あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Zero ed una bambola   ゼロと人形-00



「あんた誰?」
「えっと、どちら様ですか?」

 爆炎とともに現れたのは黒髪の少女だった。年は十歳くらいだろうか?
 ルイズが半睨みで尋ねると小さく微笑んだ。

「ゼロのルイズが人間を召喚したぁ!」
「女の子だぞぅ!」
「か、可愛いぞぅ。ハァハァ」
「う、うるさい!ちょ、ちょっと間違えただけよ!」

 ルイズが周囲の人間と怒鳴りあう様子を眺めながら、少女は手に持つ、ヴィオラのケースに隠したステアーAUG、突撃銃(アサルトライフル)をいつでも取り出せるよう、静かに構える。

「あの、ここはどこなんですか?たしかわたし、ローマに、マルコーさんの所に行かないといけないのに」

 しかし、誰も少女の言葉には耳を貸さない。

「ミスタ・コルベール!もう一回召喚させて下さい!」
「あのー・・・」
「それはダメだ。ミス・ヴァリエール」

「聞いてますかぁー?」

 話を聞いてくれない。何やら勝手に話が進んでいるではないか。どうしたものかと首を傾げて考える。そうこうしている内にどうやら話があちらでまとまったようだ。

「ねぇ」
「あ、はい。えっとお話は終わりましたか?」
「あんた感謝しなさいよね」

 やっぱり話を聞いてくれない。

「貴族にこんなことされるなんて、ありえないから、感謝しなさいよね!」

 貴族?五共和国派(パダーニャ)ではないことは確かなようだ。そんなことを考えていると、目前に杖が迫る。

「我が名はルイズ・ド・ラ・ヴァリエール五つの力を司るペンタゴン・・・」

―危ない―

 そう思うよりも体が動く、杖を持った人物を後ろ手に組み伏せる。
 それを見た周囲の生徒はドッと笑い出した。しかし、コルベールは違った。
 一連の洗練された動き、間違いなく一定の訓練を受けたものだ。しかしその少女はきょとんとした表情で周囲を見回す。そのギャップに違和感を覚える。

「あ、あんた何すんのよ!どきなさい!」
「えっと、あなた悪い人ですか?」
「悪い人って何よ!わたしは貴族よ!メイジよ!」

 ルイズは少女に組み伏せられたままそう吐き捨てる。しかし少女は拘束を解く気配をみせない。埒が明かない、そう判断したコルベールは少女の前に進み出る。

「あー、すまないが君、ミス・ヴァリエール、今組み伏せている彼女を放してはくれないかね」

 そういってみるが、動こうとはしない。あどけない表情の下で、周囲を警戒しているようだ。

「別に君に危害を加えるつもりはないから、彼女から手を放し、話を聞いてくれないかね」

その言葉を聞き入れたのか、ルイズは開放された。

「君はメイジの…」
「あんた何すんのよ!」

コルベールのセリフを遮り、ルイズは咳き込みながらも悪態をつく。

「こうなったら……」

 ルイズは強引に唇を重ねた。
 だが唇を重ねられた少女の反応は早かった。わずかな戸惑いがあるものの、先ほどのようにルイズを押さえ込む。その首をへし折らんと。

 ルイズの首は折られることはなかった。少女の左手の甲が激しく痛む、そして激しい嘔吐感。少女は意識を失いルイズの上に倒れこんだ。

「大丈夫かね、ミス・ヴァリエール」
「お、重い、何でこいつこんなに重いのよ」

 少女の下からルイズが這い出る。

「ミス・ヴァリエール、大丈夫かね」

 コルベールは尋ねる。

「何とか大丈夫です。けど・・・」
「そうか、皆先に教室に戻ってなさい」

 その言葉に促され、生徒たちは学院へと帰り、辺りにはコルベール、ルイズと少女が取り残される。

「ふむ、珍しいルーンだ」

 倒れた少女の手をとり呟く。

「ミス・ヴァリエール」
「は、はい」
「歩けるようだね。彼女は私が運ぼう。君はその楽器か何かのケースを持ちたまえ」
「わかりました」

 コルベールは少女を魔法で運び、ルイズは少女の荷物を運ぶ。

 学院への帰り道、コルベールがふと思ったことを口にする。

「小奇麗な格好をしているな。何というかまるで人形のようだ」
「人形ですか?」
「ああそうだな。すまないね、つまらないことを言って」


Episodio 0

La ragazza che fu chiamata in causa
召喚された少女


新着情報

取得中です。