春――ここに悩める女生徒が一人
「うーん………」
「どうしたの? そんな顔をして。」
「あ、おはようキュルケ。 いや、昨日私が召喚した使い魔の事なんだけどね………」
「ああ、あの四角い形をした使い魔ね。 ……ひょっとして何かすごい能力とか見つけたとか?」
「いや、あの憎き使い魔をどう煮ようか、どう焼こうか、どう蒸そうか………って考えてたらいつの間にか朝になっちゃって………」
「………それは大変だったわね。」
時はサモン・サーヴァントの儀式の翌日。
つまりキュルケが昨日召喚したばかりの使い魔を連れて朝食に向かう途中でクラスメートのルイズに遭遇したのである。
「ところでさ」
キュルケが突然ルイズに話題を振る。
「あなた……何か忘れ物とかしてないかしら?」
「えっ?いきなり何言い出すのよ。 私が忘れ物なんてするわけないじゃない。」
「つまり、その………」
「なっ、何よ。そりゃいつもよりぼーっとしてるかもしれないけど、私は忘れ物なんかしてないわよ! 本当よ!」
珍しくキュルケが言葉に躊躇していたのでルイズはいささか動揺していた。が―――
「うーん………」
「どうしたの? そんな顔をして。」
「あ、おはようキュルケ。 いや、昨日私が召喚した使い魔の事なんだけどね………」
「ああ、あの四角い形をした使い魔ね。 ……ひょっとして何かすごい能力とか見つけたとか?」
「いや、あの憎き使い魔をどう煮ようか、どう焼こうか、どう蒸そうか………って考えてたらいつの間にか朝になっちゃって………」
「………それは大変だったわね。」
時はサモン・サーヴァントの儀式の翌日。
つまりキュルケが昨日召喚したばかりの使い魔を連れて朝食に向かう途中でクラスメートのルイズに遭遇したのである。
「ところでさ」
キュルケが突然ルイズに話題を振る。
「あなた……何か忘れ物とかしてないかしら?」
「えっ?いきなり何言い出すのよ。 私が忘れ物なんてするわけないじゃない。」
「つまり、その………」
「なっ、何よ。そりゃいつもよりぼーっとしてるかもしれないけど、私は忘れ物なんかしてないわよ! 本当よ!」
珍しくキュルケが言葉に躊躇していたのでルイズはいささか動揺していた。が―――
「じゃああなたのその格好はファッションなのよね?」
なぜか室内に冷たい風が吹いた。いつもより下がスースーした。
(あああああああーーーーーー!!!!!私、スカート履いて無い! どうりで下がスースーすると思ってたら!)
「××××恥ずかしぃーーーー!!!!」
「ルイズ………あなたが何を言っているのかあたしにはわからないわ………」
(あああああああーーーーーー!!!!!私、スカート履いて無い! どうりで下がスースーすると思ってたら!)
「××××恥ずかしぃーーーー!!!!」
「ルイズ………あなたが何を言っているのかあたしにはわからないわ………」
「……………」
「あっ、タバサ。おはよう。」
キュルケの挨拶を軽くスルーしたタバサは、
目の前のルイズの姿を見て一言。
「若手芸人?」
「ウケ狙いでも、罰ゲームでもないわよっ!」
むしろその方がまだマシなんじゃ………と思ったが口には出さないキュルケであった。
「あっ、タバサ。おはよう。」
キュルケの挨拶を軽くスルーしたタバサは、
目の前のルイズの姿を見て一言。
「若手芸人?」
「ウケ狙いでも、罰ゲームでもないわよっ!」
むしろその方がまだマシなんじゃ………と思ったが口には出さないキュルケであった。
「あんた誰?」
「おう!俺の名前はモロヤマ1号だ! 文部科学省が生み出したラララ科学の子なのさ!
もっと俺の事について知りたかったら『10万個』と10k
「ミスタ・コルベール! 今すぐこれを私の魔法で破壊します!」
「おいおい、いきなりこれ扱いなんて酷いぜセニョリータ。 これから俺はお前の使い魔になって生着替え見てはぁはぁしてやるからさ。」
「誰があんたを使い魔にするって言ったのよ!」
時は遡って1日前の春の使い魔召喚の儀式の時である。
他の2年生は難無く使い魔を召喚し、ルイズも失敗はしたが召喚に成功した。
それが、顔がパソコンのモニターの形をしていて耳には高性能っぽい何かが備え付けられていて首から下は学ラン姿のロボット、モロヤマ1号だった。
「ミス・ヴァリエール。これは伝統なんだ。
たとえ何かの臓器であっても黒タイツを履いた私そっくりのおっさんであったとしても契約が成立する。もちろん、これも例外ではない。」
「お前もこれ扱いかっ!」
「おう!俺の名前はモロヤマ1号だ! 文部科学省が生み出したラララ科学の子なのさ!
もっと俺の事について知りたかったら『10万個』と10k
「ミスタ・コルベール! 今すぐこれを私の魔法で破壊します!」
「おいおい、いきなりこれ扱いなんて酷いぜセニョリータ。 これから俺はお前の使い魔になって生着替え見てはぁはぁしてやるからさ。」
「誰があんたを使い魔にするって言ったのよ!」
時は遡って1日前の春の使い魔召喚の儀式の時である。
他の2年生は難無く使い魔を召喚し、ルイズも失敗はしたが召喚に成功した。
それが、顔がパソコンのモニターの形をしていて耳には高性能っぽい何かが備え付けられていて首から下は学ラン姿のロボット、モロヤマ1号だった。
「ミス・ヴァリエール。これは伝統なんだ。
たとえ何かの臓器であっても黒タイツを履いた私そっくりのおっさんであったとしても契約が成立する。もちろん、これも例外ではない。」
「お前もこれ扱いかっ!」
かくしてルイズはモロヤマとコントラクト・サーヴァントの儀式を行った。
「なんでそこまでして俺との契約を嫌がったんだ?」
「だって………」
ルイズは頬を赤く染めてぽつりと本音を漏らした。
「契約したらあんたの馬鹿がうつりそうで………」
「うわっ、なんて失礼な。」
そして呆然としていた生徒達に向かってモロヤマはこう言った。
「お前達! 俺が超美少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールとチューしたこの唇と間接チッスする権利を買うとしたらいくら出す?」
「いっ、いきなり何言い出すのよあんたは!」
「全くだ。僕たちを馬鹿にするのにもほどがある。」
そう突っ掛かってきた男子生徒の名前はギーシュだった。
「そうよ! いくら男子生徒が馬鹿だからって得体の知らない何かとキスするわけないじゃない!」
「そうだよ! 間接キスと言えばラップ越しに決まってるだろうが!」
「あんた達怒るところはそこなの?」
キュルケの冷静なツッコミが飛んだ。
「なんでそこまでして俺との契約を嫌がったんだ?」
「だって………」
ルイズは頬を赤く染めてぽつりと本音を漏らした。
「契約したらあんたの馬鹿がうつりそうで………」
「うわっ、なんて失礼な。」
そして呆然としていた生徒達に向かってモロヤマはこう言った。
「お前達! 俺が超美少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールとチューしたこの唇と間接チッスする権利を買うとしたらいくら出す?」
「いっ、いきなり何言い出すのよあんたは!」
「全くだ。僕たちを馬鹿にするのにもほどがある。」
そう突っ掛かってきた男子生徒の名前はギーシュだった。
「そうよ! いくら男子生徒が馬鹿だからって得体の知らない何かとキスするわけないじゃない!」
「そうだよ! 間接キスと言えばラップ越しに決まってるだろうが!」
「あんた達怒るところはそこなの?」
キュルケの冷静なツッコミが飛んだ。
しかしルイズは自分の見通しの甘さに気付いていなかった。
一つは、馬鹿は自分だけでなく学院の皆にうつってしまっている事。
もう一つは馬鹿だけでなく変態にもなっている事――
一つは、馬鹿は自分だけでなく学院の皆にうつってしまっている事。
もう一つは馬鹿だけでなく変態にもなっている事――