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使い魔のゼロ 第七話

第七話 走る戦士

ルイズとゼロがデルフリンガーを買い、学園へと帰った日の夜、再び一つの騒ぎが起きていた。
ゼロがデルフリンガーの使い心地を確かめようと、
暗くなってもう人気も無くなるまで待ってから中庭へ行ったときに
キュルケが自分の買った剣をゼロにプレゼントしようと押しかけてきたのだ。
もちろんゼロはその剣は必要ないとその申し出をあっさり切り捨てるものの、キュルケの
「こんなみすぼらしい剣を持たせて恥ずかしくないの?
あなたも貴族としての矜持があるのならこれくらいのものは持たせてあげないと」
との言葉に、ゼロが剣を振るのを見学しようと一緒に来ていたルイズが噛み付き、
ゼロの意向も無視して二人で口喧嘩を始めてしまったのだ。
「大体そんな剣、あたしの魔法で簡単に解けて朽ちるようなぼろ剣じゃない!」
「失礼な事言うんじゃねえ、俺様を何だと思ってやがる!」
「何言ってんの!私の魔法だってあんたの剣なんか粉々にできるわよ!」
もちろんルイズは自分も最初はその剣を買おうとしていたことなど忘れ去ってしまっている。
ついでに言えば自分は魔法で溶かされるという事は否定されなかったことにデルフリンガーは泣いた。
そうこうしているうちに売り言葉に買い言葉でいつの間にか、
互いの剣を魔法で破壊できるかということに話は移っていた。
「おいおい、待てって!そりゃ俺は魔法で簡単におじゃんになるようななまくらじゃねえし問題はねえけどよ。
そんくらい大丈夫、大丈夫だけどよう、ほら、火なんか浴びたら熱いから!
溶けたりなんざしねえけど熱いから!
それにほら、もしかしたら万が一ってこともあるじゃねえか!それに熱いし!
いや、べ、別に怖いわけじゃねえけどさ、熱いし!」
一方ゼロは、デルフリンガーならちょっと焼かれたぐらいでは何の問題も無いと考え
無視を決め込んでいる。柄は焼けるかもしれないがまあその後自分にあわせて作り直せば良い。
ゼロはこれまでいつだって自分を酷使していた。そして自分の使う武器も。
そう、ゼロはすでにデルフリンガーを自分の武器と考えていたのだった。
ともかく先行はルイズになり勝負は始まった。
そしてルイズが放った魔法の爆破は見事に破壊に成功した。
宝物庫の壁を。

「いくらなんでも外しすぎでしょ、目標は目の前にあるのよ、目の前に」
「うっさいわね!私にだってほんのちょっとの確率、
このさきロックマン9が発売される可能性位の確率は失敗することもあるわよ!」
「あんた今すべてのロックマンファンを敵に回したわよ。
それはともかくあんたの失敗はいつものことじゃない……ってあれ?」
気づくと双月の明かりが消え彼らの周りは暗い影に覆われていた。
何がおきたのかと顔を上げて見やるとそこには巨大なゴーレムがそびえ立っていた。
このゴーレムが壁となり光をさえぎっていたのだった。
そしてそのゴーレムはいきなり宝物庫の壁にこぶしを叩きつけ、殴りぬいたのだった。
壁は見事に粉砕され破片が降り注ぐ。
二人はゴーレムの登場にあっけに取られていたが、今のことで気を取り直した。
これが賊の仕業だと気付くとそれぞれ炎と爆発の魔法を放った。
しかし、キュルケのトライアングルクラスの魔法および今度はちゃんと命中したルイズの魔法だったが、
それさえもゴーレムの表面を削ったに過ぎなかった。
が、目障りには感じたのだろう。ゴーレムはその足を二人に叩きつけたのだった。
「ちっ」
それは赤い閃光だった。
二人はもう終わったと思っていた。
がらにも無くトリステインなんかのことで熱くなりすぎたと、
立派なメイジにもなれずこんな賊に殺されてしまうのかと。
が、次の瞬間二人はゼロに抱えられ振り下ろされた死の槌から逃れていたのだった。
二人の言い合いにあきれたのか離れて眺めていたはずのゼロは風のような速さで二人を救ったのだった。
そして二人を離れた場所まで運ぶと
「無事か?」
とだけ声をかける。
「え、ええ」
「あたしは大丈夫よ、礼ぐらい言いなさいよ。ありがとダーリン」
それを聞くとゴーレムに向き合ったがすでにゴーレムは撤退を始め、学園の壁を越えて去ってしまった。
そして宝物庫には「破壊の杖、確かに領収いたしました。土くれのフーケ」との声明が刻まれ、
その声明どおり破壊の杖は持ち去られていた。

「土くれ」のフーケは幸運に見舞われていた。
秘宝を狙って近づいたは良いものの、
錬金を拒む固定化がかけられゴーレムの拳も防ぐ厚い壁をもつ宝物庫に手をこまねいていた日々。
何か隙は無いものかと調べてまわっていたある夜、それは起きた。
学生が何か騒いでいるかと思うと宝物庫の壁を爆破しひびを入れたのだ。
フーケはすかさずゴーレムを作り、そこから壁を破壊して見事に破壊の杖の奪取に成功した。
ここまではよかった。
だが、手に入れた破壊の杖にはある重要な問題があったことが発覚したのだ。
だがこんなことでせっかく手に入れた秘法をふいにしたくは無い。
フーケは再び策略を練り始めた。

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