あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロテリ1

そこは、どこかの世界の宇宙の中心。
そしてそこにいるのは、金色の獣とそれに倒され朽ち果てた魔を断つ剣と、その二つを戦わせ箱を解放させることを悲願とする邪神であった。
「おやおや、今回も『箱の解放』はできなかったか。けっこーいい線行ってたとは思ったんだけどね」
無貌の邪神が残念そうに、それでいて楽しそうに言う。
「僕は次のループの準備をしてくるから、大導師殿はそれまで待っていてくれよ。」
そう言うと、朽ちた魔を断つ剣と共にこの世界から消えた。

「今回も駄目だったか・・・」
宇宙の中心で金色の獣がつぶやく。
今回のループの魔を断つ剣も『箱の解放』を行える程の力を身につけられずに朽ち果てた。
いつになったら彼はこの無限回廊から、あの無貌の邪神から解放されるのだろうか。
幾千、幾万とこのループが繰り返されたかはすでに覚えていない。
しかし結果は全て同じだった。
どのループでも、魔を断つ剣たちは彼を解放することはできなかった。
彼の精神は磨耗し、疲労しきっていた。
だからなのだろう。目の前に『鏡』が現れても、それが邪神の作り上げた『次の悪夢』への入り口だと思ったのは。
そして、この世界から金色の獣も消えた。



結論から言うと、彼女 ―ゼロのルイズ― は何度かの失敗の末にサモン・サーヴァントに成功した。
しかし、呼び出したものは彼女の望んだドラゴンやグリフォン、マンティコアなどではなかった。
彼女は困惑していた。なぜなら、呼び出したそれが人間の姿をした別の強大ななにかだと直感していたから。

金色の獣もまた、困惑していた。
なぜなら、あの無貌の邪神の存在をこの世界から感じられないから。
それどころか、自分の目の前にいる少女が自分をこの世界に呼び出したことに気づいていたから。
しかし、困惑と同時に喜びも芽生えていた。なぜならこれは彼にとって初めての出来事だったからだ。

「あ、あなた、何者なの?」
脅えを虚勢で隠しながら、自分が呼び出したなにかに訪ねた。
「人に名を尋ねるときは、自分から名乗るのが礼儀であろう」
普段ならここで級友たちのひやかしが、「なに使い魔に言い換えされてるんだよ」「流石はゼロのルイズ、使い魔にも口答えされてる」といった嘲笑の混じった野次が入っていたであろう。
だが、ルイズの呼び出した『なにか』の危険さを無意識のうちに理解していたためか、そのような言葉は一言もでなかった。
「わ、私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたを召喚したメイジよ・・・」
消え入りそうな声で彼女は答えた。
「答えられた以上、返答しよう。余の名は・・・ペルデュラボー。魔術の心理を求道する者なり。して、余をあの忌まわしき無限回廊より呼び出した理由はなんだ?」
その質問の答えを-彼を使い魔にするということを-ルイズは言えなかった。言ってしまったら殺されてしまう気がしたから。



「どうした?まさか何の目的も無しに余を呼び出したわけではあるまい」
目の前の少女は顔を青くし、俯き黙り続けるのみだった。
(どうやら、余の本性を無意識のうちに理解してしまったようだな。)
そうであるなら仕方あるまい。事実、常に余の部下となる六人の力ある魔術師ですら、脅え反逆を行うのだから。

そして彼は、自身をこの世界にに呼び出した魔法の解析を行った。
彼を呼び出した魔法は、どうやらこの世界の魔術師が一人前になるために同じ世界から自身の使い魔となるべき存在を召喚するための魔法であった。
もっとも、彼に解析できたのはそこまでで、異世界にいた自分を呼び出した原因の特定はできなかった。

(ルイズの場合は、自身の中に眠る虚無の魔力の影響で異世界にいたベルデュラボー-マスター・テリオン-を呼び出してしまった)

「今の余は非常に気分が良い。なにせ初めてあの無限螺旋の外に出ることができたのだからな。故に、しばらくの間は汝の望みである使い魔になってやろう」
ルイズは耳を疑った。
説明をしていないことを答えられたことよりも、この強大な存在が自分から使い魔になることを買って出たからだ。
自分で認めてしまうことに抵抗はあるのだが、自分は他の級友の何倍も努力をしてもその足元にすら及ばない結果しか出すことができないダメメイジである。
そんな自分に、彼は感謝し協力すると言ってきたのだから。
「それとも、余では不服か?」
「そ、そんなことないわ。まぁ、そんなに言うんじゃ仕方ないわよね」
笑顔で顔が綻びそうになる自分をなんとか自制し-もっとも、今の彼女は誰がどう見ても浮かれた顔つきをしていた-少しでも威厳のありそうな口調で答えると契約の呪文を唱え始めた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」
呪文を唱え終わり、彼女はペルデュラボーと口付けを交わし彼と使い魔の契約を交わしたのであった。

番外
ルイズがペルデュラボーと口付けを交わしたとき、気の小さい奴なら発狂してしまいそうなくらい
強烈な嫉妬が彼の持ち物である一冊の本から発せられた。きっと今の彼女なら、レスラーマスクがよく似合うだろう。

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