「カービィ! 吸い込みよ!」
「ぽよっ!」
ルイズの指示でカービィが口を開ける。
直後強風が吹き、辺りの物を吸い込み始めた。
デルフは最初何が起こっているか理解できなかっが、カービィの口に吸い込まれていることに気が付いた。
そして悟ったのだ、『食われる』と。
「うわっ、ちょっ、おまっ、や、止めろ!! 食うな!! 食うなよ!!」
必死になって叫ぶがもう遅い。
哀れデルフはカービィの口の中へ吸い込まれていった。
「ギィヤアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」
夢に出そうなほど恐ろしい断末魔を残して……
「………エグいですね」
「やっぱり普通の剣にすればよかったかしら……」
デルフの叫びを聞き、少し気分が悪くったルイズとシエスタであった。
「ぽよっ!」
ルイズの指示でカービィが口を開ける。
直後強風が吹き、辺りの物を吸い込み始めた。
デルフは最初何が起こっているか理解できなかっが、カービィの口に吸い込まれていることに気が付いた。
そして悟ったのだ、『食われる』と。
「うわっ、ちょっ、おまっ、や、止めろ!! 食うな!! 食うなよ!!」
必死になって叫ぶがもう遅い。
哀れデルフはカービィの口の中へ吸い込まれていった。
「ギィヤアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」
夢に出そうなほど恐ろしい断末魔を残して……
「………エグいですね」
「やっぱり普通の剣にすればよかったかしら……」
デルフの叫びを聞き、少し気分が悪くったルイズとシエスタであった。
そんな2人を後目に、デルフを吸い込んだカービィは飛び上がった。
光がカービィを包み込み、その身を最高の剣士に変えてゆく。
そして光は収まり、カービィはソードカービィへと変身した。
「はっ!」
そのまま地面に着地し、左手を天に翳す。
すると光の中から………
たった今吸われたデルフが現れ、カービィの左手に収まったのだ!
デルフリンガー、奇跡の生還である。
「うわあああああああ!! 死にたくない! 死にたくないいいいいいいい!!」
「ふん!」
「なあああああああ!! ピンクボールが! 悪食の神がああああああああああ!!」
今まで訳の分からない空間をさ迷い、急に外に出されたデルフは一種の恐慌状況に陥っていた。
しかしカービィはお構いなしにゴーレムへ駆けてゆく。
その時、ガンダールヴのルーンが輝きだした。
デルフはその輝きにはっとし、急激に自我を取り戻した。
「うああああああああ!! あああああああああ………あ? …………こ、こりゃあ……おでれーたっ!! 相棒、お前こんなに強い力を持ってたのか!? それにこの『本当にひとつになっちまったような一体感』……相棒、お前一体俺に何しやがった!?」
カービィは答えない。
代わりに自身のエネルギーをデルフに注入し、その刀身を強く輝かせた。
同時にルーンの輝きも増し、デルフに注入されたエネルギーを増幅させる。
「おおおおでれーた! 力が漲ってくるぜ、おい! えぇい、もうこの際どうでもいい! 一撃で決めるぜ、相棒!!」
「ぽよっ!」
光がカービィを包み込み、その身を最高の剣士に変えてゆく。
そして光は収まり、カービィはソードカービィへと変身した。
「はっ!」
そのまま地面に着地し、左手を天に翳す。
すると光の中から………
たった今吸われたデルフが現れ、カービィの左手に収まったのだ!
デルフリンガー、奇跡の生還である。
「うわあああああああ!! 死にたくない! 死にたくないいいいいいいい!!」
「ふん!」
「なあああああああ!! ピンクボールが! 悪食の神がああああああああああ!!」
今まで訳の分からない空間をさ迷い、急に外に出されたデルフは一種の恐慌状況に陥っていた。
しかしカービィはお構いなしにゴーレムへ駆けてゆく。
その時、ガンダールヴのルーンが輝きだした。
デルフはその輝きにはっとし、急激に自我を取り戻した。
「うああああああああ!! あああああああああ………あ? …………こ、こりゃあ……おでれーたっ!! 相棒、お前こんなに強い力を持ってたのか!? それにこの『本当にひとつになっちまったような一体感』……相棒、お前一体俺に何しやがった!?」
カービィは答えない。
代わりに自身のエネルギーをデルフに注入し、その刀身を強く輝かせた。
同時にルーンの輝きも増し、デルフに注入されたエネルギーを増幅させる。
「おおおおでれーた! 力が漲ってくるぜ、おい! えぇい、もうこの際どうでもいい! 一撃で決めるぜ、相棒!!」
「ぽよっ!」
カービィがデルフをコピーしたからか、それともガンダールヴの力なのか。
意気は見事に合致し、カービィはデルフを大きく振り被った。
対するゴーレムは30メイルの巨大な怪物。
一目見れば勝ち目はないと思うだろう。
しかしカービィとデルフは恐れない。
2人の中に溢れる力が恐れを消し去っているのだ。
そして、その力を解放した。
「『ソードビーム!』」
2人の声が重なり、デルフからエネルギーの刃が放たれる。
刃はゴーレムの左腕をバッサリと斬り落した。
斬られた左腕はそのまま地に落ち、土くれへと戻っていった。
「やった!」
「!? ル、ルイズ様! あれ!」
ガッツポーズをとり、ルイズが勝利を確信した瞬間。
シエスタが切り落とされた左腕の部分を指さした。
ルイズが目を向けると、なんとそこには……
「う、嘘っ!?」
……左腕が修復されてゆくゴーレムの姿があった。
「何よあれ!? 復活するなんて反則じゃない!」
「あれじゃあ……いくらカービィさんでも……」
「カービィ! 逃げて!」
ルイズが叫ぶが時既に遅し。
カービィは頭上から迫り来るゴーレムの足を必死に避けていた。
左に逃げては左足に進路を阻まれ、右に逃げては右拳に逃げ道を塞がれている。
手にしたデルフで活路を開こうにも、すぐに再生されて意味をなさなかった。
「ヤバいぞ相棒! なんとかしないとやられちまう!」
左手に握られたデルフが警告するが、この場を逃げ切る術をカービィは持っていない。
もしも自由に『飛ぶ』事が出来れば……
デルフがそう考えていた時、ゴーレムの蹴りがクリティカルヒットし、カービィを本塔の方へ吹き飛ばした。
「ぽよおぉっ!!」
「相棒!」
凄まじい衝撃にカービィはデルフを離してしまい、そのまま地面に突き刺さった。
意気は見事に合致し、カービィはデルフを大きく振り被った。
対するゴーレムは30メイルの巨大な怪物。
一目見れば勝ち目はないと思うだろう。
しかしカービィとデルフは恐れない。
2人の中に溢れる力が恐れを消し去っているのだ。
そして、その力を解放した。
「『ソードビーム!』」
2人の声が重なり、デルフからエネルギーの刃が放たれる。
刃はゴーレムの左腕をバッサリと斬り落した。
斬られた左腕はそのまま地に落ち、土くれへと戻っていった。
「やった!」
「!? ル、ルイズ様! あれ!」
ガッツポーズをとり、ルイズが勝利を確信した瞬間。
シエスタが切り落とされた左腕の部分を指さした。
ルイズが目を向けると、なんとそこには……
「う、嘘っ!?」
……左腕が修復されてゆくゴーレムの姿があった。
「何よあれ!? 復活するなんて反則じゃない!」
「あれじゃあ……いくらカービィさんでも……」
「カービィ! 逃げて!」
ルイズが叫ぶが時既に遅し。
カービィは頭上から迫り来るゴーレムの足を必死に避けていた。
左に逃げては左足に進路を阻まれ、右に逃げては右拳に逃げ道を塞がれている。
手にしたデルフで活路を開こうにも、すぐに再生されて意味をなさなかった。
「ヤバいぞ相棒! なんとかしないとやられちまう!」
左手に握られたデルフが警告するが、この場を逃げ切る術をカービィは持っていない。
もしも自由に『飛ぶ』事が出来れば……
デルフがそう考えていた時、ゴーレムの蹴りがクリティカルヒットし、カービィを本塔の方へ吹き飛ばした。
「ぽよおぉっ!!」
「相棒!」
凄まじい衝撃にカービィはデルフを離してしまい、そのまま地面に突き刺さった。
その頃、宝物庫に侵入したフーケは目的のブツを発見していた。
特徴的な台座の窪みにはめ込まれた星形の石が淡い光を放ち、説明書きの札には『煌めきの星』と書かれている。
「これが『煌めきの星』……」
窪みから石を取り外し、手のひらで弄ぶ。
この石からは、普通の宝石のような冷たさは感じられなかった。
まるで本物の星のようで、溢れる淡い光には温かさを感じたのだ。
と、フーケは慌てて首を振り、心にまで届きそうになった星の温かさを否定した。
こんな感情は、もう忘れ去ったはずだからだ。
「なんだか思ってたより地味だけど……まぁ、いいか。あとはいつものをちょいちょいっと」
ブツを懐にしまい、同じ場所から杖を取り出す。
そして慣れた手つきで壁にこう書き記した。
『“煌めきの星”確かに領収致しました 土くれのフーケ』
「さぁて、外の様子はどうなったかねぇ」
仕事も一段落し、あとは逃げるだけ。
気楽な気持ちでフーケは侵入してきた穴の縁に飛び乗った。
そして謎のピンクの生物と目があった。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………ぽよ?」
「うわあぁっ!?」
蹴飛ばす。
それはそれは容赦なく。
「はぁ、はぁ、はぁ……な、なんだい今のは」
塔の下を覗き込むと、ピンクの生物は真っ逆様に落下していた。
さらに下では先程のメイジ――ルイズが落ちてきたカービィを受け止めようと両手を広げている。
「……ちっ、まずいね、あの出来損ない貴族の使い魔かい……生かしておくわけにはいかないね、あの使い魔」
使い魔と主は感覚を共有する。
使い魔に顔を知られたと言うことは、それすなわち主に顔を知られたと言うこと。
カービィとルイズを見ながら、フーケは苦々しい顔で呟いた。
「これが『煌めきの星』……」
窪みから石を取り外し、手のひらで弄ぶ。
この石からは、普通の宝石のような冷たさは感じられなかった。
まるで本物の星のようで、溢れる淡い光には温かさを感じたのだ。
と、フーケは慌てて首を振り、心にまで届きそうになった星の温かさを否定した。
こんな感情は、もう忘れ去ったはずだからだ。
「なんだか思ってたより地味だけど……まぁ、いいか。あとはいつものをちょいちょいっと」
ブツを懐にしまい、同じ場所から杖を取り出す。
そして慣れた手つきで壁にこう書き記した。
『“煌めきの星”確かに領収致しました 土くれのフーケ』
「さぁて、外の様子はどうなったかねぇ」
仕事も一段落し、あとは逃げるだけ。
気楽な気持ちでフーケは侵入してきた穴の縁に飛び乗った。
そして謎のピンクの生物と目があった。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………ぽよ?」
「うわあぁっ!?」
蹴飛ばす。
それはそれは容赦なく。
「はぁ、はぁ、はぁ……な、なんだい今のは」
塔の下を覗き込むと、ピンクの生物は真っ逆様に落下していた。
さらに下では先程のメイジ――ルイズが落ちてきたカービィを受け止めようと両手を広げている。
「……ちっ、まずいね、あの出来損ない貴族の使い魔かい……生かしておくわけにはいかないね、あの使い魔」
使い魔と主は感覚を共有する。
使い魔に顔を知られたと言うことは、それすなわち主に顔を知られたと言うこと。
カービィとルイズを見ながら、フーケは苦々しい顔で呟いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「誰かー……俺を抜いてくれーー………相棒ー……娘っこー………」
その頃、デルフはトライフォースの勇者の剣よろしく、ルイズ達に忘れられて地面に直角に突き刺さっていた。
彼が救出されるのは、今から7時間後ーーフーケの騒ぎが学園中に広まり、シエスタが空の鞘に気がついた時のことであった。
その頃、デルフはトライフォースの勇者の剣よろしく、ルイズ達に忘れられて地面に直角に突き刺さっていた。
彼が救出されるのは、今から7時間後ーーフーケの騒ぎが学園中に広まり、シエスタが空の鞘に気がついた時のことであった。