あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの皇帝6

そうこうしている内に午前の授業の時間になった。
慌ててルイズとジェラールが教室に向かうと、まだ教師は到着して無いらしい。セーフだ。
ジェラールは使い魔ということで、先ほど仲良くなったフレイムや他の幻獣たちと一緒に後ろで見学する
ことになった。そして教師が到着し授業が始まると、さすがに教室の中も静かになり、授業に
集中しているようだ。内容はこの世界の魔法の在り方や属性と言った内容であり、昨日のタバサの
説明とそう変わるところは無かった。

(ふうん…あのタバサと言う少女はかなり優秀なようだね、おそらく実戦もかなりできるように
見受けられるし。まああれだけ読書が好きで、しかも栄養がほとんど脳みそに回っているような状態
なら当然、というのは言い過ぎかな。まさに知行合一、素晴らしいじゃないか)

ジェラールがそんなことを考えていると、教師-確かシュヴルーズと言ったか-が言った次の一言で
教室の空気は一変した。


「それでは実際に…そうね、ミス・ヴァリエールあなたにお願いするわ」

それを聞いたルイズ以外の生徒がいっせいに慌て始める。「先生、それは無理です」「勘弁して下さい」
「私が代わりにやります、いえ、やらせて下さいお願いします」等など。
しかし何を勘違いしたのか、シュヴルーズ先生は他の生徒をたしなめるように言った。

「みなさん、そういう冷やかしはいけませんよ。決して失敗は恥ずかしいことではないのです。
さあミス・ヴァリエール、お願いします」

そして結果は…賢明なる読者の皆様の想像通り、教室を灰燼に帰す功績の報酬としてルイズと
ジェラールは仲良く原状回復(後片付けとも言う)の最中である。

「ゴホゴホ…また派手にやったもんだね」
「ふん、ちょっっっと失敗しただけよ、次こそは成功するわ」
「いや、十分成功だと思うけど」
「…あんたバカにしてんの?」
「そうじゃなくて…もしかしてこっちには爆発呪文と言うのは存在しないのかい?」
「あるにはあるわよ、伝説上だけどね」
「じゃあそれじゃないのかい?」
「そんなのあくまで伝説、おとぎ話の話よ。実際にあるわけ無いじゃない。どーせわたしは
ゼロのルイズよ、ふん」
「ふう…分かったよルイズ、そのうち機会があれば見せてあげるよ、爆発を起こす術を」
「ん?今何か言った?」
「いやいやなにも。ところでそろそろ昼食の時間じゃないかい?これだけ体を動かした後なら
さぞかし美味しく感じるだろうね」
「もうそんな時間?そうね、今回は特別にちゃんと食事を上げるわ、感謝しなさいよ」
「それはそれはどうも。さ、行きましょうか、ご主人様」


二人が食堂に着くと、なにやら一角に人だかりができていた。周りの話を聞いて判断すると、
ある貴族の懐から落ちた香水をメイドが拾ったことでその貴族の二股がバレ、八つ当たり的に
メイドが怒鳴られているという状況らしい。しかしそこは二人とも肉体労働の後、まずは自分たちの
メシが最優先と言わんばかりに無視して席に着こうとしたが、メイドの姿を見た途端ジェラールが
そちらへと進んでいく。

「ちょっとどこ行くの?あんたも見物?」
「知り合いが窮地に立たされているときに見捨てるようでは皇…じゃなくてコサック兵は務まらないのでね」

「なんだね君は?ああ確かゼロのルイズの使い魔だったかな?僕に何のようだい?」
「ジェラールさん…!」
「ちょっとこちらのメイドとは知り合いでね、あまりにも理不尽な目にあっているのを見過ごす
わけには行かないから、ちょっと」
「ふん、何を言うんだい?彼女のおかげで僕は大いに名誉に傷をつけられたんだが。むしろこのくらいの
叱責で済ませる僕の慈悲深さこそ賞賛されるべきじゃないか?」
「君も貴族だろう?貴族なら領地や領民、弱者を護り、文化や芸術を庇護するべき立場なのでは?それを
自分の身の程もわきまえず二股をかけ、それがバレたら八つ当たりとは…みっともない」

いきなり主人(乙女)の名誉を思いっきり侮辱した男のセリフとも思えん。

「ほう…では君が代わりになってくれるようだね。よろしい、相手がレディだからそこまでする気は
なかったが、君なら問題ないね。貴族が名誉を回復するために何をするか知っているかい?」
「…決闘かな、ヘタレ」
「なっ!そうか、君はそんなに痛い目にあいたいようだね、よろしい!後でヴェストリ広場へ来たまえ!
格の違いと言う物をその体にたっぷりと叩き込んであげよう!!」


そういってヘタレとその友人が去って言った後、ルイズが慌てて飛んできた。

「あんたなにやってるのよ!あれでもギーシュはメイジなのよ!タダですむと思ってるの!?」
「ああ、あのヘタレはギーシュというのかい。分不相応な名前だね」
「私はあんたが心配で…!」
「心配してくれるのは有難いんだけど、あの程度の奴に負けるとでも思っているのかい、ルイズ。
それは哀しいことだね、少しは信用してくれてもいいんじゃないかい?」
「もう、勝手にしなさい!」
「あの…ジェラールさん…私のせいで…」
「君が気にすることじゃないよ、シエスタ。だからそんなに泣きそうにならなくてもいいんだよ」
「でも…!」
「心配しなくても、大丈夫だから。それよりヴェストリ広場?そこへ案内して欲しいんだけど」
「ジェラールさん……!」

まるで王子様を見つめるようなシエスタの表情と彼女の胸を見て、ルイズが思いっきりすねを
蹴飛ばしたり、結果的にそれが一番大きな怪我だったり、マルトーがこの決闘のトトカルチョで
給金全てをジェラールに賭け、大儲けしたりするのだが、それはまた、別の、お話。



「ねぇタバサ、あんたはどっちが勝つと思う?」
「…ジェラール。あの人、多分スクウェアクラスの使い手。それに」
「確かに昨日の魔法見たらね…しかしルイズに理解されていないのが不幸よねぇ、それになに?」
「魔法だけじゃなくて武器も使えるみたいだし」
「そういえば言ってたわね。結局、どう頑張ってもギーシュが恥かくのは決まりですか」
「…天罰。当然」
「…あんた結構毒舌よね」

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