あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゴジラ+ゴジラ~逆襲のシエスタ~

わたし、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは決着をつけなくてはいけない。

 あの日、わたしは他の級友同様に使い魔の召喚を行っていた。
級友たちは風竜やサラマンダーといった使い魔を次々と召喚し、契約に成功していた。
しかし、わたしは何十回と召喚に失敗していた。
だが今思い返してみれば、あの時あそこでやめておけばよかったのだが、生来のプライドがそれを拒否し愚かにも続けてしまった。

 そして、いよいよ次の授業を行うのに障害が出てきそうな頃になってようやく召喚に成功した。

いや、してしまった。
初めは黒い壁が召喚されたのかと思った。
いや、一目見たときからその壁は"アイツ"の足だということを分かっていた。
だが、100メイルを越す巨体を支える足は壁にしか見えなかった。
 その直後、級友たちの使い魔たちがパニックを起こして逃げ始めた。
理屈ではなく本能で"アイツ"の存在感を、危険性を、凶暴さを理解してしまったからだろう。
そして"アイツ"は背びれを発光させてから、天を揺るがす咆哮と共に学院を消し飛ばした。

 その後"アイツ"は破壊という本能に従うかのようにハルケギニア中を暴れまわっている。
そんな"アイツ"に対抗するために各国は結託する道を選び、トリステイン・アルビオン・ガリア・

ゲルマニア・ロマリアの5カ国同盟が誕生した。
だが、"アイツ"はそんな抵抗をビクともしていないどころか、凶暴性を増しているようにも見える


 "アイツ"を倒すことのできる人間なんているわけない。
だけどわたしには、この世界に"アイツ"を呼び出してしまった責任がある。

「ミス・ゼロ。15分後に『ゴジラ』のいる地域に到着します」
ゼロ機関から来たことになっているわたしに、フネの伝令係がそのことを伝えに来た。
 『ゴジラ』
便宜上付けられた"アイツ"の名前で、由来は始祖ブリミルに対抗した悪魔から来ている。

 もうすぐわたしとゴジラとの因縁に決着がつく。
わたしは姫から預けられた本物の『始祖の書』と各国から預けられた『水・土・風・火のルビー』

を握り締め、最後の戦いに挑む。


































ゴジラ~逆襲のシエスタ~
「所長、実験は成功です。ついに完成しました!」
 数十、数百の失敗の末に到達した成功に歓声が上がる。
(ミス・ヴァリエール、約束は果たせそうですよ)
研究員に所長と呼ばれた黒髪の女性が、どこか悲しげな表情をしながら安堵のため息をついた。

 これは、今から2週間前の出来事である。
そのニュースはハルケギニア全域を、再び恐怖と絶望にたたき付けるには十分すぎる内容であった


【ガリア王国南東の海域にて二匹目の『ゴジラ』が発見され、その後同国に上陸しゆっくりと北上している】

 『ゴジラ』
それは数年前、突如ハルケギニアに現れた破壊の化身とも言える怪物。
かつて現れたゴジラは、今は亡きルイズ・フランソワーズが放った魔法と共にこの世から消し去った。
そして、ゴジラを消し去った魔法も彼女ごとこの世から失われている。



 話は、ミス・ヴァリエールが居なくなる一週間前に遡ります。

 その日は夏もまっさかりで、日差しの強い日でした。
あの日、ゴジラが現れて学院が閉鎖されてから故郷のタルブに戻っていた私を訪ねて、ミス・ヴァリエールが来ました。
その時は「たまたま近くを通ったから寄ってみただけよ」と言っていましたが、今になって思い返せば、きっとお別れに来たんでしょう。
 私は、ミス・ヴァリエールとは貴族と平民という間柄ながらも友達だと思っていましたし、きっと彼女もそう思ってくれていたと思います。
久しぶりに会えた友人に、そんなに広くない村の要所を巡りながら、他愛も無い話をしていたのは今でも覚えています。
 そして私は、お気に入りの草原で彼女にある秘密を話しました。
その秘密とは、私の死んだおじいちゃんの芹沢大助に関することです。

 おじいちゃんはある日ぶらりとこの村に訪れ、そのまま居つきました。
彼は相当な変わり者で、見たことのない文字を書き、見たことのないものを使って、見たことのない物を作り上げ続けていました。
そしてその知識は彼の孫の私にも受け継がれているんです。

 それだけだとただの変人なんですが、実はここからが重要なんです。
おじいちゃんはお酒に酔うと、決まってある怪物のお話をしました。
その怪物は『スイバク』という兵器によって目覚め、おじいちゃんが前にいた国に襲い掛かったんだとか。
そして、それに見かねたおじいちゃんは自分の作った兵器で、それを退治したんだって豪語していました。
その話を聞いたときは冗談だと思ってました。
だって、その怪物の名前が始祖ブリミルに敵対した悪魔と同じ名前だったから。
 でも、今更だけどおじいちゃんの言っていたことは冗談じゃなかったんですよね。
大きさは違うけど、あの怪物『ゴジラ』はおじいちゃんの書いた絵とまったく同じだったんですもの。
 そのことを話したときのミス・ヴァリエールの驚いた顔は今でも覚えています。
そしてその後、彼女とある約束をしたんです。
「もし、私が『ゴジラ』を倒すことが出来なかったら、その時は仇を取ってね」
彼女は笑いながらそのことを言ったので、きっと冗談だったんだと思う。
 だけど、その一週間後に『ゴジラ』は私の仇になりました。
私の友人、ルイズ・フランソワーズは『ゴジラ』に殺されたようなものですから。

 私はその後、おじいちゃんの研究資料と共に5カ国同盟の証でもある『ゼロ機関』に入所しました。
友人の仇を取るために。
本当はダメ元で訪ねたんですが、アンリエッタ王女の『優秀であれば貴族・平民を問わずに採用する』という考えのおかげで難なく入所することができました。
 そして今では、こうして所長とまで呼ばれる地位を手に入れました。


『最後に記したこの『オキシジェン・デストロイア』は、世界を滅ぼすことが容易にできる兵器である。
 再びこの悪魔の兵器に頼らねばならない事態が起きぬことを節に願う。
 だが、もし作らねばならない時が来てしまったときは、悪魔の兵器と共にこの研究資料を抹消してほしい。


  芹沢大助』

 シエスタはこの一文を読み終えた後、それが書かれた研究資料を他の資料と共にを火にくべる。
かつて芹沢博士がやったのと同じように。
「ルイズ、今から約束を果たしてくるからね」
 そう呟くと彼女は研究所を後にし、トリステイン沖に潜伏している『ゴジラ』の元へと向かっていった。

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