「おーい!誰かこれをほどいてくれー!」
いつの間にか開け放たれていたルイズの部屋から男の声がした。
「あっ、あんたはルイズの使い魔! いったい何をやってるのよ!?」
「そんなことはどうでもいいからとにかくこれをほどいてくれ~」
中を見るとルイズによって亀甲縛りにされたモロヤマが呻いていた。
「あんた、自分の使い魔を亀甲縛りするなんて何考えてるのよ!」
「えー この縛り方結構苦労したのに。」
「いいからあんたも手伝いなさい!」
「……なんでルイズは亀甲縛りの縛り方を知ってるの?」
「それはルイズが人に縛られただけでその縛り方から解き方まで一瞬で理解する『縛りマスター』だからだぜ!」
「なんでそんな嘘をつくのよ!1回じゃなくて10回ぐらい縛られないとわからなかったわよ!」
「あんた10回も縛られたの!?」
いつの間にか開け放たれていたルイズの部屋から男の声がした。
「あっ、あんたはルイズの使い魔! いったい何をやってるのよ!?」
「そんなことはどうでもいいからとにかくこれをほどいてくれ~」
中を見るとルイズによって亀甲縛りにされたモロヤマが呻いていた。
「あんた、自分の使い魔を亀甲縛りするなんて何考えてるのよ!」
「えー この縛り方結構苦労したのに。」
「いいからあんたも手伝いなさい!」
「……なんでルイズは亀甲縛りの縛り方を知ってるの?」
「それはルイズが人に縛られただけでその縛り方から解き方まで一瞬で理解する『縛りマスター』だからだぜ!」
「なんでそんな嘘をつくのよ!1回じゃなくて10回ぐらい縛られないとわからなかったわよ!」
「あんた10回も縛られたの!?」
朝食もそこそこに済ませて現在は授業の時間である。
使い魔は生徒と一緒に座ることを許されていないため近くの床に座ることになっている。
授業も半ばに差し掛かったときにふとモロヤマが呼びかけた。
「あのさあ……」
「何よ、今は授業中よ。話しかけないで。」
「パンツ丸見え」
「きゃあああああああ!!!!!み、みみ見るなああああああっ!!!」
「……になってる妄想を働かせるから俺には話しかけるな……って言おうとしたんだけどなあ……」
「あんた本当にルイズの使い魔なの?」
「ミス・ヴァリエール!!」
「はっ、はい!」
「授業中にそれだけおしゃべりに夢中なのでしたらこれをやってもらいましょうか。」
シュヴルーズ先生はルイズに石ころを金属に変える基礎錬金をさせることにした。
「先生、それだけはやめておいたほうが……」
「失敗を恐れていては何も変わりません。ミス・ヴァリエール、やってごらんなさい。」
「そうだそうだ。みんなに見せ付けてやるんだ。お前の中にある熱くてドロドロしたものを……」
「それは『お前の(カバン)の中にある熱くてドロドロしたもの(が中にあるクックベリーパイ)』のことでしょ! 誤解するような台詞を言わないでよ!」
使い魔は生徒と一緒に座ることを許されていないため近くの床に座ることになっている。
授業も半ばに差し掛かったときにふとモロヤマが呼びかけた。
「あのさあ……」
「何よ、今は授業中よ。話しかけないで。」
「パンツ丸見え」
「きゃあああああああ!!!!!み、みみ見るなああああああっ!!!」
「……になってる妄想を働かせるから俺には話しかけるな……って言おうとしたんだけどなあ……」
「あんた本当にルイズの使い魔なの?」
「ミス・ヴァリエール!!」
「はっ、はい!」
「授業中にそれだけおしゃべりに夢中なのでしたらこれをやってもらいましょうか。」
シュヴルーズ先生はルイズに石ころを金属に変える基礎錬金をさせることにした。
「先生、それだけはやめておいたほうが……」
「失敗を恐れていては何も変わりません。ミス・ヴァリエール、やってごらんなさい。」
「そうだそうだ。みんなに見せ付けてやるんだ。お前の中にある熱くてドロドロしたものを……」
「それは『お前の(カバン)の中にある熱くてドロドロしたもの(が中にあるクックベリーパイ)』のことでしょ! 誤解するような台詞を言わないでよ!」
ちゅどーん
その結果ルイズは失敗した。モロヤマが邪魔をしたから気をそがれたせいで失敗したと思うことにした。
その後の教室の後片付けを二人でやっているときにルイズはふと問いかけた。
「ねえ、あんたならこういったのをすぐに終わらせることとか何か特殊なものとかはないわけ?」
「いや、そんなものはねーよ。だいいち、そんな事してもお前のためにならねえだろ。」
「まあそりゃあそうだけど……」
「昨日も言ったとおり俺が持ってるのは男子高校生……じゃなくて男子学院生の脳内を兼ね備えただけだからな。」
「ふうん……」
そうこう話をしているうちに掃除は終了した。やはりこういうのは一人よりも二人でやったほうが早い。
「ところでさぁ……男子ってこういうときはどんなことを考えてるの?」
「そりゃあ、
とりあえず目の前にいる女子を裸にしてそこに俺が介入する。
そして広い教室の中で二人っきりで掃除と称して『教室の前にお前の体をお掃除しちゃうぞ☆』とか言ったりしてあんなことやこんなことを……」
「死ねばいいのに」
その後の教室の後片付けを二人でやっているときにルイズはふと問いかけた。
「ねえ、あんたならこういったのをすぐに終わらせることとか何か特殊なものとかはないわけ?」
「いや、そんなものはねーよ。だいいち、そんな事してもお前のためにならねえだろ。」
「まあそりゃあそうだけど……」
「昨日も言ったとおり俺が持ってるのは男子高校生……じゃなくて男子学院生の脳内を兼ね備えただけだからな。」
「ふうん……」
そうこう話をしているうちに掃除は終了した。やはりこういうのは一人よりも二人でやったほうが早い。
「ところでさぁ……男子ってこういうときはどんなことを考えてるの?」
「そりゃあ、
とりあえず目の前にいる女子を裸にしてそこに俺が介入する。
そして広い教室の中で二人っきりで掃除と称して『教室の前にお前の体をお掃除しちゃうぞ☆』とか言ったりしてあんなことやこんなことを……」
「死ねばいいのに」
ルイズはモロヤマと一緒に食堂に向かう途中、使い魔のことについて考えていた。
(あいつは確か契約したときに、顎のあたりにルーンが出てきたのよね……)
ルイズの言う「顎」の部分とはちょうどディスプレイの下の部分にあたる。
ルイズははじめモロヤマに自分のパーツについての説明を聞いたのだが、ちんぷんかんぷんだったので結局人の体に当てはめて解釈している。
(そのルーンを見てコルベール先生は何か珍しそうに眺めてたような……気のせいだったかしら。)
「おい、ルイズ」
「何よ。あんたは私の使い魔なんだからいい加減人を呼び捨てにするのはやめ――きゃっ!
前を見ていなかったルイズは女子生徒のケティと話し込んでいたギーシュに正面衝突してしまった。
そしてギーシュのかばんの中身が散乱してしまい、それを慌てて拾うルイズとモロヤマ。
するとモロヤマが何かを見つけた。
「なんだこれ?」
モロヤマが拾い上げたのは別の彼女から貰った香水のビンである。ギーシュは大いに慌てた。
「あっ! そっ、それは…その……」
「それは毛が生えない人が早く生えるようにする為に開発された育毛剤『ケガハエ~ル』だな。」
「ちっ、ちがっ!………う、うん、そう、そうだ。これは散布すると毛が生えるものであって決して香水なんかじゃ……」
「そう、これを散布するとすぐに××毛が生えるんだよな。」
「そっちの毛かよ! っていうかそっちの毛ならもう生えてるよ!」
「もうボーボーなのか?」
「ああそうさ!俺はもうボーボーさ!毛の多さならそこらのメイジなんぞには負けない自信があるね!」
「ふん!お前なんて俺の××毛のボーボーさにたまげるなよ!
言っとくけどな、俺の××毛の多さは北関東の男子高校生には負けない自信があるね!」
「なんだ、使い魔風情が俺と勝負か? 受けてたとうじゃないか!」
(あいつは確か契約したときに、顎のあたりにルーンが出てきたのよね……)
ルイズの言う「顎」の部分とはちょうどディスプレイの下の部分にあたる。
ルイズははじめモロヤマに自分のパーツについての説明を聞いたのだが、ちんぷんかんぷんだったので結局人の体に当てはめて解釈している。
(そのルーンを見てコルベール先生は何か珍しそうに眺めてたような……気のせいだったかしら。)
「おい、ルイズ」
「何よ。あんたは私の使い魔なんだからいい加減人を呼び捨てにするのはやめ――きゃっ!
前を見ていなかったルイズは女子生徒のケティと話し込んでいたギーシュに正面衝突してしまった。
そしてギーシュのかばんの中身が散乱してしまい、それを慌てて拾うルイズとモロヤマ。
するとモロヤマが何かを見つけた。
「なんだこれ?」
モロヤマが拾い上げたのは別の彼女から貰った香水のビンである。ギーシュは大いに慌てた。
「あっ! そっ、それは…その……」
「それは毛が生えない人が早く生えるようにする為に開発された育毛剤『ケガハエ~ル』だな。」
「ちっ、ちがっ!………う、うん、そう、そうだ。これは散布すると毛が生えるものであって決して香水なんかじゃ……」
「そう、これを散布するとすぐに××毛が生えるんだよな。」
「そっちの毛かよ! っていうかそっちの毛ならもう生えてるよ!」
「もうボーボーなのか?」
「ああそうさ!俺はもうボーボーさ!毛の多さならそこらのメイジなんぞには負けない自信があるね!」
「ふん!お前なんて俺の××毛のボーボーさにたまげるなよ!
言っとくけどな、俺の××毛の多さは北関東の男子高校生には負けない自信があるね!」
「なんだ、使い魔風情が俺と勝負か? 受けてたとうじゃないか!」
なんだか変な方向にそれていくギーシュとモロヤマ
「あの……」
「行こっか……部屋まで送るわ。」
「はい……」
ルイズはケティと一緒にその場から立ち去った。
「あの……」
「行こっか……部屋まで送るわ。」
「はい……」
ルイズはケティと一緒にその場から立ち去った。
「で、勝負はどうなったの?」
「5本差の僅差で勝ちはしたものの見た目ではほぼ同じだったからなあ。
最後は互いを認め合い友情を育むことができたのさ。
そうそう、その戦いに立ち会っていた観客からは盛大な拍手が送られたぜ。」
「はあ……」
そういえば、さっき広場の方からなにやら大きな声が聞こえてきた気がする。
よくわからないが結果的にギーシュとモロヤマは親友になることができたようだ。
「ところでさあ……」
モロヤマはここにきて一番の疑問をルイズにぶつけた。
「この学校って生徒会とかそういうものはないのか?」
「……え?」
「5本差の僅差で勝ちはしたものの見た目ではほぼ同じだったからなあ。
最後は互いを認め合い友情を育むことができたのさ。
そうそう、その戦いに立ち会っていた観客からは盛大な拍手が送られたぜ。」
「はあ……」
そういえば、さっき広場の方からなにやら大きな声が聞こえてきた気がする。
よくわからないが結果的にギーシュとモロヤマは親友になることができたようだ。
「ところでさあ……」
モロヤマはここにきて一番の疑問をルイズにぶつけた。
「この学校って生徒会とかそういうものはないのか?」
「……え?」