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スクライド・零-10


スクライド・零


『土くれのフーケ』と言う盗賊がいる。
土のトライアングルクラスと目されるメイジの盗賊である。
繊細に侵入し音もなくお宝を持ち去るかと思えば、巨大なゴーレムを用いて家屋敷を破壊するという
荒っぽい手口を使ったりもする。手口は違えど必ず
『秘蔵の○○、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』
と残していく事で知られており、悪質な愉快犯としてあちこちから手配をかけられている。
その『土くれ』の次のターゲットとして選ばれたのは、トリステイン魔法学院のとある宝物であった。

「ねえカズマ、アンタ鎧とか欲しくない?」
そろそろ寝る時間になろうかというころ、ベットの上にころがって足をパタパタさせながらルイズが問う。
「いらん」
『人がせっかく何か買ってあげようと思ってるのに…』
とか思っているわけだが、自覚していない本心としてはモノで釣って言うことを聞かせようとしているだけである。
「でもでも、アンタのその…アルターだっけ? 右腕にしかないじゃない。右腕でガードしてたら殴れないでしょ」
「ガードなんぞ必要ねぇ。攻撃ごとぶん殴ればすむ話だ」
床に寝っ転がって腕枕でつまらなそうに答える。
「そりゃ剣とか槍ならそれでいいでしょうけど、魔法がとんできたらどうするのよ」
「そんときゃ叩き落とす」
「うぅ~」
とりつく島もない。
カズマは別に意地悪で言っているのではなく、本心から必要ないと思っているのだから始末に負えない。
ルイズはベットの上で起きあがり、ズビシとカズマを指さすとこう宣言する。
「とにかく、何か欲しいものの一つくらいあるでしょ。明日は虚無の曜日だから、買い物に行くわよ」
「へいへい」
パチン、と合図してランプを消し、ほどなくルイズは眠りに落ちた。


翌朝、いきなりルイズはご機嫌斜めなご様子。
「ルイズー、馬よりタバサのシルフィードの方が速いわよー。早くこっちきなさーい」
はい深呼吸。頭の中を整理しましょう。
今日は虚無の曜日。私はカズマと一緒にお買い物。
で、馬の準備をしていたらキュルケが向こうで呼んでいる、と。
「何でアンタがそこにいるのよツェルプストー!」
このルイズ、実に沸点が低い。
「えー、だってカズマと出かけるんでしょ? いいじゃない、別に少々人数が増えたって」
そう言うキュルケの横にはタバサ。今日はギーシュはいないようだ。
モンモランシーとでも過ごすのであろうか。
『冗談じゃないわよ。キュルケやタバサまで来たんじゃ私より値のはるものをカズマに買うかもしれないじゃないの』
沸点が低いだけでなく被害妄想のケもあるかもしれない。
「カズマもこっちの方がいいわよねぇ? 馬と違って揺れないし」
「どっちも乗ったことがねぇから楽な方がいい」
数分後、いつもより二人多く人を載せたシルフィードがトリステインの城下町を目指していた。



「どう? トリステインで一番の大通りよ」
「確かに人が多いな」
ブルドンネ街を歩く4人。カズマは週一度かなみに連れられて配給を受けに行っていた
市街第4地区『ラーズ』を思い出していた。
もっとも、道沿いの露店、それを冷やかす人々など明らかにこちらの方が活気がある。
「で、あなた達どこへ行くつもりだったの?」
「どこでもいいでしょ、そんなの」
自らの華麗?な計画を邪魔されて若干ふてくされ気味のルイズ。
「いや、鎧欲しくないか、って言われたんだがオレには邪魔だからなぁ」
ルイズの目が『なんで喋るのよ!』と言ってカズマをにらむがまったく意に介さないのであきらめる。
軽くため息をついて
「左手にガントレットでもつければ戦いやすいんじゃないの、って思って言ってみただけよ。
他に欲しいものがあればそれでいいの」
「ふ~ん?」
とは言われても本当に欲しいものが思いつかないカズマ。
どうしたモノかと思いながらうろついているとある物が目に入った。
「なぁルイズ? あれでもいいか?」
「え、どれどれ…って、アレなの?」
カズマの指先の向こうにあったのは、動物のぬいぐるみであった。


「アンタ、そう言う趣味があったの?」
若干ひき気味のルイズ
「違(ちげ)ぇよ。ちょっと土産にしてやるモンをな」
そう言ってちょっと懐かしい目をするカズマと何のことだかわからないルイズ。
「あぁ、かなみちゃんね! じゃぁこっちのほうがいいんじゃない?」
そう言って別の物を手に取るキュルケ。
『かなみ? 誰それ? なんでキュルケにはわかるの?』
「こう言うのもある」
タバサが示したのは動物を模したガーゴイル。ちょっと値ははるが、
魔力で話し相手にもなってくれる優れものだ。
ノリノリで物色している3人を見ながら、ルイズは自分の目の前がだんだん暗くなっていくのを感じていた。


おまけ

「なぁオヤジ」
「なんでぇ、デル公」
「俺たち出番あるのかな?」
「さぁな?」


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