あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロテリ3

「失敗しちゃった☆」
自分の失敗を誤魔化すかのように、ルイズは笑顔でぶりっ子の入ったセリフを吐いた。

彼女-ゼロのルイズ-の使う魔法は、どんなに簡単な魔法であろうと、どんな属性の魔法を使っても全て同じ結果になる。
すなわち、爆発。
つまり、ルイズが魔法を使う=爆発=錬金でも爆発が起きる。
ようは錬金の授業でルイズが爆発を起こしたのだ。それも教室がメチャメチャになるほどの。
そして、今に至る。

「なかなかの爆発であったぞ」
「そんなもん褒められてもまったく嬉しくないわよ・・・」
ルイズが意気消沈に答える。
まぁ失敗を褒められて喜ぶ人間はそうそういない。
「落ち込むのはいいのだが、これからどうするのだ?」
ペルデュラボーの問いに、ルイズは深いため息をついて答える。
「私達だけで教室の片付け。それと私は魔法を使っての片付けは禁止」
もっとも、魔法を使ったところで更に教室が荒れるだけだが。
「そういうわけだから、朝に召喚したマーズ・ピープルだっけ?あれを呼んでもらえないかしら。人手が多いほうが早く片付くし」
人海戦術で仕事を早く終わらせる。
たしかに正攻法のやり方だが、ペルデュラボーはそれを遥かに上回るご都合主義を知っていた。
「いや、その必要はない。要は教室を元通りにすればよいのであろう」
そう言うと彼は右手を正面にかざし、呪文を唱える。
「ド・マリニーの時計よ」
彼の右手に現れた時計が逆回転をすると、それに合わせるかのように教室の時間が巻き戻され、爆発が起きる前の状態に戻された。
「すごい・・・」
ルイズはぽかんと口を開けてただ驚くだけだった。
「なに、この程度のことどうと言うことでもない」
そしてそれを当然のこととして受け止めるペルデュラボー。


ペルデュラボーは凄かった。
なにせ壊れたものを直すのではなく、時間を戻すことで壊れる前に戻してしまう魔法を使ったのだから。
それに比べて自分はどうだ。
級友たちにはゼロのルイズと呼ばれ、そう呼ばれるのがイヤで、
そう呼ばれないようにするために必死になって努力をしてもいつも結果は同じだ。
さっきもそうだ。
先日、サモンサーヴァントに-召喚したのが人間だったとしても-初めて魔法に成功した。
きっと今日の錬金も成功する。そう信じてやってみた結果がこれだ。

その現実が重く圧し掛かる。
人間、一度マイナス思考に考え始めると、下り坂を転がるボールのようにどんどんマイナス方向に考えが進んでしまう。

そういえば昔からそうだったなぁ・・・。
なにをやっても上手くいかない。
魔法がダメならせめて他のことでも。
そう思った母が教えてくれた編み物も、毛玉しか縫えない。

ルイズから発せられるネガティブオーラがさらに強化されていく。
もうすぐ『自分はなにをやってもダメなメイジ、略してダメイジなんだ』という考えに行き着きそうになりかけた時、ペルデュラボーが口を開いた。

「何事も重ねていくことに意味がある」
「え?」
目の前にいる完璧な魔術師の言葉に耳を傾ける。
「邪神に仕組まれていることとは言え、幾度となく余に倒され続ける魔を断つ剣ですら、ループを重ねるごとに少しずつだが確実に強くなっていった。」
「・・・・・・・」
「努力を実らせることに焦りすぎるな。結果を焦ることは失敗に直結する。
傷つくことを恐れずに一歩ずつ確実に、時間をかけて進んでゆけ。余の天敵たちがそうしているように」
彼が初めて自分に関することを言ったような気がしたが、今はどうでもよかった。
「・・・もしかして、励ましてくれてるの?」
「さて、どうであろうな。それで、貴公はどうするのだ?傷つくことを恐れ立ち止まるのか、それとも進み続けるのか」
答えは初めから決まっていたし、今までずっとそれをやって来ていた。
「勿論後者よ。絶対にあいつらを見返してやるまで立ち止まってやるもんか」
「それでよい。それでこそ余をこの世界に喚びだした汝だ」
そう言い、いつも通りの不敵な笑みを浮かべる主に軽い微笑みを返すペルデュラボーであった。

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