独自の精神論を展開し始めた東方不敗をルイズはさえぎる。
「あーわかった、わかったから次いくわよ」
「お主本当にわかったのか?」
疑わしげに聞く東方不敗をルイズは無視する。
「次に使い魔は主人の望む物を見つけてくるの。たとえば秘薬とか」
「秘薬というからには特別な薬のことか」
「そう、特定の魔法を使うときに使用にする触媒よ、たとえば硫黄とかコケとか」
「ふむ、硫黄は鉱物の硫黄か、コケは種類が豊富だからな特定してもらわんと困るぞ」
「ってあんたわかるの」
「ふっ、わしを誰だと思っておる(知らないわよ)その手の知識に関してはそこらへんの学者にも負けんという
自負があるぞ」
自然原理主義者の東方不敗は自然科学の分野は得意中の得意である。
漢方なども独学で学んだので薬学に関する知識も豊富だ。
「しかしこの星の生態系は地球と違うやも知れん、調査もかねて探索が必要もあるな。
そのついでだ、欲しい物があるなら探してやろう」
この星の自然に大いに興味がある東方不敗にとって、この使い魔の役目は願ったり叶ったりであった。
「へ~、随分積極的なのね(この使い魔意外に使えるかも)」
だがルイズは忘れていた、魔法を使えない自分にとって秘薬はあまり意味の無いことを。
「最後にこれが一番なんだけど使い魔は主人を守る存在であるのよ、でも人間のあんたには
無理そうね」
「ふはははは・・・誰に向っていっておるのだ、わしは東方不敗マスターアジアぞ。
どんな奴が来ようとも負けん、むしろお主は幸運だぞ、何せわしを召喚したのだからな」
あまりにも東方不敗が自信満々に言うのでルイズはあることを思い出した。
「そういえばあんた先住魔法が使えるの」
最初会ったとき杖も使わず、呪文詠唱もせず爆発を起こしたり、空を飛んだりしていた。
「先住魔法、何だそれは?わしが使うのは流派東方不敗だ」
「リュウハトウホウフハイ、何よそれ?」
「良くぞ聞いた!!流派東方不敗とはわしがあみ出した最強の武術だ。天地自然の霊気を父母として生まれた流派であり
その源流は釈尊を守るためのインド拳法にあり・・」
ルイズに問われた東方不敗はここぞとばかりに流派東方不敗を語り始めた。
「わかった、とにかく魔法じゃないのね」
「ああその通りだ」
(もしかしてメイジって期待したのにやっぱり平民じゃない)
ルイズはがっかりしていた。
流派東方不敗なんて武術は聞いたことがない。
そもそもハルケギニアではメイジはほとんど魔法で戦っており、魔法を使えない平民は剣などの武器を
使うほうに特化していき、素手で戦う武術はほとんど発展してないのだ。
(しかも最強だなんてとんだほら吹きだわ)
ルイズは東方不敗を誇大妄想癖のある平民のジジイだと思った。
それだけ東方不敗の話にはリアリティーがないのだ。
まあ素手で巨石を叩き割り、蹴りでビルを倒せるなどまともな人間が聞いたら
頭おかしいと思われても仕方ないだろう。
(はあ、何でこんなのが私の使い魔なのよ)
ルイズはため息をつく。
「ん、貴様わしの話を信じとらんな、何度も言うようだがわしはキングオブハートで世界最強と呼ばれた
武闘家・・・」
「はいはいわかったから、他にも掃除、洗濯、その他雑用」
「何故わしがそんなことまでやらんといけんのだ?」
「貴方私の使い魔でしょう」
「他の使い魔も見たが人間はわし一人ぐらいでとても掃除、洗濯などできる使い魔がいるとは思えなんだが」
「ぐっ、誰があんたの食事や寝床の面倒を見ると思っているのよ」
痛いところをつかれたルイズは恩義を盾にしようとする。
「食事はその辺の森から調達すればよいし、寝床は野宿でもかまわん、何ならここからすぐに出て行っても良いが」
サバイバル能力が異常に高い東方不敗にとって、たとえ異世界だろうがどこでも生きていく自信はあった。
だから使い魔をやめてここから追い出されても一向に構わないのだ。
これでルイズの使い魔に対するアドバンテージがほとんどなくなった。
「ううう・・・」
ルイズは悔しそうな顔でうめく。
「まあ一度は契約したのだからそれぐらいはやってやろう、しかし使い魔の仕事が子守とはな
それから貴様口が悪いぞ、年寄りを敬おうという気はないのか、敬語を使わんか、小娘!」
完全に上から目線で言われ、小娘呼ばわりされたルイズは激怒した。
「な、ななな・・小娘ですって・・私は16よ!!使い魔の癖に何でそんなに偉そうなのよ!!
口が悪いのはあんたのほうでしょう。むしろあんたが敬語使いなさいよ!!私のことはご主人様って言いなさい」
「却下」
東方不敗はあっさり言った。
「あんたは平民で使い魔、私は貴族よ」
「関係あるか!!わしは東方不敗マスターアジアで武闘家だ!!
使い魔になるとは言ったが魂や尊厳まで売り渡す気は無い。
高々16年しか生きとらん小娘にため口で話されるほど安い人生は送っとらんわ!!」
「なんですってー!!平民のくせに」
東方不敗は自分の事を国を代表するはずのガンダムファイターといわず
武闘家といったのは地球環境破壊の原因であったガンダムファイトの
当事者たるガンダムファイターを東方不敗はむしろ嫌っているからだ。
だから自分がガンダムファイターであることをあまり誇りに思っていない。
東方不敗の価値観はルイズたち貴族とは大きく離れている。
身分や家柄や力があるか無いかを人間の価値基準とは思っていない。
熱き魂をもって、何かを成し遂げた人間こそが真に敬意に値すると思っている。
ルイズに対してはこれ以上言っても無駄だと感じた。
武闘家なら言葉よりも生き様と拳でかたれば良いと思ったからだ。
「まあその辺はおいおい直していく事にしよう。わしに敬意は払ってほしくば行動で示せ。
名前のほうだがわしのことはマスターと呼ぶがいい、わしはルイズと呼ばせてもらう」
「ってなんで使い魔に呼び捨てに・・・わかりました」
ルイズは文句を言おうとしたが、東方不敗に睨まれその威圧感に承諾するしかなかった。
貴様や小娘と呼ばれるよりはましだと感じたからだ。
ただマスターという言葉が東方不敗の世界で主を表す言葉と知ったら怒り狂っていただろう。
「さて夜も遅い、そろそろ寝るとするか」
そう言って東方不敗は部屋の隅のほうに胡坐をかいて座った。
「あ・・」
『あんたは床よ』と言おうとしたルイズは完全に機先を制された。
(何なのよーこいつ、異常に偉そうだし、しかも主人より先に寝ようとするなんて・)
実際偉いのだが、野宿になれている東方不敗にとって屋根と床があるだけでも寝るには
十分すぎる環境だった。
ルイズは自分の使い魔に頭を抱えながら、寝るために着替えを始めた。
孫ほど歳の離れたルイズの裸を見たところで動揺する東方不敗ではないが。
「あまり婦女子が人前で肌を見せるのは感心せんな」
「なっ!!使い魔に見られても平気なだけよ」
「貴様がそう言うならわしはかまわんが、ただ貴様の品性を疑うだけだ」
「”%&AFU))’&(%@」
怒りのあまりルイズは最早意味不明の言葉を叫んだ。
東方不敗は意に介さず、腕を組み座ったままの体勢で目を閉じる。
「それ洗濯しといてよ」
東方不敗に向ってルイズは脱いだ下着を投げつける。
東方不敗はそれを目を閉じたまま受け止めた。
「まあ良かろう」
ルイズは悔しそうな顔で布団をかぶった。
「朝になったら起こすのよ」
そう捨て台詞のような台詞をはき、ルイズはランプを消す。
東方不敗も浅い眠りの中へ入っていった。
そう言って東方不敗は部屋の隅のほうに胡坐をかいて座った。
「あ・・」
『あんたは床よ』と言おうとしたルイズは完全に機先を制された。
(何なのよーこいつ、異常に偉そうだし、しかも主人より先に寝ようとするなんて・)
実際偉いのだが、野宿になれている東方不敗にとって屋根と床があるだけでも寝るには
十分すぎる環境だった。
ルイズは自分の使い魔に頭を抱えながら、寝るために着替えを始めた。
孫ほど歳の離れたルイズの裸を見たところで動揺する東方不敗ではないが。
「あまり婦女子が人前で肌を見せるのは感心せんな」
「なっ!!使い魔に見られても平気なだけよ」
「貴様がそう言うならわしはかまわんが、ただ貴様の品性を疑うだけだ」
「”%&AFU))’&(%@」
怒りのあまりルイズは最早意味不明の言葉を叫んだ。
東方不敗は意に介さず、腕を組み座ったままの体勢で目を閉じる。
「それ洗濯しといてよ」
東方不敗に向ってルイズは脱いだ下着を投げつける。
東方不敗はそれを目を閉じたまま受け止めた。
「まあ良かろう」
ルイズは悔しそうな顔で布団をかぶった。
「朝になったら起こすのよ」
そう捨て台詞のような台詞をはき、ルイズはランプを消す。
東方不敗も浅い眠りの中へ入っていった。