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Zero ed una bambola   ゼロと人形-12


前回の簡単な話のまとめ

 残った3人の衛兵を抹殺するために歩き出したアンジェリカは手始めに事の最中だった衛兵とメイドを殺す。
 異変に気付いた衛兵の一人を射殺し、もう一人に手傷を負わせた。傷を負った衛兵はモット伯へ助けを求めに走り出し、アンジェリカはそれを追跡する。

 一方のシエスタは今まさにモット伯の手により、純潔が奪われんとしていた。しかし、そのとき激しく扉が開かれるのであった。





「モット伯様!敵が!侵入者……」

 右手の指を失った衛兵が恐怖に駆られて部屋に雪崩れ込む。それと同時に小鳥の飛び立つ音と共に少女が舞い踊る。その飛び立つ音は天使の羽音か死神の足音か。血飛沫が舞い上がる。
 命の華を奪い、降りかかる血飛沫を全身に受け止め、白き頬を朱に濡らし、AUGを床に捨て背中に括りつけたデルフリンガーを引き抜くと、シエスタの上に乗りかかるモット伯へと踊りかかる。

 モット伯は呆然とそれを見送る。小さな死神の少女から振り下ろされる死の一撃、ゆっくりとゆっくりと迫りくる。強い衝撃、視界が反転、どさりと崩れ落ちる。
 どさりと崩れたモット伯。激しい痛みと薄れる意識の中、最後に見たものは女の柔らかな乳房だった。 ニヤリと表情を歪めた。
 シエスタの胸の上に崩れ落ちたモット伯は頭の中身を撒き散らす、そう彼女の体に・・・。

 シエスタにとって幸運だったのは深く目を閉じていたことだろうか、モット伯の頭が砕かれる瞬間を見ずにすんだのだから。
 シエスタにとって不運だったのは閉じた瞳を開けたことだろうか、自らの体に毀れ落ちる「汚物」を見てしまったのだから。

 悲鳴すらあげることはできない、ただ嫌悪感と恐怖感に苛まれ、歯をカチカチと震わせ必死にそれを体から除けようとする。
 しかし足掻けば足掻くほど、それから様々なものがこぼれ落ち、シエスタの体を赤く汚す。
 アンジェリカはそれに見向きもせず、デルフリンガーについた血を拭おうともせず、そのまま背中に括りつけた。ぽたぽたと血が滴り落ちている。
 おもむろにシエスタに向き直ったアンジェリカはシエスタの腕を掴み、モット伯の下から引きずり出す、そして床に叩きつけた。
 背中から床に落ち、肺から空気が押し出され、意識が遠のく。
アンジェリカはそんなシエスタを尻目に床に捨てたAUGを手に取る。

「あと一発・・・」

 そう静かに呟くアンジェリカ。視線をシエスタに向ける。

「Arrivederci」

 そう呟く声で意識を取り戻したシエスタが目にしたのは、床に倒れている自分にむけて、何かを突きつけているアンジェリカの姿だった。

 何か言おうと口を開けるが声が出ない。空ろな瞳がシエスタを射抜く。

 そして引き金に指がかかる。

「やめろ小娘!」

 今まで黙っていたデルフリンガーがアンジェリカの背中で一喝する。だが無常にも引き金は引かれてしまった。

 デルフリンガーの叫びにより、わずかにずらされた銃口から放たれた弾丸はシエスタの頬を切り裂いた。
 銃声にアンジェリカの背がピクンとはねる。

「あれ?シエスタちゃんどうしたんですか?」

 何事もなかったかのように語りかける。シエスタは何もいえず、ただ歯をガタガタと鳴らすしかなかった。

「悪い人は全部殺しました。帰りましょう」

 笑いかけてくるアンジェリカ。恐怖以外の感情が浮かばないシエスタ。差し伸べる手を払いのけ、後ろ、後ろへと這いずり逃げる。

「何遊んでいるんですか?」

 アンジェリカはプゥッと頬を膨らませながらシエスタに近づく、そして壁際に追い詰める。

「い、いや、いやぁぁあ!」

 ようやく絞りだせた声はあきらかな拒絶の意思、アンジェリカはそれを意に介さずシエスタに手を差し伸べる。
 恐怖に身を固めるシエスタ、股間を濡らす。アンジェリカの左手がシエスタの右腕を掴む。掴まれた右腕がメキメキと音を立てる。

「ひぎぃ!痛い、痛いよぅ。お願い、お願いします。もうやめてぇ」

 涙を流しながらアンジェリカに懇願する。アンジェリカはさらに力を込める。
ずるずるとシエスタを引きずりながら歩くアンジェリカ。シエスタはただ嗚咽を繰り返すのみ。

「駄目だ。もう何も見えちゃいねぇ」

 ぽつりとデルフリンガーが呟く。だがその呟きは咽び泣く声にかき消され、誰にも届かない。


 こうして王子様は悪のドラゴンを討ち滅ぼし、囚われの姫を助け出したのでした。


 パキンと何かが折れる音、そして悲鳴が屋敷に響く。


めでたしめでたし


Episodio 12

Una fine, operazione di sterminio
閉幕、殲滅作戦


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