あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ガイガン

「なんじゃあこりゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ルイズの絶叫が青空に響き渡る
サモン・サーヴァントによって召喚されたのはその場に居た
否、この世界の人間誰もが見たことも聞いたこともない生物だった
いやはたして「それ」は生物といえるのだろうか
バイザー状の真紅の単眼
両手の先はメタリックに輝く大鎌
そして胸元から股下までノコギリの歯のようなブレードがずらりと並んでいる
宇宙の殺し屋サイボーグ怪獣ガイガンがハルケギニアの地に舞い降りた


「ミス・ヴァリエール、コントラクト・サーヴァントを」
淡々とその場を仕切るコルベールに泣きそうな視線を向けるルイズだったが
気を取り直すと目の前に立つ異形の獣に向かって一歩踏み出…
そうとした時にはガイガンの右腕から射出されたブラッディワイヤーがルイズの身体を絡め獲っていた
ワイヤーを巻き取りながら腹部のブラッディカッターを作動させるガイガン
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
涙と鼻水を撒き散らしながら成すすべも無く手繰り寄せられていくルイズ
このまま真っ二つかと思われたそのとき
ドオンッ!!
キュルケの放った炎の魔法で頭部を吹っ飛ばされたガイガンはゆっくりと崩れ落ち
ルイズは盛大に放尿しながら失神したのだった

「我ながらとんでもないモノ召喚しちゃったわね…」
自室のベッドに腰掛け部屋の隅で正座するガイガンをジト目で眺めるルイズ
手足や尻尾が再生する幻獣ならハルケギニアにもいるが頭を吹っ飛ばされてもあっという間に
元通りなんて冗談を通り越して悪夢である
やけに冷静なコルベールに促され再起動する前にコントラクト・サーヴァントを行ったお陰で
一応自分の命令には従うようにはなったが全身凶器のサイボーグ怪獣と一つ屋根の下という状況は
年頃の少女でなくとも勘弁しろよと言いたい
「まあ強さだけは半端ないし私がコイツを上手く御することが出来れば…」
なんとか前向きな思考をしようとするルイズの視界を茶色の点が横切る
目の焦点を合わせて部屋の壁を這うゴキブリを確認したルイズが悲鳴を上げるよりも早く
ガイガンの目が真紅の輝きを放つ
ゴキブリと部屋の壁を蒸発させたギガリウム・クラスターは校庭を挟んだ向いの校舎の尖塔を
吹き飛ばし炎と爆煙が夜空を焦がす
「私は何も見なかった…何も聞かなかった…」
ルイズは頭から毛布を被り現実逃避を決め込んだ





「はっはっは、いい様だな!」
舞台はいきなりヴェストリの広場
ガイガンは青銅のゴーレムに一方的にタコ殴りにされている
大勢のギャラリーの前で醜態をさらす使い魔の姿についつい
ばっくれようかと考えたルイズだったが唐突にある考えが閃いた
それはコントラクト・サーヴァントの際に流れ込んできたガイガンの記憶
黒い巨獣や黄金の三つ首竜といった強烈なイメージの中でもひときわエキセントリックな
印象を与える統制官と呼ばれていた男
(ひょっとしてガイガンを戦わせるには「アレ」をやらなくてはいけないのだろうか?)
かなり本気でばっくれようかと考えたルイズだったが
「しょせん『ゼロのルイズ』の使い魔、見かけ倒しもいいとこだな!」
ギーシュの嘲笑が覚悟を決めさせた
両脚を踏ん張り背筋をしゃっきりと伸ばす
天に掲げた両腕を頭の上で交差させ声を限りに
「ガイガァァァン、起動ォォォォォォッ!!!」

本気を出したガイガンは出鱈目に強かった
ギーシュが作り上げた6体のワルキューレのうち3体は両腕に装着された大鎌
-ブラッディトリガー-に紙のように切り裂かれ2体は肩口から射出された丸鋸
-ブラッディソーサー-に輪切りにされ大根のように地面に転がる
戦意を喪失したギーシュが降参を宣言するより早く情け無用の拡散光線砲
-ギガリウム・クラスター-が最後のワルキューレもろともギーシュを爆炎の中に葬り去る
逆巻く炎をバックに宇宙刑事のような見得を切るガイガンの姿を見たルイズが
不覚にもかっこいいと感じてしまったその時
ズバッ!!
お約束通りUターンして来たブラッディソーサーがガイガンの首を切り落とし
返す刀でルイズの服を細切れにする
全校生徒が見守るなか凍りついたように立ち尽くす首無しガイガンと全裸のルイズ
トリステインの空は今日も快晴だった





その日タバサに借りていた本を返しに来たキュルケは
無人の室内で机の上に置かれたノートに気が付いた
何気なしにノートを開くと三頭身のキュルケやかわいくディフォルメされた
シルフィードが達者なタッチで描かれている
「へぇー、あの子にこんな特技があったなんてねー…」
次のページを開くとそこに描かれていたのは
紅いサングラスをかけぴっちりとしたレザーのコスチュームの胸元から股下
にかけてノコギリの歯のようなパーツを並べたイケメンだった
「おい…」
軽く目眩を感じたキュルケがさらにページをめくると
あきらかにガイガンを擬人化したと思われるイケメンがあんなポーズやら
こんなアングルで描かれたイラストが盛りだくさん
どうみても【腐】のつくおぜうさんです
本当にありがとうございました
背後に殺気を感じたキュルケが振り向くと
そこには能面のような表情で愛用の杖を振りかぶったタバサの姿
その日の夕刻
食堂の裏で気絶しているところを発見されたキュルケは
どういうわけかその日一日の記憶がごっそり抜け落ちていたという





「料理人の意地!この俺のプライド!!やらせはせん、やらせはせんぞぉぉぉぉ!!!」
汗と鼻水と漢汁を迸らせながら包丁と呼ぶには巨大に過ぎる鉄塊を振り回すマルトー親方
対するガイガンは淡々と
しかし精密機械のごときスピードで両腕のブラッディトリガーを振るう
ことの起こりは正午過ぎ
いつの間にかガイガンに懐いてしまったシエスタが暇そうにしていたガイガンに
一緒にジャガイモの皮剥きをしようと声を掛けた
ガイガンはジャガイモ山盛りの籠を蹴り上げると「北斗百裂拳!!」とテロップの
入りそうな勢いで両腕を繰り出す
空中に飛び出したジャガイモが籠の中に落ちた時には全てのジヤガイモの皮が綺麗に剥かれていた
それを見ていたマルトー親方
料理人が貴族の使い魔に包丁捌きで遅れをとるわけにはいかんと
始祖ブリミルの専属コックが愛用したという伝説の斬馬包丁を持ち出してガイガンに勝負を挑む
マルトーの弟子が次々と運んでくる骨付き肉の塊りを物凄い速度でステーキ用のミートチョップに
切り分けていくマルトーとガイガン
「ガイガン、チャチャチャッ!」
すっかりサポーターと化しているシエスタ
学ラン+白手袋で無言のエールを送るタバサ
「私らの周りにはマトモな感性の奴はおらんのか…」
「キュルケ!信じられるのは貴方だけよ!!」
いつの間にか胞友(ポンヨウ)と化しているキュルケとルイズ
そして厨房ではヤプール人と戦っているうちに次元を超えてしまったキッチンでは無敵の男
(声:大塚明雄)がトム・ジョーンズ張りの腰の振りっぷりで「ルート66」を熱唱
しながらブイヤベースを仕込んでいた





「ガイガン駄目ぇ!」
土くれのフーケに盗まれた破壊の杖を取り戻すためフーケの隠れ家にやって来たルイズ達
正体を現したミス・ロングビルのゴーレムを瞬殺したガイガンがロングビル=フーケに迫る
ルイズは生け捕りにするつもりだったのだがコンバットモードに切り替わったガイガンの
電子脳に手加減という単語は無い
為すすべも無く立ち尽くすフーケに向かって凶悪な輝きを放つブラッディトリガーが振り下ろされたそのとき
ガッキィィィィンッ!!
フーケの胸から生えた腕が巨大な鉞でガイガンの斬撃を跳ね返した
「なっ!?!」
ガイガン召喚以来いいかげん非常識な出来事に耐性の出来たルイズにとってもこれはいきなり予想外だった
全身から砂を撒き散らしながらフーケの中から飛び出した一本角の怪人が手にした鉞でガイガンの首を切り飛ばす
「俺の強さにお前が泣いた、涙はこれで拭いとけ」
呆然と立ち尽くすルイズに懐紙を渡すと失神したフーケを背負い夕日に向かって去ってゆくキンタロス
「さっき夜が明けたばかりなんだけど…」
ツッコミにも力の無いキュルケ
泣き別れになったガイガンの首と胴体を御飯粒でくっつけようとするタバサ
そして破壊の杖は
「Besa-762メーサーライフルか、こんなところでお目にかかれるとはね…」
キッチンでは無敵の男(声:大塚明雄)の手に落ちたのだった



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