あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

侍の使い魔-1

「くそー、あのじじい、今度あったらぜってえ殺す!!」
 江戸の侍こと坂田銀時は原付から投げ出され腰を抱えていた。
 原付を平賀源外に修理してもらって帰ろうしていた。
 後で源外が『修理代払え』と言ってたのは軽くスルーする。
 無線から源外の声が聞こえる。
『おい銀時、メータの横についてるボタンあるだろ』
「これか」
 そのままポチッと押す。
『それは絶対押すんじゃねえぞ、自爆するから』
「先に言え!!っていうかなんで原付に自爆装置!?」
 そのまま原付は吹っ飛び銀時は目の前に現れた光の鏡に吸い込まれた。 

 所変わって異世界はハルケギニアのトリステイン魔法学院前では
 春の使い魔召喚の儀式が行われていた。
「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
 桃色がかったブロンドの髪の少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは
 叫ぶかのように呪文を唱えた。
 この魔法を成功させて、今まで自分を馬鹿にしてた連中を見返してやるとの思いをこめて。
 爆発がおこり、そこにいたのは妙な格好をして髪の毛がモジャモジャで死んだ魚のような目を
 した男だった。
なにやら腰を抱えながらぶつぶつ言っている。


「あんた誰?」
 ―何だこのガキ。
 ―髪の毛ピンク色だぞ。
 ―声誰か似てんな、すげー身近にいる奴だと思うけど誰だったけ。
 ―それとここどこだよ、江戸にこんなところあったか。
 ―周りの連中も変な格好しているし。
 ―ハ○ーポッターか?ハ○ーポッターファンの集まりですか!?
「誰って言われてもなー、つーかここどこだよ?おめえこそ誰だよ?」
「聞いてるのは私のほうなのよ、いいから答えなさい!!」
 ルイズの怒気のこもった声に押され銀時はしぶしぶ答えた。
「俺は銀時、坂田銀時だ」
「ギントキ、変な名前ね、どこの平民?」
「ほっとけ、っていうか俺の質問にも答えろよ」
 銀時の言葉も周りにいるルイズと同じようなハ○ーポッターの格好をしている少年少女達に
 かき消された。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を召喚してどうすんだよ」
「しかも見ろよ、そいつ、死んだ魚みたいな目してるぜ」
「平民でしかも駄目人間、ルイズにはピッタリだな」
 次々とはやしたてる人垣にルイズは顔を真っ赤にして怒鳴る。
「う、うるさい!ちょっと間違っただけよ」

 ―何なのよもう!!
 ルイズは心底いらだっていた。
 今まで何度失敗してようやく成功した『サモン・サーヴァント』
 なのに出てきたのは全身から駄目人間オーラを放つ平民の男だった。
 期待してたぶん落胆も大きい。
「ミスタ・コルベール、もう一回やらせてください」
 ルイズは教師風の男に懇願する。
 ―何だあのハゲのおっさん、いい歳してコスプレかよ。
 銀時は前に出てきたコルベールを見て思った。
「それはできません、ミス・ヴァリエール、春の使い魔召喚は神聖な儀式だ。
 そう簡単にやり直しは認められない、いずれにせよ彼を使い魔にするしかない」
「でも平民ですよ」
 ―平民?使い魔?さっきから何言ってんだこいつら、春のなんだって、パン祭りですか、このやろうー。
「それでもだ、例外は認められない、さあさっさと契約したまえ、君のおかげで
 次の授業の時間がおしているのだよ」
「そんな・・」
 ルイズはがっくり肩を落とす。
 ―最悪・・


 銀時は何か嫌な予感がした。
 生粋のトラブル体質である銀時はことあるごとにろくでもないことに巻き込まれている。
 扇風機買い行っては世界征服を企む悪の組織と戦うはめになったり、ゴミ捨て場でメイドロボの首を
 拾ってはメイドロボ軍団に襲われたりとろくな目にあったためしが無い。
「あんた感謝しなさいよ、普通平民が貴族にこんなことされるなんて一生無いんだからね」
 ルイズは銀時に近づいて目をつぶる。
「はっ?」
 銀時は間抜けな声を上げる。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
「うぉぉぉい!!何する気だ、銀ちゃんそっちの(ロリ)の趣味は無いから!!」
「いいから少し黙ってなさい!!」
 ルイズは怒りながら、自分の唇を銀時の唇に重ねた。
 ―え、なになに、おれキスされてるの!?
 銀時は混乱している。
 そして唇を離してしばらくたつと銀時の体が熱くなった。
「ぐぉ!アチチチチ、何この郷ひ○みもびっくりの熱さは!?」
 微妙に古いネタでたとえる銀時。
「使い魔のルーンが刻まれてるだけよ、あんた少しうるさいわよ」
 銀時の左手には文字が現れる。
 ハゲのおっさんことコルベールはものめずらしそうにそのルーンを見た。
「ふむ・・珍しいルーンだな」
「あんたら一体なんなんだ!」
「さてと、じゃあ皆教室戻るぞ」
 銀時の叫びは無視された。
「何これ、いじめ、いじめなのか、俺が天パーだからか、天パー差別だ、馬鹿野郎!!」

 コルベールをはじめ生徒達は宙にうき空をとんだ。
 ルイズだけがそのまま地上に残っている。
「ルイズお前は歩いて来いよ」
「あいつ『フライ』はおろか『レビテーション』もまともにできないんだぜ」
「その平民の駄目人間、あんたの使い魔にはお似合いよ」
 残されたのはルイズと銀時だけになった。
「うぉぉい!!今日びのハ○ーポッターファンは空も飛べんのか」
「うるさいわね、さっきからわけのわかんないことばかり言ってあんた一体なんなのよ!」
「坂田銀時、江戸で万事屋をやってるってそうじゃなくて、それよりここはどこでおめえは
 一体誰なんだ」
「そんなことも分からないの、田舎者ね」
「田舎?江戸は大都会だぞ、大江戸砂漠っていうくらいな、おかげで皆心が渇いちまった。
 あー潤いがほしい、特に髪に」
「あーうるさい、何なのよこいつ」
 こうして坂田銀時の使い魔ライフが始まった。

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