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使い魔のゼロ 第八話

第八話 剣を取る戦士

ゴーレムが学園を襲ってから一夜明けた朝、
魔法学院では昨夜からの相変わらずの騒ぎが続いていた。
宝物庫に学院中の教師が集まるも、言い合うことといえば相手への非難と責任の擦り付け合い。
「あまりわめき散らすでないぞ。ハッキリ言って油断してた全員が悪いわ。
 わしも含めてのう。」
オスマン氏によってようやくいさめられ、昨夜の目撃者であるルイズとキュルケの二人、
使い魔であり平民と考えられているゼロは人数をして数えられていない、
への事情聴取が行われるもののたいした対策は立てられずにいた。
しかしこの状況はミス・ロングビルの登場によって一変する。
なんと彼女は昨夜から聞き込みを行い、農民の話からフーケの隠れ家を特定したというのだ。
早速、王室に報告して捕らえようとコルベールが主張したが、
王室に知らせている時間の間に逃げられてしまうということ、
そして宝物庫に盗賊が入られたということが知られたら学院の立場が悪くなるとの判断から、
オスマン氏はこれを拒絶した。
そしてその代わりに学院の教師たちから討伐隊の志願者を募ったのだった。
しかし、彼らは自分の身を恐れ、誰も志願しようとはしなかった。
そんななかルイズはただ一人杖を上げ志願した。
ルイズには昨夜からずっと考えていることがあった。
自分はもっと強くなりたいと思った、ゼロのように。
しかし実際にはフーケのような魔法を悪用する賊にさえ負ける始末。
ちからがほしい……
ちからがほしいよ……
メイジとして、貴族として誰にも恥じることの無い力を。
しかしだからといって彼女は、
もっともっと、力をよこせーーーー!もっと力をー!
などとどこぞの司令官のような、何かに頼るような考えは一切しなかった。
フーケに勝てなかったのなら、やつを倒すことで乗り越え自分を高めようとしたのだ。


結局討伐隊は案内役のロングビルにルイズとゼロ、
それにルイズに対抗したのか付き合ってくれたのか彼女についで志願したキュルケ、
およびキュルケに付き合ってくれた友人のタバサの五人、
それとデルフリンガーの一本だった。
なお、キュルケが買ってきた剣は昨夜ゴーレムに踏まれたときに折れてしまっていた。
一緒に踏まれたデルフリンガーは無事だったことから、
ルイズがキュルケの見立てをこき下ろし騒ぎになったのは言うまでも無い。
むろん、自分も最初はその剣を買おうとしていたことなど忘れてしまっている事も言うまでも無い。

ロングビルが調べてきた、フーケの隠れ家までの道中では特に何事もおきなかった。
キュルケが貴族籍をなくしたというロングビルの過去についてたずねようとしてルイズにたしなめられたり、
ゼロに粉をかけるもまったく無視された挙句にルイズのほうが反応して騒ぎになったり、
デルフリンガーに彼の素晴らしさとちゃんとした剣の見立てについてをえんえん語られたり、
ロックマンX9が発売されるかどうかでルイズと口論になったくらいのものだった。
そうこうしている内に一行は、フーケの隠れ家と見られる森の中の一軒の廃屋にたどり着いた。
「わたくしの聞いた情報だと、フーケはあの中にいるという話です」
「で、これからどうするんだ?うかつに飛び込むのも危険だ」
そういうわけで五人は相談を始めた。
今、フーケが中にいるかどうかは分からないが、
いるとしたら確かに、ゼロの言うとおり安易に踏み込む訳には行かない。
しばらくの話し合いの後タバサの提案した、
誰かが偵察に小屋に近づき、中の様子を見てフーケがいればそのまま囮となって誘い出して
小屋から出たところに魔法を打ち込み、
いなかったなら小屋の内外に別れ待ち伏せという案が採られることとなった。
偵察役には、決闘の際や昨夜二人を救ったときに見せたすばやい動きからゼロが選ばれ、
ルイズとキュルケ、タバサが魔法を打ち込む役として残った。
残るロングビルは念のためあたりの偵察をするといって一行からは離れていった。
ゼロは静かに走りよるとすばやくドアを開け中に滑り込む。
だが、中には誰もいなかった。
注意深く中を見回すが、物陰に潜んでいるわけでも罠が仕掛けてある様子も無い。
それを確かめるとゼロは一行に合図をする。
そしてルイズを見張りに残して三人で小屋を調べ始めた。
「埃っぽいわねぇ、さっさと済ませたいところだけどどこ調べれば良いのかしら」
「足跡をみろ」
言われたとおり床には埃が積もっており足跡が残っていた。
今入ってきた自分たちの分、そしてもう一つチェストの前まで続く別の足跡。
果たしてチェストの中から破壊の杖はあっさり発見された。
一方ゼロはここの違和感について考えていた。
足跡はチェストに向かう分くらいしかなかった。
ここを隠れ家にしているというのなら埃は払われているか、
そうでなくとももっと多くの足跡が残るだろう。
これは秘宝だ、単に荷物を置いておいただけということも無いだろう。
何か罠のようなものを感じる。
だが、破壊の杖を見るとその思考は中断された。
「これが破壊の杖だと、何故こんなものがここに?」


一方ルイズは一人外に残り、ぶつぶつと文句をつぶやいていた。
偵察に志願したのは自分だった。
フーケを倒して乗り越えようと意気込んだは良いものの、実のところまったくの無策で倒す当てなど無かった。
このままじゃ何もできずゼロや実はシュバリエだったというタバサ、
それにあの憎憎しいキュルケに手柄を持っていかれるかもしれない。
そう考え、見張りに残り真っ先にフーケを見つけて爆破でも何でも叩き込んでやろうと思ったのだ。
だが、こうして自分には様子の分らない小屋の中でゼロがあのキュルケ、
それに何を考えてるのかも分らないタバサという少女と一緒にいるというのは実に気になる。
確かにゼロはキュルケの誘いは無視してたけど、でも、もしかしたら。
そう考え込んでいると背後から木々の折れる音がして、自分が影の中に隠れていた。
ルイズは振り返り、巨大な手が自分に向かってくるのをみた。
「きゃあ!!」

ゼロたちは木々の折れる音、そしてルイズの悲鳴を聞くとすぐさま小屋を飛び出した。
そしてかれらは、左腕にルイズを掴んだ巨大なゴーレムを目にしたのだった。


ゼロはすばやかった。一瞬でゴーレムのふところに潜り込むと、もものホルスターから白い柄、
ゼットセイバーを引き抜いた。
ゼットセイバーの柄から光が発せられ、緑色に輝く刀身が形成される。
そして光の刃は、ルイズを掴んだゴーレムの腕を一撃で切り落としたのだった。
すぐさまルイズを抱えるとキュルケたちの元へ走りより、
「離れていろ」
とだけ言うとルイズをおろした。
それを受けタバサが皆を使い魔のシルフィードに乗せ飛び立ったのを見ると、
再びゴーレムに向かって行ったのだった。
巨体であるというと、動きは鈍いものとイメージされがちだが実際は違う。
とくに手や足の末端は十分な速度を持ち、かつ巨体ゆえの質量を持っておそいかかるのだ。
だが、ゼロはそれをすばやくかわし、ゴーレムの両足を切り落としていた。
ゴーレムは自身の重量が敵に回り、どう、と轟音を上げて地面に倒れる。
だが、このゴーレムは一筋縄では行かない相手だった。
地面から土を補給すると失った腕や脚をあっさりと再生したのだ。
それを見るとゼロは再びゴーレムへ鋭く切り付けていった。
十分距離をとった上空の三人もいっせいに魔法を打ち込む。
だがそれでもゴーレムは再生し、暴れ続けた。
「ちっ、きりがない」
このままでは火力が足りない、
ゼロはそう考えると攻撃を止めゼットセイバーにエネルギーをチャージし始めた。
こいつで切り崩してやる。
だが、そんなことなど知る由も無いルイズには、
チャージのため攻撃を止め相手の攻撃を避けるのに専念するゼロが
打つ手が無くなり逃げ回っているように見えた。
ゼロが危ない、そう感じるととっさに彼女は破壊の杖を掴み飛び降りていた。
キュルケがとっさにレビテーションをかけたおかげで無事に着地すると、
「待ちなさい、フーケ!私が相手よ!」
といい破壊の杖を振った。

しかしなにもおきなかった


「どうして!破壊の杖なんじゃないの?」
そんな彼女の混乱をよそにゴーレムがルイズに向かって腕を振り下ろす。
それをとっさにチャージを中断して切り落としルイズを救うとゼロには珍しく声を荒げた。
「離れていろと言った筈だぞ、どういうつもりだ!」
「離して!私はフーケを倒して乗り越えなくちゃいけないの!
それに!それに!使い魔が危ないって言うのに主人が離れてみてるなんてできるわけ無いじゃない!」
その様子を見てゼロはある一人の少女のことを思い出した。
ゼロの身を案じてくれて、自分の無力さに嘆いていて、そしていつも必死で無茶だってした少女。
だから今こうしてルイズを駆り立てる気持ちが理解できた。
「なら、おまえがやれ」
そういうと破壊の杖をいじり、ルイズに持たせて構えさせた。
「俺がやつの足を止める。そうしたらやつに向けて引き金を引け」
という間に、ゴーレムに向かっていき再び両足を切り落とした。
今日何度も繰り返したようのゴーレムが倒れる。
ルイズには訳が分らなかった。
怒っていたかと思うといきなりメイジでもないのに破壊の杖のことを分っているかのように何かいじって、
それを自分に持たせて使えというのだ。
しかも足止めするというや否やさっさとゴーレムを倒してしまう。
ちょっと待ってよ、こっちにも心の準備ってものがあるのよ!
が、そんなことを考えている間にもゴーレムは再生し、立ち上がろうとしている。
ルイズは無我夢中で引き金を引いた。
破壊の杖から何かが飛び出しゴーレムに当たったかと思うと、
自分がいつもやっているのを何十倍、何百倍にした爆発が起きた。
が、なぜか自分には爆風が当たってこない。
発射するときつむってしまっていた目を開けてみるといつの間にかゼロが前に立ちかばってくれていた。
その背中がとても頼もしく感じられた。
爆風が収まった後、そこには残骸のみが残っていた。もはやゴーレムは現れなかった。
ようやく、終わったのだった。




番外

「だめ、は、はやくにげて……こいつにはバスターが……」
効かない、と告げようとしたのか。
ゼロはそんなルイズの言葉を無視するとバスターショットを手に取り、ルイズを避けて打ち込んでいく。
だが、ワルキューレを一撃で破壊したそれも土の塊の前には効果が薄い。
挙句少々削れて行っても再生していく始末だ。
「ちっ…!」
ゼロの顔にも焦りが浮かんでくる。が、その時
「ん?」
突然光の玉が現れたかと思うとゼロに語りかけてきた。
「…ゼロ…コレヲツカッテ……」
そして光の剣を投げ渡す。
「誰だ!」
「…ハヤク…、カノジョヲ…助ケナイト……
…サッ、ハヤク……」
そういうと光は消えていった。
ゼロは剣を取ると木を足場に高く飛び上がりゴーレムの頭から一刀両断にした。
もはやゴーレムは形を保てず崩れ落ちる。
ゼロはその中からルイズを抱えると自分の背でルイズを土から守った。
ゴーレムはもはや立ち上がらなかった。

「ゴーレムをたおしてしまうなんて…やっぱりあんた、あの伝説の、ガンダールヴなのね?」
「ゼロ‥?オレのこと…か
……
………
うぅ、分らん…」
「いきなり召喚したんだからしかたないわ。無理やり呼んでごめん。
それと…助けてくれてありがとう。
私の名前はルイズ、こう見えてもメイジなの。
さっ、敵が来る前に私たちの学院へ」
「オレがその、ガンダールヴじゃなかったらどうする?」
「私にとっては、あんたはもうガンダールヴなのよ」
こうして召喚されたゼロ。
ゼロは、この世界はネオトリステインに支配され、
平民の繁栄と引き換えにメイジが弾圧されているという現状を知る。
ゼロの新たなる戦いが、今、始まる。


冗談です。こんなの続きませんしコピーアンリエッタなんて出てきません。
ゴーレムつながりでやってみたかっただけです。

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