小屋の中で盗んだ物を確かめていたフーケは舌打ちしていました。
「剣の方は珍しい事は珍しいが闇で売るにはちと無理だね・・・破壊の杖は使い方がわからないし・・・壁の事といい予定外な事ばっかりだよ」
暫く思案したフーケは、学院から教師連中をおびき出して破壊の杖の使い方を探る事に決めました。やれやれといった表情で小屋の外に出ると遠くから風竜が飛んでくるのが見えます。
「ちっ、学院のガキ達かい!!もう追ってくるとは・・・破壊の杖の使い方も知らないだろうし・・・仕方がないここは死んでもらうしかないねぇ」
そう呟くとフーケは森の中に身を隠すのでした。
追跡していた三人はシルフィードから降りて辺りを見回していました。
「この辺りで見失ったのよね・・・ってあの小屋・・・」
ルイズが森の中にある木こりの小屋を見つけました。全体的に何年も使っていないようなツタが生い茂るボロボロの小屋でした。
「あんな何年も使ってないような小屋がどうかしたの?」
キュルケがあきれたように言いますが、タバサが小屋のドア付近を指差して言います。
「使用感がある」
「そう、ドアの周りだけツタがないのよ」
タバサとルイズの言葉を聞いてキュルケは驚きながらドアを見て納得しました。
タバサは元々状況判断と観察力に優れているのは友人として知っていましたが、そのタバサに優るとも劣らないルイズの観察力に正直吃驚していたのでした。
ルイズの観察力が高くなったのは無口で少々変わったおとーさんを知ろうとしていた賜物でした。
それはさておき、小屋の中の確認をすると言う事で相談していた三人でしたがキュルケがフレイムに確認させに行くと言い出しました。
「キュルケ大丈夫なの?」
「フレイムと感覚共有出来るから小屋の中を私が見るのと同じだし。フレイムなら身体もシルフィードほど身体も大きく無いし・・・フーケに見つかったら外に出てきた所を私たち三人で叩く。良い考えでしょう?」
タバサは少し考えましたがキュルケの案で行くことにしました。ルイズはキュルケの案に少し抵抗がありましたが他に良い考えも無かったのとタバサがキュルケの案に乗ったので渋々了解するのでした。
フレイムがゆっくり静かに小屋に近づいてツタの間から窓を覗いて中を確認します。ルイズとタバサが周りを警戒していますが、キュルケが徐に小屋に向かい始めました。
「「え?」」
タバサとルイズが驚いてキュルケを見ます。そのまま小屋に行ったキュルケは中を覗き込むと首を傾げた後ルイズとタバサにこう言いました。
「誰も居ないわよ~」
盛大にずっこけたルイズとタバサは行く前に教えなさいと抗議しましたがキュルケは笑ってごまかしていました。
特に罠とかも無いようなので小屋を三人で探すと拍子抜けするくらいに宝物庫から盗まれた物が出てきました。とりあえず小屋から外に出て確認すると、一つは金属で出来た筒状のアイテムもう一つは剣でした。
「この二つかしら??」
ルイズはそう言いながら剣を抜いてみるのでした。
「何これ・・・錆だらけでボロボロじゃない!!」
「うるせ~娘っこ!!剣を見かけだけで判断するんじゃねぇ!!」
キュルケの台詞に突然剣が怒鳴りました。
「インテリジェンスソード」
タバサの一言で吃驚していたルイズとキュルケは納得しました。
「それよりも、盗賊追ってきたんだろ?なら気をつけな!!奴は近くにまだ潜んでるぜ」
剣がそう言うか否か、近くの地面が盛り上がり土のゴーレムがまた現れました。
突然の出現に驚いた三人は闇雲に魔法を唱え攻撃しましたが土のゴーレムはビクともしません。
それを見たタバサが冷静に状況を判断して「撤退」を告げ、キュルがケフレイムには森の中へ一旦隠れるように支持して破壊の杖を持ってタバサとシルフィードに向かいました。
「ルイズ何やってるのよ!!」
シルフィードまで来たキュルケがルイズが居ないことに気がついて振り返ると一人剣を背負って土のゴーレムと対峙していました。
「き、貴族が敵に背を向けるなんて出来ないわ!!それに、おとーさんのやられた仇取らないと」
ルイズは剣を抜くと土のゴーレムに切っ先を向けます。しかし、そんなルイズに剣が語りかけます。
「娘っこの気概は感心するが・・・俺を扱う事は出来ねぇ。一旦引いても貴族としての誇りは失わねぇ」
「そんな事言わないでよ!!魔法が使えなくても私は立派な貴族になりたいの・・・お願い力を貸して・・・」
ルイズは涙を流しながら剣に語りかけます。
「無理なんだ、使い手じゃなきゃ俺を持ってもどうしようもないんだ・・・悪い事はいわねぇ。一旦引くんだ!!」
「嫌嫌っ!!私が土のゴーレムを倒すの・・・だから・・・助けておとーさん・・・」
土のゴーレムがルイズの目の前で右腕を振り上げました。
「助けて!!おとーーさーーーーん!!!!」
ルイズの叫びも空しく土のゴーレムの右腕は振り下ろされ地面に叩きつけられてしまいました・・・・
「剣の方は珍しい事は珍しいが闇で売るにはちと無理だね・・・破壊の杖は使い方がわからないし・・・壁の事といい予定外な事ばっかりだよ」
暫く思案したフーケは、学院から教師連中をおびき出して破壊の杖の使い方を探る事に決めました。やれやれといった表情で小屋の外に出ると遠くから風竜が飛んでくるのが見えます。
「ちっ、学院のガキ達かい!!もう追ってくるとは・・・破壊の杖の使い方も知らないだろうし・・・仕方がないここは死んでもらうしかないねぇ」
そう呟くとフーケは森の中に身を隠すのでした。
追跡していた三人はシルフィードから降りて辺りを見回していました。
「この辺りで見失ったのよね・・・ってあの小屋・・・」
ルイズが森の中にある木こりの小屋を見つけました。全体的に何年も使っていないようなツタが生い茂るボロボロの小屋でした。
「あんな何年も使ってないような小屋がどうかしたの?」
キュルケがあきれたように言いますが、タバサが小屋のドア付近を指差して言います。
「使用感がある」
「そう、ドアの周りだけツタがないのよ」
タバサとルイズの言葉を聞いてキュルケは驚きながらドアを見て納得しました。
タバサは元々状況判断と観察力に優れているのは友人として知っていましたが、そのタバサに優るとも劣らないルイズの観察力に正直吃驚していたのでした。
ルイズの観察力が高くなったのは無口で少々変わったおとーさんを知ろうとしていた賜物でした。
それはさておき、小屋の中の確認をすると言う事で相談していた三人でしたがキュルケがフレイムに確認させに行くと言い出しました。
「キュルケ大丈夫なの?」
「フレイムと感覚共有出来るから小屋の中を私が見るのと同じだし。フレイムなら身体もシルフィードほど身体も大きく無いし・・・フーケに見つかったら外に出てきた所を私たち三人で叩く。良い考えでしょう?」
タバサは少し考えましたがキュルケの案で行くことにしました。ルイズはキュルケの案に少し抵抗がありましたが他に良い考えも無かったのとタバサがキュルケの案に乗ったので渋々了解するのでした。
フレイムがゆっくり静かに小屋に近づいてツタの間から窓を覗いて中を確認します。ルイズとタバサが周りを警戒していますが、キュルケが徐に小屋に向かい始めました。
「「え?」」
タバサとルイズが驚いてキュルケを見ます。そのまま小屋に行ったキュルケは中を覗き込むと首を傾げた後ルイズとタバサにこう言いました。
「誰も居ないわよ~」
盛大にずっこけたルイズとタバサは行く前に教えなさいと抗議しましたがキュルケは笑ってごまかしていました。
特に罠とかも無いようなので小屋を三人で探すと拍子抜けするくらいに宝物庫から盗まれた物が出てきました。とりあえず小屋から外に出て確認すると、一つは金属で出来た筒状のアイテムもう一つは剣でした。
「この二つかしら??」
ルイズはそう言いながら剣を抜いてみるのでした。
「何これ・・・錆だらけでボロボロじゃない!!」
「うるせ~娘っこ!!剣を見かけだけで判断するんじゃねぇ!!」
キュルケの台詞に突然剣が怒鳴りました。
「インテリジェンスソード」
タバサの一言で吃驚していたルイズとキュルケは納得しました。
「それよりも、盗賊追ってきたんだろ?なら気をつけな!!奴は近くにまだ潜んでるぜ」
剣がそう言うか否か、近くの地面が盛り上がり土のゴーレムがまた現れました。
突然の出現に驚いた三人は闇雲に魔法を唱え攻撃しましたが土のゴーレムはビクともしません。
それを見たタバサが冷静に状況を判断して「撤退」を告げ、キュルがケフレイムには森の中へ一旦隠れるように支持して破壊の杖を持ってタバサとシルフィードに向かいました。
「ルイズ何やってるのよ!!」
シルフィードまで来たキュルケがルイズが居ないことに気がついて振り返ると一人剣を背負って土のゴーレムと対峙していました。
「き、貴族が敵に背を向けるなんて出来ないわ!!それに、おとーさんのやられた仇取らないと」
ルイズは剣を抜くと土のゴーレムに切っ先を向けます。しかし、そんなルイズに剣が語りかけます。
「娘っこの気概は感心するが・・・俺を扱う事は出来ねぇ。一旦引いても貴族としての誇りは失わねぇ」
「そんな事言わないでよ!!魔法が使えなくても私は立派な貴族になりたいの・・・お願い力を貸して・・・」
ルイズは涙を流しながら剣に語りかけます。
「無理なんだ、使い手じゃなきゃ俺を持ってもどうしようもないんだ・・・悪い事はいわねぇ。一旦引くんだ!!」
「嫌嫌っ!!私が土のゴーレムを倒すの・・・だから・・・助けておとーさん・・・」
土のゴーレムがルイズの目の前で右腕を振り上げました。
「助けて!!おとーーさーーーーん!!!!」
ルイズの叫びも空しく土のゴーレムの右腕は振り下ろされ地面に叩きつけられてしまいました・・・・