あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ドラが使い魔-1

              ひょっとしたら、それは神様の悪戯だったのかもしれない


「……ふぁ~あ」

大あくびをして、彼は草原に寝転がる

「退屈だ…」

最近口癖になった言葉をつぶやくと、眠そうな目で青空を眺めた



その言葉どうり、彼は退屈だった

少し前までは、彼は親友達とともに大冒険を繰り広げてきた
だが、それが最近になってパッタリとなくなったのだ
それを境に、親友達と会う機会も減っていった

正義感が強く、射撃の得意なカウボーイは、仕事が忙しいのかほとんど会っていない

真面目で、自分とよく衝突していたカンフー野郎は、医学の勉強に明け暮れており、こちらも会っていない

温厚だが、起こると怖い魔術師も、自分の夢を叶えるため日夜がんばっているらしく
やはり会っていない

無口で、さびしがり屋の狼男は、ほぼ毎日遊びにくるものの
今日は風邪でダウンして来られないらしい

子供のように無邪気で、物忘れの激しいサッカー選手も、度々遊びに来るが
今日は大事な試合があるそうで、来ないそうだ

そして、ドジでおっちょこちょいだが友情に厚く、
彼が最も信頼する(恐らく上記の彼らも)一番の親友は




「うわぁ―――――ん!ドラえもぉぉぉぉぉぉぉぉん!!」

「…やれやれ、君って奴は」


……同じく親友である人物の「子守り」で忙しいようだ


「なぁんか、おもしれぇことないかなぁ…」

そう呟いて、さっきよりも大きく欠伸をする

――無い物ねだりしても駄目なモンは駄目、か

ふと、眠気が彼を襲う。太陽を見てみると、ちょうど自分の昼寝の時間だ
ということが解った

――ま、それより今はシェスタ、シェスタ。お昼寝だい……

そう思い、彼はまぶたを下ろす




――だからだったのだろうか

彼が、突然現れた鏡のような何かが自分を包み込むのに気付かなかったのは




「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよ!

 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ!

 わたしは心より求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさいッ!!」

少女の叫び声と共に巻き起こる大爆発
普段ならそれは「失敗」を表すものだったが、今回は違った

そう、即ち「成功」である

―― ぐごー、すぴー、ぐがー、すぴー

…それの第一声はなんとも気持ちのよさそうなイビキ声だった

「へ…」

爆発を起こした張本人である少女
…本名ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは間抜けな声があたりに響いた
爆煙が晴れるにつれ、徐々に明らかになる音源の姿

――それは、まるで雪だるまに短い手足が生えたような姿だった

――体の色は赤く、頭には牛のような二本角が生えている

――見たことのない服を着ており、首に付いた蛇腹上の襟巻きには鈴が付いている

彼女の前に現れたのはそんな姿をしたモノだった




「な、なにィィィィィィィィィッ!?」

「ぜ、「ゼロ」が成功したァァァァァァァァ!?」

「ありえない…アリエナイィィィィィィィィィ!!」

「暑っ苦しいなここ…出してくださいよ、ねぇ…」

周りから絶叫が飛び交う中、ルイズは

「い…」

ぷるぷると小刻みに震え

「いやったっぁぁぁっぁぁぁあああぁっぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!!!」

――勝利の絶叫を上げた




「――うるせなぁ」

そう言って目前のモノがむっくり起き上がる

「って、何処だ…?ここ…」

それを見てルイズはそれに駆け寄った

「あ、あんた喋れるのね!?名前は!名前はなんていうの!?」

自分の魔術が成功したことに興奮冷めあらぬ彼女はそれに問いかける

「お、俺は…」




「…俺はエル・マタドーラだぜ、セニョリータ」

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