あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

サモン・サーヴァントの恐怖

この元ネタを小学校低学年ごろに見て、しばらく仰向けにして寝られなかった者は同士




サモン・サーヴァント。

トリステイン魔法学院の春の日の使い魔召喚の儀で、見習いのメイジが使い魔となる生物を召喚する神聖な儀式。
だが、一方的に呼び出し、使い魔を送り返す方法が無い以上、それは自分の都合のいい奴隷を創る事ではないのか・・・。

それまで私は、使い魔の召喚になんの疑問も抱いていなかった。
召喚された使い魔が暴れて怪我人が出た事は過去何度か起こったが、その程度で済んでいた。
だが、召喚された使い魔が人を殺す程凶暴だったら。
私たちの常識を超えるほどの化け物だったら・・・。
私の友人・・・いや、友人だった少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが召喚
した化け物がまさにソレだった。
アレを見てしまった時、私は始めてサモン・サーヴァントというものに恐怖した。


サモン・サーヴァントの恐怖


何度目かの失敗の後、ルイズが呼び出したものは何かの巨大な種のような、卵のような物だった。
ルイズがコントラクト・サーヴァントをするためソレに近づいた時、ソレの上の部分が開き、蜘蛛のようなものが
ルイズの顔に張り付いた。
ルイズの顔に張り付いたソレを剥がそうとするが、ソレは強力な八本の足で顔にしがみ付き、尻尾を喉に絡み付かせ
剥がれないようにしていた。
剥がすのを諦め切り落とそうとしたが、ソレの体液が強力な溶解液だったためそれも断念するしかなかった。
幸い呼吸は出来ている為、窒息死する心配は無かったが、どうやって剥がそうかと皆で悩んでいたところ
ソレは数時間後勝手に剥がれ落ち、死んでしまった。
私たちはルイズの体を心配したが、次の日目覚めたルイズは、私たちの心配をよそに驚くほどの食欲を見せた。
私はそれを見て安心し、自分を心配させた分もからかってやろうとした時、それは起こった。突然ルイズが苦しみだしたのだ。
苦しみだしたルイズに近づいた時、ルイズの体を突き破ってソレは現れた。
叫びを上げながらルイズの体を食い破って出てきた蛇のようなソレは、ルイズの体から抜け出すと、素早い動きで食堂から逃げ出してしまった。
今思うと、あの時アレを殺しておけばこんな事にはならなかったのに、その時の私たちにはルイズを助けようとする事しか考えられなかった。

ルイズが亡くなって数日、いまだにアレは見付かっていない。
そんな時、一人のメイドが行方不明になった。
数日前ギーシュと揉め事を起こした、シエスタというメイドだった。
貴族に怯えて逃げ出したのだろうというのが大半の意見だったが、それからも一人、また一人とメイドがいなくなった。
行方不明になったのが唯の平民ということで、それほど騒ぎにはならなかったが、生徒や使い魔までもが行方不明になった事でようやく自体を深刻に
捉えたときには、すでに手遅れだった。
全体的に黒く背中から突起が突き出た体。骨と皮だけのような細長く鋭利な手足。背後へと伸びる目の鼻も無い巨大な頭部。
見たことも聞いたことも無い化け物。
ソレが十数匹襲い掛かってきたのだ。
何人もの生徒が犠牲になったが、ここはトリステイン魔法学院だ。
何人もの生徒や教師、使い魔が協力し化け物を撃退することに成功するが、襲撃は其れで終わりではなかった。
二度、三度と襲い掛かってくる化け物たち。
その化け物たちの学習能力は非常に高く、正面からの攻撃が通じなければ地中から、纏まっているところを吹き飛ばせば分散し、一匹で勝てなければ
集団でと、一度通じた手が二度目には通用しなくなってしまう。
それだけではない、奴らは寄生した宿主の能力をもって生まれてくるのだ。タバサの使い魔ウィンド・ドラゴンのシルフィードに寄生したものは空を飛び、私の使い魔
サラマンダーのフレイムに寄生したものは火を噴く、といったようにだ。
それだけではなく、使い魔に寄生した化け物は、執拗に契約した主人に襲い掛かってくる。
まるで契約した主人に憎悪しているように。
私はフレイムを可愛がっていた。
だが、フレイムは心の底では私を憎んでいたのではないだろうか。一方的に召喚され、契約により無意識下で従順を強要されていたのだから・・・。
だが、それももう分からない。フレイムは殺され、フレイムから生まれた化け物は私が倒したからだ。左腕を犠牲にして・・・。
話が逸れたが、奴らの最大の脅威は、集団で襲い掛かってくるということだ。
おそらく近くの町や村を襲ったのだろう、十で攻め落とせないなら百で、百でダメなら千で。
四度目の襲撃の時、トリステイン魔法学院は奴らに蹂躙された。

ハルケギニア中に溢れかえった化け物たち。
だが、私たちもただ狩られているだけではなかった。
国も、貴族も、平民も関係なく、奴らに抵抗していったのだ。
ただ、生き残るために。
その中で意外な物が役に立った。メイジに対して無力と思われていた物、銃だ。
準備さえしていれば、呪文を唱えるよりも早く攻撃できる銃。
そしてもう一つ、平民の底力だ。
銃が一発しか撃てぬのなら、連発できるようにすればいい。
一発の威力が低ければ、より強力にすればいい。
そうして出来上がった銃は、ドットクラスのメイジになら十分通用するようになっていた。
それは平民が貴族に対抗する力を持つことを意味していたが、誰もそんな物どうでも良かった。その時は少しでも奴らに対して戦力が欲しかったのだ。
力を得た私たちは少しずつだが、確実に奴らを駆逐していった。
少しずつ数を減らしていく奴らを前に、奴らに対して勝利すると誰もが希望を抱いた時、絶望が襲い掛かった。
奴らが魔法を使い出したのだ。
杖を用いずに使う魔法。先住魔法だ。
奴らは数を減らしていたんじゃない、奴らはエルフまでも襲っていたのだ。
奴らの数から、恐らくエルフは全て奴らに寄生されたか、生き残っていてもごく少数だろう。
魔法が使えることで辛うじて対抗できていた私たちだったが、それすら通用しなくなり私たちは・・・・・奴らに敗北した。

奴らに対抗するすべは既になく、出来ることは奴らから隠れ潜むくらいだ。今の私たちのように・・・・・。
いま、私は十数人の女や子供たちと共に隠れ住んでいる。
水や食料、医薬品もたっぷりある。
タバサが命懸けで手に入れてくれたものだ。
これで・・・・・どうやらその考えは甘かったようだ。
遠くから奴らの叫び声が聞こえる。
その叫びに混じって絶叫と壁が解けていく音が聞こえてくる。
奴らが一匹を犠牲に壁を溶かしているのだろう。
奴らの出す溶解液の前ではどんなに強固な固定化の魔法も意味が無い。

これが最後になるだろう。私の名はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
もし、これを読むものがいたら絶対にサモン・サーヴァントをしてはいけない。
奴ら以上の化け物を、決して呼び出してはいけない。
サモン・サーヴァントを行った時、その時こそが私たちの本当のさ・・・・・。

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