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Zero ed una bambola   ゼロと人形-14.5


 慣れてしまえばそれはどうでもよいことだ。ただ人形のようにじっと耐えていれば事は終わるのだ。ギシギシとベットが軋む。わたしは硬く目を閉じる。

『ああ、デザートのケーキ、美味しかったなぁ』

 ほら、いつの間にか終わってる。
 毎日毎日同じことの繰り返し。モット伯とするのは嫌だけどその前に出されるデザートだけがわたしの楽しみ。

 新しいメイドの子も増えてきた。日に日に夜に呼ばれる回数も減ってくる。最近では一月に一回呼ばれるぐらいだ。ケーキ最近食べてないな。

 退屈で退屈でたまらない。屋敷からは出られない。別に逃げたりしないのに。ちょっと我慢すれば毎日暖かいご飯とベットが保障されているもの。
 モット伯の屋敷での生活、わたしはそれなりに満足している。


 ある日こんな噂を耳にした。この屋敷のメイドの一人が衛兵とできているというのだ。
 退屈な日常にささやかな刺激を与えるためにこっそりとクローゼットに隠れてその時を待った。


「良いじゃねぇか……! どうせ誰も来やしねぇよ」

 うとうとしていたらいつの間にか衛兵とメイドが部屋にやってきたようだ。そっと扉の隙間から目を覗かせる。
 衛兵とメイドの熱いキス。話の種にしばらく困らない。食い入るようにそれに見入る
 衛兵の手がメイドの胸をいじる。頬を朱に染める。隠れている自分も熱くなってきそうだ。

「交代まであと一時間はある……へへ」
「あ・・・んっ、だめ、子供が見ているわ」
「子供?」
「ほら後ろにいるじゃない」

 まったく、いいところで水を指す奴がいるものだ。そいつの顔を確認しようと視線を移すと、そこには倒れ付す男の姿が…。

「ッ!?」

 思わず叫びそうになった。危ないところだ。目を放した隙に何やらドカドカと外がうるさい。再び目を 向けるとそこには頭を壁に打ち付けられているメイドの姿が…。
 そこでわたしの意識が途切れる。

 どれくらい時間が経ったのか分からない。意識を取り戻したわたしは思わずここがどこか忘れて手足を ぶつけた。
 誰か外にいるみたいだ。足音が聞こえる。そしてわたしのお腹に鋭い痛みが走る。

 開かれた扉、差し込む光。わたしのお腹から熱い血が流れる。痛い、苦しい。

「た、助けて・・・」

 気がつけばそう言葉を漏らしていた。目の前にいる桃色髪の少女と黒髪の女の子。
 黒髪の女の子が何かを振りかぶる。

 -そういえば、あのメイドの頭を打ち付けいた子に似ている-

 胸が熱く焼ける、視界がだんだん暗くなる。体が動かない。

「あれ?わたし、なにをしているんだろう?」


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